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今度は殿下の取り巻きの公爵令嬢に絡まれましたが、侯爵令息の副会長に王子もろとも一緒に怒られました
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「おのれ、不敬女め、まさか貴様なんかに負けるとは」
「本当におかしいですわ。普通にやったら殿下が負けるわけはありませんのに!
殿下、あの女は何かずるしたに違いありませんわ」
ゴールした後、私は散々王子殿下に嫌味を言われた後に、横のこれまた偉そうな赤髪の女に言われたのだ。
「な、何ですって!」
私はさすがにムツとして女の方を向いた。
「ちょっとニーナ、相手はユリアナ・サデニエミ公爵令嬢よ」
ライラが注意してくれた。
「ユリアナ・猿に見える公爵?」
私の発した言葉に思わずアハティらが吹き出した。
「サデニエミ公爵令嬢よ」
吹き出すのを必死に堪えてライラが注意する。
「流石に不敬になるから絶対に呼ばないで」
最後は障気迫る気迫で言われて流石の私も頷いた。
「ちょっと、そこのあなた、今、何か言った?」
猿見えたかなんだかの公爵令嬢が聞いてきた。
「いえ、なんでもありません」
ライラが慌てて否定する。
「それで公爵って男爵に比べて偉いの?」
私の言葉に周りの皆はぎょっとして私を見ていた。
「そんなの公爵に決まっているでしょ」
ライラのキンキン声が響いた。
「あんた、絶対にわざと言っているわよね」
「ゴメンゴメン、男爵様も公爵様も私からしたら雲の上の存在だからその位置づけが今一つ良く判っていないのよね」
私が謝った。
「ちょっとそこのあなた達、何こそこそ言い合っているのよ?」
言ってはいけない公爵令嬢が目を吊り上げてこちらに来る。
「いえ、それはこちらの話です」
ライラが誤魔化して言ってくれた。
「で、何でしたっけ?」
私が公爵令嬢に聞くのを私の班の連中は呆れたように私を見ていたんだけど……
「はああああ! 『平民のあなた達がずるしていたに違いない』って私が言った事にあなたが文句行ってきたのよ」
公爵令嬢は大声で言ってくれたのだ。
「これは聞き捨てに出来ないな。ユリアナ嬢」
横からこれまた背の高いイケメンが現れてくれたのだ。まあ、イケメン度はウィル様や第一王子殿下にはかなわないが、その次位だ。腕には運営とでかでかと書かれている。
「これはアクセリ様」
驚いてユリアナはそのイケメンの名前を呼んだ。
「君はこの会を運営する生徒会に難癖をつけるつもりか。我々が監視しているこの競技によって、卑怯な事など出来るはずがないのだが。確かな証拠があって言っているのだろうな!」
ギロリっとアクセリ様の目が光ったんだけど。
「いえ、それは……」
思わずユリアナは口ごもった。
「いや、アクセリ。彼女もそこまでのつもりは」
「これは殿下までいらっしゃったとは」
アクセリはニコリとほほ笑んだ。でも目が全然笑っていない。獲物を前にした猛獣のようなんだけど。そのアクセリに睨まれて殿下までピクリと怯えたように震えたんだけど……
これはやばい奴だ。
私はこの瞬間にこの人にだけは逆らうことはやめようと心に決めたのだ。
「では、どういうつもりだったのですか? 殿下、我々は学園則にのっとって、学園に入学した新入生を、身分の差など関係なしに一日も早くこの学園に慣れていただくように、このオリエンテーションを運営しているのです。当然王族の殿下はご理解賜っていると思いますが」
「いや、まあ……」
その男の人は殿下を睨みつけたんだけど、殿下はもうしどろもどろだ。この国に王子様より上の人っていたっけ?
「それを、殿下がついていながら、今、彼女は身分に付いて何か言及していたように思いましたが、このような戯言を言わせるとはどういうことですか? そもそも我が生徒会は……」
王子の言葉は更にアクセリ様の怒りに火をつけたみたいで、そこから延々アクセリ様のお小言が始まったのだ。
「アクセリ・トウロネン侯爵令息よ」
この人は誰? と考えてたら、横からライラが教えてくれた。ライラは凄い。学園の皆の名前を覚えているんだろうか?
「公爵と侯爵ってどっちが上なの?」
「基本は公爵のほうが上よ。あんたも、いい加減に一からちゃんと覚えなさい」
「そうする」
私は反省したのだ。そんな私を他の男三人は馬鹿を見るように見てくれるんだけど。
あんた達も平民なのは同じじゃない! 後で言ったら馬鹿でも爵位の違いくらいは覚えているぞ、と言われてしまった。嘘つけ、平民はそこまで詳しくないはずだ。貴族と接する平民だけが知っているのだ。
でも、この人侯爵家なのに王子にも公爵令嬢にも文句言っているけど……
「アクセリ様は第一王子殿下の側近で副会長なのよ」
「なるほど」
生徒会の副会長になると王子様にも文句を言えるらしい。
私は絶対にやらないけれど……
あんたは絶対になれないから。
後でライラに言われたんだけど、そんなの言われなくても判っているわよ。
10分くらい怒られた後でやっと私達は開放されたのだ。
「そこの不敬女、覚えておきなさいよ」
別れしなにユリアナは言ってくれたんだけど、
「どっちかと言うと被害にあったの私なんですけど……」
私がぷりぷり怒って呟くと、
「お前って凄いな」
アハティが呆れたように言ってくれた。
「平民のくせに、第一王子殿下に無理やりエスコートさせることにするわ、第二王子殿下と喧嘩するわ、挙句の果てにあの煩いと有名な公爵令嬢に睨まれるなんて」
「本当よね。この学内のベスト3と初日で絡むなんて普通はあり得ないわ」
ライラまで頷いてくれるんだけど、
「そんな事は知らないわよ。そもそも私は元々地味で大人しいんだから」
「「「「そんな訳無いだろ(でしょ)!」」」」
皆に揃って反対されたんだけど、そこまでハモることないじゃない!
