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王子様の執務室でもてなされて、別れ際に、サマーパーテイーで再度踊る約束をしてくれました
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「はっはっはっは!」
私は走り疲れて、息切れがしていた。
場所は校舎の廊下だ。
この会長、女の私を連れて全力で走るなんて止めて欲しかった。
いくら私が田舎育ちで体力があるからと言っても、騎士訓練している会長とは基本体力が違うのだ。
「やっと逃げ切れたな!」
会長が嬉しそうに言ってくれるんだけど、
「良かったんですか? 生徒会長が新入生歓迎会から逃げ出したりして」
私が白い目をして言うと
「あんな女の大軍に迫られたら、逃げるしか無いだろう」
平然と会長は言ってくれるんだけど。
「でも、会長は主催者の代表なんじゃ」
「いつもは最後までいるんだけれど、ニーナ嬢が俺をダンスに無理やり引き出すから仕方がなかったよね」
「私が悪いんですか?」
なんか違う気がするんだけど……逃げ出したのは踊りたくない会長だし……
「それはそうだろう。何しろ俺は今まで学園のパーティー等で踊ることなんて無かったんだから」
「でも、女の子からしたら、殿下と踊れたら一生の思い出になるんですから偶には踊ってあげてもいいのに」
私がそう言うと、
「それだけで済むものか! 次は男親が出てきて、『ぜひとも我が娘と婚約を』となるに違いないんだ」
「踊ったくらいでそんな訳はないでしょう」
「十分にあり得るから避けていたんだ。俺の親からも散々早く婚約者を作れと言われているんだ。下手したら母に話がいって俺の知らないところで勝手にまとまりかねない」
「王子様も大変なんですね」
私は完全に他人事で頷いていた。
「何だ。その他人事のような返事は。今回は君のせいでこうなっているんだぞ」
むっとして会長が言ってくれるんだけど、そんな事言われたって他人事なのは事実だし。
まあ、そう言うと会長はまた怒るかもしれないし黙っているけれど……
ぐーーーー
そう思ったときに私のお腹が盛大に鳴ったのだ。
「おいおい」
殿下が怒って言うが、
「だって何も食べていないんですよ。美味しそうな料理が一杯あったのに」
私がむっとして言うと、
「まあ、そうだな。それは悪かったな。ちょっとこちらに来い」
そう言って会長は私の手を引いて歩き出した。
そして、いつの間にか知らないフロア、もっともオリエンテーションで行ったところ以外はまだ大半の場所には行った事がないが、に来ていた。
確かここは職員室の上だ。
そして、何故か扉の前に金ピカの服装をした騎士様が立っていたんだけど。
「これは殿下。女連れでお帰りとは珍しいですな」
騎士様に言われて、私は慌てて会長の手を離した。
「口が悪いぞ、ヘルマンニ。サアリスケ領のニーナ嬢だ」
「ああ、あの」
何か騎士様にまで知られているんだけど、今回の件で私はそんなに有名になったんだろうか?
騎士様は扉を開けてくれた。
会長は私をそのとても立派な部屋に入れてくれたんだけど。
「ここは、俺の執務室だ。そこのソファにかけてくれ」
会長がソファを指してくれた。
流石に王子様、学園内に執務室持っているんだ。
王子様の執務室だけあって、机もソファも立派だ。
ソファは座り心地もとても良かった。
「あった、あった」
会長は戸棚をあさっていたが、菓子折りの箱を取り出してくれた。
「毒見も終わっているから食べて大丈夫だぞ」
そう言うと箱を開けて私の前においてくれたのだ。
それは色とりどりの焼菓子だった。
「うわーーーーとてもきれいですね。何か食べるのがもったいないみたい」
「食べないんなら、俺が食うぞ」
そう言いながら会長が1つ食べてくれた。
「食べないなんて言っていませんよ」
私も慌てて1つ口に入れた。
「美味しい!」
お菓子は私の口の中でとろけてくれたのだ。
「こんな美味しいお菓子を食べたの初めてです」
私は感激した。
「そうか。こんなお菓子なんて山のようにあるんだけど」
会長は何でも無いように言うが、
「何ていう贅沢な。平民にとってお菓子なんて普通は口に入らないんですから」
私が恨めしそうに言うと
「そうだったな。まあ、今日はパーテイーの料理を食べられなかった詫びだ。好きなだけ食べていいぞ」
