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帝国語は全然聞き取れなくて、出された宿題が出来なくてライラに頼んだら喧嘩してしまいました。
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私は会長に、ウィル様へのお手紙を渡してもらうと約束してもらえて、とても幸せだった。
前は丁寧なお礼のお手紙まで書いたのに、お返事さえ頂けなかった。
『上着は適当に処分してくれ』との伝言だけだったのだ。
まあ、今回も同じような塩対応かもしれないけれど、一応橋渡ししてくれたのがこの国ナンバー2の第一王子殿下なのだ。
前回みたいなつっけんどな態度は流石に取れないだろう。
どんな手紙返してくれるんだろう?
やっぱり筆跡もおきれいなんだうな!
私と違って達筆で文才がお有りなのかもしれない。私のあんな酷い文章なんて見たこともないって突っ返されるんだろうか?
等々、想像して私は完全に自分一人の世界に入ってしまったのだった。
私の帝国語の授業中だったにも関わらず。
「ミス、ニーナ、What is your favorite subject?」
先生がいきなり当ててきたのだ。
私は当然授業なんて聞いているわけもなくて、その授業が前世でも全く判らなかった英語の授業だなんて思ってもいなかったのだ。
そう、この世界を作った作者は手抜きしていて、隣国の帝国の言葉を英語そのままにしていたのだ。
本来ならば簡単にわかるはずが、前世では病弱だから外国になんて絶対に行けないからやる必要もない、とほとんど勉強したことのなかった私には全く理解できなかったのだ。
「はい?」
「What is your favorite subject?」
「ええと……」
「うーん、もう良いです。立っていなさい。次は ライラ」
「It's English.」
「Very good!」
先生は満面の笑みを浮かべた。
それから私は延々先生に当てられたのだが、全然、答えられなかった。と言うか先生の言葉がよく聞き取れなかったのだ。
ヨーナスやアハティですら答えられたのに!
結局、レポート10枚の宿題がまた与えられたのだ。
まただ。それも今回は帝国語で書かないといけないのだ。
私はさあああああっと血の気が引いた。
出来ない帝国語を10枚もレポート用紙に書くの? どんな拷問なのだ。
ライラが訳してくれたところによると自分の自己紹介文をレポート一枚に書いてそれを10枚書いてこいとのことだった。
そんな馬鹿な。
「何やっているんだよ。ニーナ。とても簡単な帝国語だったじゃないか」
「本当に数学とか簡単に解くのに何故簡単な帝国語が出来ないんだ」
ヨーナスとアハティにまで馬鹿にされるし。
入学までの時間がなかったので、入試科目にはない帝国語は勉強する時間がほとんどなかったのだ。
「どうしよう? ライラ、なんとか助けて」
私はライラに頭を下げたのだ。
「ええええ! だってあんた昼休みもさっさとどっか行っちゃうし、私ばっかり何かやらされていない」
「そんな事無いわよ。次はライラの言う事聞くから。何なら使い走りとか私得意だからお願いします。ライラ様」
私は拝まんばかりにライラに頭を下げたのだ。
「仕方ないわね」
ライラは不満そうに言うが、その目は笑っていた。
ライラは御しやすい。なんとか頼み込めばやってくれそうだ。
私は少し調子に乗ってしまったのだ。
その夜ライラが自己紹介文を作ってくれたが、
「『私はニーナ・イナリです。出身は田舎のサアリスケ男爵領で、その地にはキーキー鳴く猿がたくさんいます。私みたいな』ってちょっとライラ酷くない!」
私は流石に文句を言った。
「ええええ! あなた読めるの?」
ライラが驚いてくれるんだけど、
「そらあ読むくらい出来るわよ。時間かければ」
辞書引きながらだけれど。
ムツとして私が言った。一応英語は必須だったのだ。ただ、ヒアリングと英作文が全然駄目なのだ。
だからライラに頼んだのに!
「『私の一番の親友はライラで、彼女は天才です。
顔も美人だし、頭も良くて私は絶対に叶いません。そんな彼女の言う事は全て聞こうと思います』って、確かに言うことを聞くつて言ったけれど、これは酷くない!」
そう、私はきつく言い過ぎたのだ。もう少しオブラートに包みつつ、言葉を変えてって頼み込めば良かったのだ。
「ニーナ、私は貴重な時間をあなたのために使ってあげているのよ。そんなに言うなら自分でやりなさいよ」
ライラが怒って立ち上ったのだ。目が完全に怒っていた。
やばい!
