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ライラに王子様の想い人が死ねば良いと思っているでしょうと言われてプッツン切れました。自分自身に!
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「ちょっと何叫んでいるのよ。私よ、私」
慌てて叫ぶライラを見て、私はハッとした。
「幽霊じゃないだ!」
「当たり前でしょ」
私はホッとした。
「おい」
「どうした?」
「いま悲鳴が聞こえたぞ」
離れた寮の電気があかあかとつく。
「ニーナ、どうしてくれるのよ」
それを見てライラが慌てた。
「えっ、だってライラが驚かすから」
「これ、洒落にならないわよ。こっちよ」
「えっ、ちょっと」
「あなた、皆に捕まってペトラ先生の補講受けたいの?」
「それはいや!」
私は慌てたライラに連れられて校庭の奥の方に走っていったのだ。
「はっはっはっ」
走り疲れてライラは息も絶え絶えだった。
「もう、ライラが驚かすから大変だったじゃない」
「何、いっ、て る の よ。あんたが、大きな、悲鳴上げるからでしょ」
息を切らしながらライラが答える。
「そんな事言っても、あなたの血まみれの顔を見たら普通悲鳴上げるわよ」
「ちょっと柱に鼻を打ち付けて、鼻血が出ただけよ」
顔を拭きつつ、ライラが言った。
「あなたよくも私を裏切ってくれたわね」
ライラが鋭い視線で私を睨んできた。
「だって会長とウィル様が同じだって知らなかったんだもの」
「何言っているのよ。そんなの見ただけで判るじゃない」
「じゃあ、あなたも判っていたんじゃない。ウィル様と会長が同一人物だって知っていたんでしょ」
「それはまあ」
私が睨み返すと、さすがのライラも目を泳がせてくれた。
「それこそ酷くない」
「ふんっ、何言っているのよ。私は物心ついた時からずっと王子様のことを思っていたのよ。後少しでうまくいったのに、全部アンタに邪魔されて、絶対にアンタを許さない」
きっと私を睨みつけてライラが宣言してくれた。
「アンタも転生者何でしょ」
「えっ、転生者って?」
私は驚いてライラを見た。
「誤魔化しても無理よ。何が『痛いの痛いの飛んで行けよ』そんな子供にするおまじない、この世界にはないわよ」
私はまじまじとライラを見た。
「えっ、じゃあ、あなたも前世の記憶があるの?」
「そうよ。アンタと同じでね。このゲーム『カルドアヴィの聖女』は何度もしたわ」
「えっ、これってそう言うゲームだったの?」
私は聞いていた。
「何言っているのよ。しらばっくれないで。アンタも何度もやったことあるんでしょ。『カルドアヴィの聖女』を。ニーナなんて隠れキャラがいるのは知らなかったわ」
「えっ? 私はやったことはないわ」
私は事実を言ったのだが
「しらばっくれないで。本来はアンタがヒールしたところで、ヒロインの私がヒールを発動して私の王子様と仲良く慣れるはずだったのよ。それを想定外の隠れキャラのあんたが私に代わってヒールしたんじゃない。あんたにはまんまとやられたわ」
ライラは自嘲して言った。私のことは全く聞いてくれなかった。
「アンタには色々出し抜かれていたけれど、最後は私が聖女になるはずだったのよ。なのに、あなたにいいところを全て持っていかれて、本当に最悪よ」
ニーナはきっとして私を睨みつけてきた。
「私のことが本当に馬鹿に見えたでしょうね。自分よがりにいろいろやって、挙句の果てに聖女にもなれなかった馬鹿な私を。本当に最悪だわ」
ライラが言った。
「何言っているのよ。ライラ。私はあなたと違って、平民なのよ。会長の横に立つ資格はないじゃない」
私は思っていたことを言った。
「よくそう言うことが言えるわね、あなたは聖女なのよ。聖女だったら王子様の横に立てるじゃない」
まじまじとライラが私を見て言った。
えっ、そうなの? 私でも会長の横に立てるの?
私は初めて聞いて驚いた。
「可哀想なマイラ様」
「マイラ様?」
唐突にライラが話題を変えて私は戸惑った。
「あなたが王子様に間違われてキスされた相手よ」
「ああ、会長の幼馴染っていう」
「何しらばっくれているのよ。ゲームしていたら知っているでしょ。
マイラ・カンガサラ侯爵令嬢。昔から殿下の幼馴染で、殿下の婚約者候補の筆頭と言われていたわ」
ライラが急に話しだした。そうだ。殿下が思っている人だ。最近は考えないようにしていた。というか、考える暇もなかったのだ。
「何故婚約されなかったの?」
「あなたも聞いたでしょ。マイラ様が病気だって。肺の病なのよ」
「肺の病?」
肺の病って死病じゃない!
