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10.幼なじみにパフェをおごってもらいました
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「アミ達はこれから行くところが決まっているの?」
リックが私達を見て聞いてきた。
「うん、エーレンとビアンカに王都を案内してもらおうと思って」
「そうか、残念だな。イチゴパフェのとても美味しいところがあるんだけど」
「えっ、イチゴパフェなんてあるの?」
私はイチゴが大好きだった。そのパフェか、前世では病弱なのであまり何も食べられなかった記憶しか無いけれど、今世は健康でいくらでも食べられるのだ。もっとも国境の片田舎にいたからあんまり美味しい物は食べていない。王都ならば色々とありそうだ。
「アミ、せっかくだから、リックさんに案内してもらえば」
「そうよ、私達の事は気にしないで」
2人が気を利かせてくれたけれど、今日は2人と約束して出て来たのだ。リックはまた今度にすれば良いと思ったんだけど、
「良かったら、君たち二人もどう? 本当にそこのイチゴパフェは絶品なんだよ」
リックが嬉しいことにエーレンとビアンカも誘ってくれた。
「でも、お二人は何年かぶりに会われたんでしょう」
「積もる話しもあるんじゃないですか?」
二人が気を利かせてくれようとしたが、
「別にリックは単なる幼なじみだし」
私が一言で片付けると
「なんか単なる幼なじみと言われると傷つくんだけど……」
リックがむっとしてくれたが、
「だって事実じゃない。お母様同士が知り合いなだけだし」
「うちの母とアミの母が親友で、ちょっと我が家でゴタゴタがあった半年間、俺だけアミの家に世話になったんだ」
リックが訂正してくれたけれどうちの母とリックの母って親友だったんだ。それは知らなかった。まあ、うちの母が何も言わずに面倒を見たことである程度は親しいとは思っていたけれど……
「その時は本当に世話になったよ」
「よく言うわね。あれ以来私に会いに来てくれたことも無いじゃない」
私がむっとして言うと、
「いや、俺は行きたかったんだけど、俺も色々と忙しくて」
「へえ、でも、手紙くらいくれても良かったんじゃない? 私は何回かお手紙書いたのよ。返事もらえなかったけれど」
私は白い目でリックを見た。
「えっ、ごめん、でも、アミから手紙なんて俺は受け取っていないよ」
「えっ、そうなの? お母様はリックも忙しいから仕方がないんだみたいに言っていたけれど」
そうそれでむかついてリックのことは忘れることにしたのだった。
「いや、アミから手紙もらったら絶対にすぐに返事を書いたから」
「ふうん」
「いや、本当だから」
疑い深そうに見上げる私に必死にリックは言い訳してくれた。
リックはそう言ってくれるが単なる社交辞令だと思う。
まあ、私にしても文字を覚えられて嬉しくなって、手紙を書く相手がリックしかいなかったから書いただけだから、そんなに言えないけれど……
結局そのお詫びと言うことで三人でリックに奢ってもらうことになったのだ。
リックが案内してくれたのは王都でも格式のあるカフェテラスだった。
「凄い、ここ、ロイヤルクィーンよ」
入口でリックが入口の係の人と話に行った隙にエーレンが教えてくれた。
「そんな有名なところなの?」
「今の陛下と王妃様が学生時代に良くデートされたカフェよ」
「中々私達では入れない所なの」
二人は連れてこられたその店に驚いていた。
一見様お断りの店で、紹介がないと中々予約も取れないらしい。
係の人がリックと話して慌てて中に入っていった。
しばらくしたら地位のありそうな人が慌てて飛んできた。
「これはリック様。ようこそ我が店にお越し頂きました」
「いや、支配人、別に迎えに来なくて良いのに」
「いえいえ、リック様にお越し頂いて光栄に存じます。しかし、リック様が女性連れとは珍しいですね」
支配人は私達をチラリと見た。
「俺の幼なじみとその友人なんだ。個室は空いているかな」
「はい、ご用意できます。こちらにどうぞ」
なんと支配人自ら案内してくれた。
「リック様は顔パスなんですね」
歩きながらビアンカが驚いていた。
「母に連れられてきたことがあるんだ。それ以来たまに利用しているんだよ」
ロイヤルクィーンはエーレンとビアンカが感心するだけあって、中の内装もとても凝っていた。高価そうな絨毯敷きで、お貴族様御用達みたいな感じで、私達は少し浮いているように感じた。
