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礼儀作法の授業に2回連続遅刻して叱られて、友達を逆恨みしました
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「やばい! 遅刻だ!」
私は太陽の光を浴びて慌てて飛び起きた。
時計は、ベッドの端に転がっていた。
目覚ましを無意識のうちに放り投げていたのだ。
時計を見ると丁度一限目の授業の開始したところだった。
「どうしよう? 完全に遅刻だ!」
私は頭を抱えてしまった。
いや、それどころではない!
確か今日は一限目は礼儀作法の授業だ。また遅刻なんかした日には殺される。
でも、もう遅刻は決定してるんだけど……
私は慌てて着替えると、服装の乱れも髪の乱れも関係なしに飛び出したのだ。
「寮内は走ってはいけません!」
寮監の先生の叱責も
「すみません。時間が無くて!」
と平謝りに謝りながら逃げだした。
ここで寮監に捕まったらさらに遅れる。
何で、ライラは起こしてくれなかったのよ!
私は怒ったが、そう言えば喧嘩した後だった。
どうやって仲直りしようかと昨夜は無い頭を振り絞って遅くまで考えていたのが、寝坊した理由だ。
あのライラのケチ! いくらけんかしていたとしても、何もペトラ先生の授業の前に、無視してくれるなんて酷いじゃない。起してくれてもいいのに!
私は完全に怒っていた。
「廊下を走るのは禁止だぞ」
何故か受業中なのに廊下を歩いていた会長に注意されたが、
「すみません。時間がないので!」
私は会長を無視して駆け去ろうとした。
「ウイルからの手紙もらってきてやったぞ」
「ええええ!」
その言葉に私は急ブレーキをかけようとして、諦めた。ウィル様よりも今はペトラ先生だ。
「後で図書館に取りに行きます」
私はそう叫ぶと駆け去ったのだ。
そして、教室の扉をガラリと大きな音を立てて開けたのだ。
全員の視線を一斉に浴びる。
「申し訳ありません。遅刻してしまいました」
私は精一杯頭を下げたのだ。
「何ですか? その頭の下げ方は。前回散々練習しましたよね。もう一度」
「は、はい」
私は頭を上げて下げようとした。
「ニーナさん。何ですか。その恰好は! 直ちに衣装を治しなさい。ボタンも掛け違っています」
「えっ」
私は慌てて自分の格好を治す。ブラウスの裾を入れて、ボタンをかけ直そうとして
「何をしているのです。本来控室でやる事ですが、せめて後ろを向いてしなさい」
「は、はい!」
私は慌てて後ろを向いて直す。
「髪も梳かして」
先生が言うので手で直すと
「櫛も持っていないのですか?」
呆れた先生は櫛を取り出してくれて私にかけてくれた。
そして、更に二三、服装の乱れを直してくれたのだ。
「これでよいでしょう」
「有難うございます」
私は御礼を言った。
「はい、じゃあもう一度」
「えっ」
私は何のことだっけと一瞬戸惑った。
「遅刻したことを謝るんだよ」
ヨーナスのつぶやきで思い出した。
「この度は遅刻して申し訳ありませんでした」
そう言うと、ゆっくりと90度の礼をしたのだ。
「まあ、その礼で良いでしょう」
ペトラ先生が認めてくれた。
「皆さんも、どんなに慌ててても、自分の身だしなみには十分に注意して、ニーナさんみたいなことのないようにしてください」
ペトラ先生は皆を見渡して言ってくれた。
私はホッとした。先生が許してくれたと思ったのだ。
でも、それは甘かったのだ。
次の瞬間だ。
「それと、ニーナさん! あなた、私の授業に二回連続して遅刻してきましたね。どういうことですか?」
ペトラ先生は完全に怒っていた。これは本当に悪い奴だ。
「いまだかつて私の授業を遅刻してきた不届き者はほとんどいないのです。それを2回も、なおかつ連続して遅刻してくるなど言語道断です……」
それから延々ペトラ先生の叱責は続いたのだった……
ちらっとみんなの方を見ると、みんな私をかわいそうな者のように見ていたが、貴族連中は面白そうに笑って見ていた。そして、ライラも。
私はそんなライラを見てピキッと切れたのだ。
誰のせいで怒られていると思っているのよ!