そう言うとお茶を入れて私の前に置いてくれた。
「ありがとうございます。会長にお茶も入れてもらえるなんて」
「侍女が入れてくれたほうが美味しいと思うが、ここには居ないからな。俺で我慢してくれ」
「いえ、とても美味しいです」
私は一口飲んで言った。
「じゃあ、適当に食べていてくれ」
会長はそう言うと机の上に山積みになっていた書類を見始めたのだ。
私は目の前のお菓子を会長が見ていないことを良いことにパクパクと食べだした。
「美味しい。これも美味しい」
どれを食べても本当に美味しかった。何か夢の世界に入ったみたいだ。
前世は病弱でそんなにたくさんお菓子は食べられなかったし、今世は平民で田舎にはあまりお菓子はなかったし、高いのはなかなか買えないのだ。
まあ、会長に付き合って女の人たちから逃げるために走らせられたのだから、これも迷惑料だ。
でも、段々一人で食べているのは何か会長に悪い気がしてきた。
「会長、お手伝い出来るものがあれば、私も何かしましょうか」
食うだけしかやることがなくて、私は申し出たのだ。
「うーん、そうは言ってもな、ニーナ嬢にしてもらえるのはな……」
会長が口を濁す。それはそうだろう。私が王子様の仕事を出来るわけはない。
「じゃあ、会長にはこれを」
ついでに、良心の呵責を感じていたので、焼き菓子を一つ差し出した。
「有難う」
会長はそう言うとその焼き菓子を私の手のままパクリと食べてくれたんだけど……
「えっ!」
私は一瞬固まってしまった。
これって良くカップルのやるいわば食べさせになるのではないだろうか?
私は真っ赤になってしまった。
でも、会長は無自覚で平然と書類をめくっているんだけど……
ここは今の事は無視したほうが良いのか?
私が逡巡した時だ。
「はい、これ」
何か分厚い書類を渡された。
「えっ」
私はまた固まった。
「会計報告の書類なんだけど、パラパラめくって何か気づいたことあったら言ってくれ」
「は、はい。判ることでしたら」
パラパラめくって判ることなんてあるわけないじゃない!
そう思ってめくると、やたら6と9が多いんだけど。なんでだろう?
「あの、会長、やたらと6と9が多いような気がするんですけど」
「えっ? そんな訳はないだろう」
会長が私から取り上げてその書類をめくると
「本当だ。あいつら特別費を6と9とゼロの組み合わせで入れてやがる」
何か会長の目が鋭くなって来た。
これは碌なことがないような気がする。
「会長。そろそろ遅くなりましたので、部屋に戻りますね」
書類とにらめっこしだした会長から逃れるように私が言った。
君子危うきに近寄らずだ。
「ああ、ニーナ嬢。これはお手柄だ。良くやってくれた」
会長が立上って私の頭を撫でてくれたんだけど。
何かそれは違うと思うんだけど。
「ちょっと待て、今、寮の前まで送るから」
「えっ、でも、学内ですし」
「手柄をあげた生徒を一人で返す訳にはいかないだろう。外も暗いし」
そう言うと会長が私の前に立って歩き出してくれたんだけど。
会長といたほうが目立つんじゃないのかと思わないでもなかったが、逆らうとまた何言われるかわからないから、取り敢えず黙ってついていった。
「今日はニーナ嬢には色々大変な目に合わされたけれど、最後は助かったよ」
別れしなに会長がお礼を言ってくれた。
「会長。こちらこそ、おいしいお菓子ありがとうございました」
「あんなので良ければいつでもやるぞ」
「期待しないで待っています」
私は話半分に聞くことにした。そうそう会長にはもう会えないだろう。
「あと、ダンスの練習はしておけよ。また、サマーパーテイーで確かめてやるから」
「はい、頑張ります!」
「じゃあな」
会長は手を上げて去っていった。
最後のひと言はサマーパーテイーで踊る私を見て確かめるってことだよね?
よく考えもせずに頷いたけれど。
もう一度私と踊ってくれるという事ではないはずだ。
まあ、いいや、今日はいろいろあって大変だったし……
私は疲れ切った身体を引きずってなんとか部屋まで帰ったのだった。
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ここまで読んで頂いて有難うございました。
お気に入り登録、感想等励みになりますので、宜しければお願いします!