「えっ、いや、ちょっと」
私は慌ててライラを止めようとしたが、ライラは怒って出て行ってしまったのだ。
どうしよう? 唯一の良く話せる女の友人を怒らせてしまった。
おばあちゃんからも言われていたのだ。
「あなたは考えなしだから良く考えてから話なよ」って。
私はそれからない頭で必死にどうやったら許してもらえるか考えたのだ。
結局でも、空が白んでくるまで良い案は見つけられなかったのだ。
前は丁寧なお礼のお手紙まで書いたのに、お返事さえ頂けなかった。
『上着は適当に処分してくれ』との伝言だけだったのだ。
まあ、今回も同じような塩対応かもしれないけれど、一応橋渡ししてくれたのがこの国ナンバー2の第一王子殿下なのだ。
前回みたいなつっけんどな態度は流石に取れないだろう。
どんな手紙返してくれるんだろう?
やっぱり筆跡もおきれいなんだうな!
私と違って達筆で文才がお有りなのかもしれない。私のあんな酷い文章なんて見たこともないって突っ返されるんだろうか?
等々、想像して私は完全に自分一人の世界に入ってしまったのだった。
私の帝国語の授業中だったにも関わらず。
「ミス、ニーナ、What is your favorite subject?」
先生がいきなり当ててきたのだ。
私は当然授業なんて聞いているわけもなくて、その授業が前世でも全く判らなかった英語の授業だなんて思ってもいなかったのだ。
そう、この世界を作った作者は手抜きしていて、隣国の帝国の言葉を英語そのままにしていたのだ。
本来ならば簡単にわかるはずが、前世では病弱だから外国になんて絶対に行けないからやる必要もない、とほとんど勉強したことのなかった私には全く理解できなかったのだ。
「はい?」
「What is your favorite subject?」
「ええと……」
「うーん、もう良いです。立っていなさい。次は ライラ」
「It's English.」
「Very good!」
先生は満面の笑みを浮かべた。
それから私は延々先生に当てられたのだが、全然、答えられなかった。と言うか先生の言葉がよく聞き取れなかったのだ。
ヨーナスやアハティですら答えられたのに!
結局、レポート10枚の宿題がまた与えられたのだ。
まただ。それも今回は帝国語で書かないといけないのだ。
私はさあああああっと血の気が引いた。
出来ない帝国語を10枚もレポート用紙に書くの? どんな拷問なのだ。
ライラが訳してくれたところによると自分の自己紹介文をレポート一枚に書いてそれを10枚書いてこいとのことだった。
そんな馬鹿な。
「何やっているんだよ。ニーナ。とても簡単な帝国語だったじゃないか」
「本当に数学とか簡単に解くのに何故簡単な帝国語が出来ないんだ」
ヨーナスとアハティにまで馬鹿にされるし。
入学までの時間がなかったので、入試科目にはない帝国語は勉強する時間がほとんどなかったのだ。
「どうしよう? ライラ、なんとか助けて」
私はライラに頭を下げたのだ。
「ええええ! だってあんた昼休みもさっさとどっか行っちゃうし、私ばっかり何かやらされていない」
「そんな事無いわよ。次はライラの言う事聞くから。何なら使い走りとか私得意だからお願いします。ライラ様」
私は拝まんばかりにライラに頭を下げたのだ。
「仕方ないわね」
ライラは不満そうに言うが、その目は笑っていた。
ライラは御しやすい。なんとか頼み込めばやってくれそうだ。
私は少し調子に乗ってしまったのだ。
その夜ライラが自己紹介文を作ってくれたが、
「『私はニーナ・イナリです。出身は田舎のサアリスケ男爵領で、その地にはキーキー鳴く猿がたくさんいます。私みたいな』ってちょっとライラ酷くない!」
私は流石に文句を言った。
「ええええ! あなた読めるの?」
ライラが驚いてくれるんだけど、
「そらあ読むくらい出来るわよ。時間かければ」
辞書引きながらだけれど。
ムツとして私が言った。一応英語は必須だったのだ。ただ、ヒアリングと英作文が全然駄目なのだ。
だからライラに頼んだのに!
「『私の一番の親友はライラで、彼女は天才です。
顔も美人だし、頭も良くて私は絶対に叶いません。そんな彼女の言う事は全て聞こうと思います』って、確かに言うことを聞くつて言ったけれど、これは酷くない!」
そう、私はきつく言い過ぎたのだ。もう少しオブラートに包みつつ、言葉を変えてって頼み込めば良かったのだ。
「ニーナ、私は貴重な時間をあなたのために使ってあげているのよ。そんなに言うなら自分でやりなさいよ」
ライラが怒って立ち上ったのだ。目が完全に怒っていた。
やばい!
「えっ、いや、ちょっと」
私は慌ててライラを止めようとしたが、ライラは怒って出て行ってしまったのだ。
どうしよう? 唯一の良く話せる女の友人を怒らせてしまった。
おばあちゃんからも言われていたのだ。
「あなたは考えなしだから良く考えてから話なよ」って。
私はそれからない頭で必死にどうやったら許してもらえるか考えたのだ。
結局でも、空が白んでくるまで良い案は見つけられなかったのだ。
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