それは寝坊した私が完全に悪いのだ。でも、でもだ。友だちなら、もう少し可哀そうな目で見てくれてもいいじゃない。というか、起してくれたらよかったじゃない!
もう許さない!
完全に自分勝手な理由で私は切れてしまったのだ。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
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時計は、ベッドの端に転がっていた。
目覚ましを無意識のうちに放り投げていたのだ。
時計を見ると丁度一限目の授業の開始したところだった。
「どうしよう? 完全に遅刻だ!」
私は頭を抱えてしまった。
いや、それどころではない!
確か今日は一限目は礼儀作法の授業だ。また遅刻なんかした日には殺される。
でも、もう遅刻は決定してるんだけど……
私は慌てて着替えると、服装の乱れも髪の乱れも関係なしに飛び出したのだ。
「寮内は走ってはいけません!」
寮監の先生の叱責も
「すみません。時間が無くて!」
と平謝りに謝りながら逃げだした。
ここで寮監に捕まったらさらに遅れる。
何で、ライラは起こしてくれなかったのよ!
私は怒ったが、そう言えば喧嘩した後だった。
どうやって仲直りしようかと昨夜は無い頭を振り絞って遅くまで考えていたのが、寝坊した理由だ。
あのライラのケチ! いくらけんかしていたとしても、何もペトラ先生の授業の前に、無視してくれるなんて酷いじゃない。起してくれてもいいのに!
私は完全に怒っていた。
「廊下を走るのは禁止だぞ」
何故か受業中なのに廊下を歩いていた会長に注意されたが、
「すみません。時間がないので!」
私は会長を無視して駆け去ろうとした。
「ウイルからの手紙もらってきてやったぞ」
「ええええ!」
その言葉に私は急ブレーキをかけようとして、諦めた。ウィル様よりも今はペトラ先生だ。
「後で図書館に取りに行きます」
私はそう叫ぶと駆け去ったのだ。
そして、教室の扉をガラリと大きな音を立てて開けたのだ。
全員の視線を一斉に浴びる。
「申し訳ありません。遅刻してしまいました」
私は精一杯頭を下げたのだ。
「何ですか? その頭の下げ方は。前回散々練習しましたよね。もう一度」
「は、はい」
私は頭を上げて下げようとした。
「ニーナさん。何ですか。その恰好は! 直ちに衣装を治しなさい。ボタンも掛け違っています」
「えっ」
私は慌てて自分の格好を治す。ブラウスの裾を入れて、ボタンをかけ直そうとして
「何をしているのです。本来控室でやる事ですが、せめて後ろを向いてしなさい」
「は、はい!」
私は慌てて後ろを向いて直す。
「髪も梳かして」
先生が言うので手で直すと
「櫛も持っていないのですか?」
呆れた先生は櫛を取り出してくれて私にかけてくれた。
そして、更に二三、服装の乱れを直してくれたのだ。
「これでよいでしょう」
「有難うございます」
私は御礼を言った。
「はい、じゃあもう一度」
「えっ」
私は何のことだっけと一瞬戸惑った。
「遅刻したことを謝るんだよ」
ヨーナスのつぶやきで思い出した。
「この度は遅刻して申し訳ありませんでした」
そう言うと、ゆっくりと90度の礼をしたのだ。
「まあ、その礼で良いでしょう」
ペトラ先生が認めてくれた。
「皆さんも、どんなに慌ててても、自分の身だしなみには十分に注意して、ニーナさんみたいなことのないようにしてください」
ペトラ先生は皆を見渡して言ってくれた。
私はホッとした。先生が許してくれたと思ったのだ。
でも、それは甘かったのだ。
次の瞬間だ。
「それと、ニーナさん! あなた、私の授業に二回連続して遅刻してきましたね。どういうことですか?」
ペトラ先生は完全に怒っていた。これは本当に悪い奴だ。
「いまだかつて私の授業を遅刻してきた不届き者はほとんどいないのです。それを2回も、なおかつ連続して遅刻してくるなど言語道断です……」
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私はそんなライラを見てピキッと切れたのだ。
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