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
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「ちょっとニーナ、相手はユリアナ・サデニエミ公爵令嬢よ」
ライラが注意してくれた。
「ユリアナ・猿に見える公爵?」
私の発した言葉に思わずアハティらが吹き出した。
「サデニエミ公爵令嬢よ」
吹き出すのを必死に堪えてライラが注意する。
「流石に不敬になるから絶対に呼ばないで」
最後は障気迫る気迫で言われて流石の私も頷いた。
「ちょっと、そこのあなた、今、何か言った?」
猿見えたかなんだかの公爵令嬢が聞いてきた。
「いえ、なんでもありません」
ライラが慌てて否定する。
「それで公爵って男爵に比べて偉いの?」
私の言葉に周りの皆はぎょっとして私を見ていた。
「そんなの公爵に決まっているでしょ」
ライラのキンキン声が響いた。
「あんた、絶対にわざと言っているわよね」
「ゴメンゴメン、男爵様も公爵様も私からしたら雲の上の存在だからその位置づけが今一つ良く判っていないのよね」
私が謝った。
「ちょっとそこのあなた達、何こそこそ言い合っているのよ?」
言ってはいけない公爵令嬢が目を吊り上げてこちらに来る。
「いえ、それはこちらの話です」
ライラが誤魔化して言ってくれた。
「で、何でしたっけ?」
私が公爵令嬢に聞くのを私の班の連中は呆れたように私を見ていたんだけど……
「はああああ! 『平民のあなた達がずるしていたに違いない』って私が言った事にあなたが文句行ってきたのよ」
公爵令嬢は大声で言ってくれたのだ。
「これは聞き捨てに出来ないな。ユリアナ嬢」
横からこれまた背の高いイケメンが現れてくれたのだ。まあ、イケメン度はウィル様や第一王子殿下にはかなわないが、その次位だ。腕には運営とでかでかと書かれている。
「これはアクセリ様」
驚いてユリアナはそのイケメンの名前を呼んだ。
「君はこの会を運営する生徒会に難癖をつけるつもりか。我々が監視しているこの競技によって、卑怯な事など出来るはずがないのだが。確かな証拠があって言っているのだろうな!」
ギロリっとアクセリ様の目が光ったんだけど。
「いえ、それは……」
思わずユリアナは口ごもった。
「いや、アクセリ。彼女もそこまでのつもりは」
「これは殿下までいらっしゃったとは」
アクセリはニコリとほほ笑んだ。でも目が全然笑っていない。獲物を前にした猛獣のようなんだけど。そのアクセリに睨まれて殿下までピクリと怯えたように震えたんだけど……
これはやばい奴だ。
私はこの瞬間にこの人にだけは逆らうことはやめようと心に決めたのだ。
「では、どういうつもりだったのですか? 殿下、我々は学園則にのっとって、学園に入学した新入生を、身分の差など関係なしに一日も早くこの学園に慣れていただくように、このオリエンテーションを運営しているのです。当然王族の殿下はご理解賜っていると思いますが」
「いや、まあ……」
その男の人は殿下を睨みつけたんだけど、殿下はもうしどろもどろだ。この国に王子様より上の人っていたっけ?
「それを、殿下がついていながら、今、彼女は身分に付いて何か言及していたように思いましたが、このような戯言を言わせるとはどういうことですか? そもそも我が生徒会は……」
王子の言葉は更にアクセリ様の怒りに火をつけたみたいで、そこから延々アクセリ様のお小言が始まったのだ。
「アクセリ・トウロネン侯爵令息よ」
この人は誰? と考えてたら、横からライラが教えてくれた。ライラは凄い。学園の皆の名前を覚えているんだろうか?
「公爵と侯爵ってどっちが上なの?」
「基本は公爵のほうが上よ。あんたも、いい加減に一からちゃんと覚えなさい」
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私は反省したのだ。そんな私を他の男三人は馬鹿を見るように見てくれるんだけど。
あんた達も平民なのは同じじゃない! 後で言ったら馬鹿でも爵位の違いくらいは覚えているぞ、と言われてしまった。嘘つけ、平民はそこまで詳しくないはずだ。貴族と接する平民だけが知っているのだ。
でも、この人侯爵家なのに王子にも公爵令嬢にも文句言っているけど……
「アクセリ様は第一王子殿下の側近で副会長なのよ」
「なるほど」
生徒会の副会長になると王子様にも文句を言えるらしい。
私は絶対にやらないけれど……
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後でライラに言われたんだけど、そんなの言われなくても判っているわよ。
10分くらい怒られた後でやっと私達は開放されたのだ。
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私がぷりぷり怒って呟くと、
「お前って凄いな」
アハティが呆れたように言ってくれた。
「平民のくせに、第一王子殿下に無理やりエスコートさせることにするわ、第二王子殿下と喧嘩するわ、挙句の果てにあの煩いと有名な公爵令嬢に睨まれるなんて」
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