次は王子視点です。
お楽しみに!
私は走り疲れて、息切れがしていた。
場所は校舎の廊下だ。
この会長、女の私を連れて全力で走るなんて止めて欲しかった。
いくら私が田舎育ちで体力があるからと言っても、騎士訓練している会長とは基本体力が違うのだ。
「やっと逃げ切れたな!」
会長が嬉しそうに言ってくれるんだけど、
「良かったんですか? 生徒会長が新入生歓迎会から逃げ出したりして」
私が白い目をして言うと
「あんな女の大軍に迫られたら、逃げるしか無いだろう」
平然と会長は言ってくれるんだけど。
「でも、会長は主催者の代表なんじゃ」
「いつもは最後までいるんだけれど、ニーナ嬢が俺をダンスに無理やり引き出すから仕方がなかったよね」
「私が悪いんですか?」
なんか違う気がするんだけど……逃げ出したのは踊りたくない会長だし……
「それはそうだろう。何しろ俺は今まで学園のパーティー等で踊ることなんて無かったんだから」
「でも、女の子からしたら、殿下と踊れたら一生の思い出になるんですから偶には踊ってあげてもいいのに」
私がそう言うと、
「それだけで済むものか! 次は男親が出てきて、『ぜひとも我が娘と婚約を』となるに違いないんだ」
「踊ったくらいでそんな訳はないでしょう」
「十分にあり得るから避けていたんだ。俺の親からも散々早く婚約者を作れと言われているんだ。下手したら母に話がいって俺の知らないところで勝手にまとまりかねない」
「王子様も大変なんですね」
私は完全に他人事で頷いていた。
「何だ。その他人事のような返事は。今回は君のせいでこうなっているんだぞ」
むっとして会長が言ってくれるんだけど、そんな事言われたって他人事なのは事実だし。
まあ、そう言うと会長はまた怒るかもしれないし黙っているけれど……
ぐーーーー
そう思ったときに私のお腹が盛大に鳴ったのだ。
「おいおい」
殿下が怒って言うが、
「だって何も食べていないんですよ。美味しそうな料理が一杯あったのに」
私がむっとして言うと、
「まあ、そうだな。それは悪かったな。ちょっとこちらに来い」
そう言って会長は私の手を引いて歩き出した。
そして、いつの間にか知らないフロア、もっともオリエンテーションで行ったところ以外はまだ大半の場所には行った事がないが、に来ていた。
確かここは職員室の上だ。
そして、何故か扉の前に金ピカの服装をした騎士様が立っていたんだけど。
「これは殿下。女連れでお帰りとは珍しいですな」
騎士様に言われて、私は慌てて会長の手を離した。
「口が悪いぞ、ヘルマンニ。サアリスケ領のニーナ嬢だ」
「ああ、あの」
何か騎士様にまで知られているんだけど、今回の件で私はそんなに有名になったんだろうか?
騎士様は扉を開けてくれた。
会長は私をそのとても立派な部屋に入れてくれたんだけど。
「ここは、俺の執務室だ。そこのソファにかけてくれ」
会長がソファを指してくれた。
流石に王子様、学園内に執務室持っているんだ。
王子様の執務室だけあって、机もソファも立派だ。
ソファは座り心地もとても良かった。
「あった、あった」
会長は戸棚をあさっていたが、菓子折りの箱を取り出してくれた。
「毒見も終わっているから食べて大丈夫だぞ」
そう言うと箱を開けて私の前においてくれたのだ。
それは色とりどりの焼菓子だった。
「うわーーーーとてもきれいですね。何か食べるのがもったいないみたい」
「食べないんなら、俺が食うぞ」
そう言いながら会長が1つ食べてくれた。
「食べないなんて言っていませんよ」
私も慌てて1つ口に入れた。
「美味しい!」
お菓子は私の口の中でとろけてくれたのだ。
「こんな美味しいお菓子を食べたの初めてです」
私は感激した。
「そうか。こんなお菓子なんて山のようにあるんだけど」
会長は何でも無いように言うが、
「何ていう贅沢な。平民にとってお菓子なんて普通は口に入らないんですから」
私が恨めしそうに言うと
「そうだったな。まあ、今日はパーテイーの料理を食べられなかった詫びだ。好きなだけ食べていいぞ」
そう言うとお茶を入れて私の前に置いてくれた。