「ちゃんとした衣装着てきて正解だったでしょう」
ビアンカがそれ見てご覧なさいという顔をしてくれたんだけど。こんなところは肩が凝って基本私は好きなことはない。
中にいたボーイも丁寧で私達の為に椅子をさっと引いてくれた。
私はおっかなびっくりで椅子に座ったのだ。
「注文は何にする? ここはイチゴパフェがおすすめだけど」
「じゃあ、私はそれで」
「私も」
「私もそれでお願いします」
「かしこまりました」
ボーイが注文を取って下がって行った。
「でも、リック、少し見ないうちに大きくなったよね。見違えたよ」
「それはアミもだろう。昔はこんなに小さかったのに」
リックはぬいぐるみくらいの大きさを示してくれるんだけど、
「そんなに小さい訳ないでしょ! 昔は身長もほとんど変わらなかったのに、今は差がついてしまったわ」
私が隣のリックを見上げて言うと、
「丁度成長期だからね。アミもあっという間に大きくなるさ」
リックは首を振ってくれた。
でも、リックの身長は既に160センチくらいある。まだまだ伸びそうだ。
私はまだ140くらいなのに……
「リック様は今は何をしていらっしゃるんですか?」
興味津々という顔でビアンカが聞いてきた。
「君たちと同じ王立魔術学園にいるよ」
「えっそうなの?」
リックの答えに私は驚いた。
「そうだよ。それで一年生の転入生が決闘するって聞いたときに見に行ったらアミがいたから驚いたよ」
「えっ、あの場にいたんだ。その時に声をかけてくれたら良かったのに!」
「声をかけられる状態じゃなかったろう」
「まあ確かに」
決闘の前は周りを見る余裕なんてなかったし、終わった後はクラスのみんなにもみくちゃにされていた。そこで見知った視線を感じたのはリックのものだったんだと私は納得した。
「しかし、入った当日にいきなり決闘をするなんて、相変わらずアミは無茶をするよね。まあ、アミが負ける訳ないとは思っていたけれど」
「あれはライナーが悪いのよ。私に喧嘩売ってきたから」
私がブーたれた。
「アミって相手がお貴族様なのに、全然動じないんです」
「リック様からも何か言ってあげて下さいよ」
「相手がお貴族様ね」
リックは何故か私をまじまじと見てくれたんだけど、
「まあ、向こう見ずなのは昔からだからな」
リックは私に連れられてダンジョンに潜った時の事を話してくれた。
「その時、俺はまだ7つだよ。ダンジョンなんて行ったことも無かったのに、アミに連れられて行って、もう死にかけたよ」
「アミってその時は何歳だったんですか」
「5歳だと思うよ。5歳の子供が剣片手に魔物を退治して行くんだけど本当について行くだけで大変で」
リックは遠い目をして言ってくれた。
「その時からアミはお転婆だったんですね」
「まあ、我が家は皆冒険者だったから、家族でたまに潜っていたし、リックがダンジョンに潜ったことないなんて知らなくて」
「知っていても連れて行ったろう。その後も散々付き合わされたんだから」
リックが呆れて私の言葉を訂正してくれた。まあ、確かにその後も毎日のように二人でダンジョンに潜ったんだった。最後の方は結構リックも慣れてきていたけれど。
「失礼します」
その時だ。ボーイがイチゴパフェを持って部屋に入ってきてくれた。
「うわーーー、とても美味しそう」
私はパフェに目が点になった。
一番上にイチゴがちょこんと載っていたが、その下にクリームがあり、イチゴとクリームが交互になっていた。
地元ではイチゴばかり食べていたが、クリームと一緒になっているイチゴは初めてだ。母が好物でよく買ってくれたのだ。
「さあ、召し上がれ」
「頂きます!」
私が元気よく声を上げてスプーンを差し入れた。
「「頂きます」」
それを見てエーレン達も遠慮がちにスプーンを入れる。
「美味しい!」
私はイチゴとクリームを一緒に口の中に入れた。
熟したイチゴが蕩けてとても美味しかった。
「凄い、リック、こんな風に蕩けるイチゴは初めて」
「だろう。俺の分も食べるか」
リックはイチゴとクリームをすくってスプーンで私の口に持って来てくれたので、私はパクッと食べたのだ。
「「えっ」」
それを見てエーレンとビアンカが口を開けて私達を凝視してくれたんだけど……淑女としてははしたなかったかな。私は失敗したと思った。
「あっ、ゴメン。つい昔のくせでやってしまったな」
リックが頭をかいてくれた。
そうだ。昔もリックの分のイチゴをよくこうして分けてもらっていたのだ。
「いえいえどうぞどうぞ」
「私達にはお構いなく」
エーレンとビアンカが言ってくれたけれど、二度と出来る訳ないじゃない!