私は唖然とした。
「あんたが入学するまでは殿下も良くお見舞いに行っていたみたいだけど、今学年になってからは殆ど行っていないみたいよ。どのみちあんたが見舞いに行くなって言ったんじゃないの?」
「そんなの知らないわよ」
「よく言うわ。マイラ様はもうすぐ死ぬのよ」
「はっ? 何言っているのよ。ライラ」
「知らないとは言わせないわ。ゲーではサマーパーテイーの前に死ぬんだもの」
「えっ」
私は全く知らなかった。
殿下の想い人が今死病のさなかにいるなんて。
「ちょっとライラ、知っているなら助けなさいよ」
「どうやってよ。この世界ではその病気は死病なのよ。薬も無いのよ!助けようもないじゃない」
そうだ、普通の人は助けられないのだ。
「あんたも死んでくれた方が好都合でしょ。そうしたら殿下の隣に建てるじゃない」
そう言われて私はライラにハンマーで殴られた気分だった。
会長というかウイル様の想い人で、病弱な人だと思っていた。
そうだ。心のなかではこのままいなくなってくれれば良いとそう思っていたのかもしれない。
「ふん、図星だったみたいね。マイラ様が病床の中で殿下のことを思っているのに、自分だけ殿下を独り占めにして、さぞいい気分だったわね」
パシンッ
私は思いっきりライラを張っていた。
「何言っているのよ。ライラ。病気で苦しんでいる人がいるのにそれをほっておくことは出来ないわ」
そうだ。何していたんだ私は。私の正体がバレたらどうなるかわからないと思っていて何もしなかったけれど。もう癒やし魔術で会長を治してしまったらから、隠す必要はないはずだ。
「な、何してくれるのよ。あんたも今まで放っていたじゃない。それを棚に上げて人をぶつわけ」
「煩いわね。つべこべ言わずにすぐにマイラ様の所に案内しなさい」
そう言うと私はライラの胸ぐらを掴んで言ったのだ。
「よーーーーく聞きなさい。
私はね。前世は病弱でずうーっとベッドで苦しんでいたのよ。病気で苦しんでいる人がいたらそれを助けるのは当然じゃない!」
私は自分自身に言い聞かせたのだ。
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302819342
下にリンクも張っています
慌てて叫ぶライラを見て、私はハッとした。
「幽霊じゃないだ!」
「当たり前でしょ」
私はホッとした。
「おい」
「どうした?」
「いま悲鳴が聞こえたぞ」
離れた寮の電気があかあかとつく。
「ニーナ、どうしてくれるのよ」
それを見てライラが慌てた。
「えっ、だってライラが驚かすから」
「これ、洒落にならないわよ。こっちよ」
「えっ、ちょっと」
「あなた、皆に捕まってペトラ先生の補講受けたいの?」
「それはいや!」
私は慌てたライラに連れられて校庭の奥の方に走っていったのだ。
「はっはっはっ」
走り疲れてライラは息も絶え絶えだった。
「もう、ライラが驚かすから大変だったじゃない」
「何、いっ、て る の よ。あんたが、大きな、悲鳴上げるからでしょ」
息を切らしながらライラが答える。
「そんな事言っても、あなたの血まみれの顔を見たら普通悲鳴上げるわよ」
「ちょっと柱に鼻を打ち付けて、鼻血が出ただけよ」
顔を拭きつつ、ライラが言った。
「あなたよくも私を裏切ってくれたわね」
ライラが鋭い視線で私を睨んできた。
「だって会長とウィル様が同じだって知らなかったんだもの」
「何言っているのよ。そんなの見ただけで判るじゃない」
「じゃあ、あなたも判っていたんじゃない。ウィル様と会長が同一人物だって知っていたんでしょ」
「それはまあ」
私が睨み返すと、さすがのライラも目を泳がせてくれた。
「それこそ酷くない」
「ふんっ、何言っているのよ。私は物心ついた時からずっと王子様のことを思っていたのよ。後少しでうまくいったのに、全部アンタに邪魔されて、絶対にアンタを許さない」
きっと私を睨みつけてライラが宣言してくれた。
「アンタも転生者何でしょ」
「えっ、転生者って?」
私は驚いてライラを見た。
「誤魔化しても無理よ。何が『痛いの痛いの飛んで行けよ』そんな子供にするおまじない、この世界にはないわよ」
私はまじまじとライラを見た。
「えっ、じゃあ、あなたも前世の記憶があるの?」