「ありがとうございます。会長にお茶も入れてもらえるなんて」
「侍女が入れてくれたほうが美味しいと思うが、ここには居ないからな。俺で我慢してくれ」
「いえ、とても美味しいです」
私は一口飲んで言った。
「じゃあ、適当に食べていてくれ」
会長はそう言うと机の上に山積みになっていた書類を見始めたのだ。
私は目の前のお菓子を会長が見ていないことを良いことにパクパクと食べだした。
「美味しい。これも美味しい」
どれを食べても本当に美味しかった。何か夢の世界に入ったみたいだ。
前世は病弱でそんなにたくさんお菓子は食べられなかったし、今世は平民で田舎にはあまりお菓子はなかったし、高いのはなかなか買えないのだ。
まあ、会長に付き合って女の人たちから逃げるために走らせられたのだから、これも迷惑料だ。
でも、段々一人で食べているのは何か会長に悪い気がしてきた。
「会長、お手伝い出来るものがあれば、私も何かしましょうか」
食うだけしかやることがなくて、私は申し出たのだ。
「うーん、そうは言ってもな、ニーナ嬢にしてもらえるのはな……」
会長が口を濁す。それはそうだろう。私が王子様の仕事を出来るわけはない。
「じゃあ、会長にはこれを」
ついでに、良心の呵責を感じていたので、焼き菓子を一つ差し出した。
「有難う」
会長はそう言うとその焼き菓子を私の手のままパクリと食べてくれたんだけど……
「えっ!」
私は一瞬固まってしまった。
これって良くカップルのやるいわば食べさせになるのではないだろうか?
私は真っ赤になってしまった。
でも、会長は無自覚で平然と書類をめくっているんだけど……
ここは今の事は無視したほうが良いのか?
私が逡巡した時だ。
「はい、これ」
何か分厚い書類を渡された。
「えっ」
私はまた固まった。
「会計報告の書類なんだけど、パラパラめくって何か気づいたことあったら言ってくれ」
「は、はい。判ることでしたら」
パラパラめくって判ることなんてあるわけないじゃない!
そう思ってめくると、やたら6と9が多いんだけど。なんでだろう?
「あの、会長、やたらと6と9が多いような気がするんですけど」
「えっ? そんな訳はないだろう」
会長が私から取り上げてその書類をめくると
「本当だ。あいつら特別費を6と9とゼロの組み合わせで入れてやがる」
何か会長の目が鋭くなって来た。
これは碌なことがないような気がする。
「会長。そろそろ遅くなりましたので、部屋に戻りますね」
書類とにらめっこしだした会長から逃れるように私が言った。
君子危うきに近寄らずだ。
「ああ、ニーナ嬢。これはお手柄だ。良くやってくれた」
会長が立上って私の頭を撫でてくれたんだけど。
何かそれは違うと思うんだけど。
「ちょっと待て、今、寮の前まで送るから」
「えっ、でも、学内ですし」
「手柄をあげた生徒を一人で返す訳にはいかないだろう。外も暗いし」
そう言うと会長が私の前に立って歩き出してくれたんだけど。
会長といたほうが目立つんじゃないのかと思わないでもなかったが、逆らうとまた何言われるかわからないから、取り敢えず黙ってついていった。
「今日はニーナ嬢には色々大変な目に合わされたけれど、最後は助かったよ」
別れしなに会長がお礼を言ってくれた。
「会長。こちらこそ、おいしいお菓子ありがとうございました」
「あんなので良ければいつでもやるぞ」
「期待しないで待っています」
私は話半分に聞くことにした。そうそう会長にはもう会えないだろう。
「あと、ダンスの練習はしておけよ。また、サマーパーテイーで確かめてやるから」
「はい、頑張ります!」
「じゃあな」
会長は手を上げて去っていった。
最後のひと言はサマーパーテイーで踊る私を見て確かめるってことだよね?
よく考えもせずに頷いたけれど。
もう一度私と踊ってくれるという事ではないはずだ。
まあ、いいや、今日はいろいろあって大変だったし……
私は疲れ切った身体を引きずってなんとか部屋まで帰ったのだった。
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