「そうよ。アンタと同じでね。このゲーム『カルドアヴィの聖女』は何度もしたわ」
「えっ、これってそう言うゲームだったの?」
私は聞いていた。
「何言っているのよ。しらばっくれないで。アンタも何度もやったことあるんでしょ。『カルドアヴィの聖女』を。ニーナなんて隠れキャラがいるのは知らなかったわ」
「えっ? 私はやったことはないわ」
私は事実を言ったのだが
「しらばっくれないで。本来はアンタがヒールしたところで、ヒロインの私がヒールを発動して私の王子様と仲良く慣れるはずだったのよ。それを想定外の隠れキャラのあんたが私に代わってヒールしたんじゃない。あんたにはまんまとやられたわ」
ライラは自嘲して言った。私のことは全く聞いてくれなかった。
「アンタには色々出し抜かれていたけれど、最後は私が聖女になるはずだったのよ。なのに、あなたにいいところを全て持っていかれて、本当に最悪よ」
ニーナはきっとして私を睨みつけてきた。
「私のことが本当に馬鹿に見えたでしょうね。自分よがりにいろいろやって、挙句の果てに聖女にもなれなかった馬鹿な私を。本当に最悪だわ」
ライラが言った。
「何言っているのよ。ライラ。私はあなたと違って、平民なのよ。会長の横に立つ資格はないじゃない」
私は思っていたことを言った。
「よくそう言うことが言えるわね、あなたは聖女なのよ。聖女だったら王子様の横に立てるじゃない」
まじまじとライラが私を見て言った。
えっ、そうなの? 私でも会長の横に立てるの?
私は初めて聞いて驚いた。
「可哀想なマイラ様」
「マイラ様?」
唐突にライラが話題を変えて私は戸惑った。
「あなたが王子様に間違われてキスされた相手よ」
「ああ、会長の幼馴染っていう」
「何しらばっくれているのよ。ゲームしていたら知っているでしょ。
マイラ・カンガサラ侯爵令嬢。昔から殿下の幼馴染で、殿下の婚約者候補の筆頭と言われていたわ」
ライラが急に話しだした。そうだ。殿下が思っている人だ。最近は考えないようにしていた。というか、考える暇もなかったのだ。
「何故婚約されなかったの?」
「あなたも聞いたでしょ。マイラ様が病気だって。肺の病なのよ」
「肺の病?」
肺の病って死病じゃない!
私は唖然とした。
「あんたが入学するまでは殿下も良くお見舞いに行っていたみたいだけど、今学年になってからは殆ど行っていないみたいよ。どのみちあんたが見舞いに行くなって言ったんじゃないの?」
「そんなの知らないわよ」
「よく言うわ。マイラ様はもうすぐ死ぬのよ」
「はっ? 何言っているのよ。ライラ」
「知らないとは言わせないわ。ゲーではサマーパーテイーの前に死ぬんだもの」
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殿下の想い人が今死病のさなかにいるなんて。
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そうだ、普通の人は助けられないのだ。
「あんたも死んでくれた方が好都合でしょ。そうしたら殿下の隣に建てるじゃない」
そう言われて私はライラにハンマーで殴られた気分だった。
会長というかウイル様の想い人で、病弱な人だと思っていた。
そうだ。心のなかではこのままいなくなってくれれば良いとそう思っていたのかもしれない。
「ふん、図星だったみたいね。マイラ様が病床の中で殿下のことを思っているのに、自分だけ殿下を独り占めにして、さぞいい気分だったわね」
パシンッ
私は思いっきりライラを張っていた。
「何言っているのよ。ライラ。病気で苦しんでいる人がいるのにそれをほっておくことは出来ないわ」
そうだ。何していたんだ私は。私の正体がバレたらどうなるかわからないと思っていて何もしなかったけれど。もう癒やし魔術で会長を治してしまったらから、隠す必要はないはずだ。
「な、何してくれるのよ。あんたも今まで放っていたじゃない。それを棚に上げて人をぶつわけ」
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そう言うと私はライラの胸ぐらを掴んで言ったのだ。
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