私は世間一般で言う恋人同士のよくやる食べさせ合いをしたという認識が全くなかったのよ!
******************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます
やっとヒーローの登場です。
二人の続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
リックが私達を見て聞いてきた。
「うん、エーレンとビアンカに王都を案内してもらおうと思って」
「そうか、残念だな。イチゴパフェのとても美味しいところがあるんだけど」
「えっ、イチゴパフェなんてあるの?」
私はイチゴが大好きだった。そのパフェか、前世では病弱なのであまり何も食べられなかった記憶しか無いけれど、今世は健康でいくらでも食べられるのだ。もっとも国境の片田舎にいたからあんまり美味しい物は食べていない。王都ならば色々とありそうだ。
「アミ、せっかくだから、リックさんに案内してもらえば」
「そうよ、私達の事は気にしないで」
2人が気を利かせてくれたけれど、今日は2人と約束して出て来たのだ。リックはまた今度にすれば良いと思ったんだけど、
「良かったら、君たち二人もどう? 本当にそこのイチゴパフェは絶品なんだよ」
リックが嬉しいことにエーレンとビアンカも誘ってくれた。
「でも、お二人は何年かぶりに会われたんでしょう」
「積もる話しもあるんじゃないですか?」
二人が気を利かせてくれようとしたが、
「別にリックは単なる幼なじみだし」
私が一言で片付けると
「なんか単なる幼なじみと言われると傷つくんだけど……」
リックがむっとしてくれたが、
「だって事実じゃない。お母様同士が知り合いなだけだし」
「うちの母とアミの母が親友で、ちょっと我が家でゴタゴタがあった半年間、俺だけアミの家に世話になったんだ」
リックが訂正してくれたけれどうちの母とリックの母って親友だったんだ。それは知らなかった。まあ、うちの母が何も言わずに面倒を見たことである程度は親しいとは思っていたけれど……
「その時は本当に世話になったよ」
「よく言うわね。あれ以来私に会いに来てくれたことも無いじゃない」
私がむっとして言うと、
「いや、俺は行きたかったんだけど、俺も色々と忙しくて」
「へえ、でも、手紙くらいくれても良かったんじゃない? 私は何回かお手紙書いたのよ。返事もらえなかったけれど」
私は白い目でリックを見た。
「えっ、ごめん、でも、アミから手紙なんて俺は受け取っていないよ」
「えっ、そうなの? お母様はリックも忙しいから仕方がないんだみたいに言っていたけれど」
そうそれでむかついてリックのことは忘れることにしたのだった。
「いや、アミから手紙もらったら絶対にすぐに返事を書いたから」
「ふうん」
「いや、本当だから」
疑い深そうに見上げる私に必死にリックは言い訳してくれた。
リックはそう言ってくれるが単なる社交辞令だと思う。
まあ、私にしても文字を覚えられて嬉しくなって、手紙を書く相手がリックしかいなかったから書いただけだから、そんなに言えないけれど……
結局そのお詫びと言うことで三人でリックに奢ってもらうことになったのだ。
リックが案内してくれたのは王都でも格式のあるカフェテラスだった。
「凄い、ここ、ロイヤルクィーンよ」
入口でリックが入口の係の人と話に行った隙にエーレンが教えてくれた。
「そんな有名なところなの?」
「今の陛下と王妃様が学生時代に良くデートされたカフェよ」
「中々私達では入れない所なの」
二人は連れてこられたその店に驚いていた。
一見様お断りの店で、紹介がないと中々予約も取れないらしい。
係の人がリックと話して慌てて中に入っていった。
しばらくしたら地位のありそうな人が慌てて飛んできた。
「これはリック様。ようこそ我が店にお越し頂きました」
「いや、支配人、別に迎えに来なくて良いのに」
「いえいえ、リック様にお越し頂いて光栄に存じます。しかし、リック様が女性連れとは珍しいですね」
支配人は私達をチラリと見た。
「俺の幼なじみとその友人なんだ。個室は空いているかな」
「はい、ご用意できます。こちらにどうぞ」
なんと支配人自ら案内してくれた。
「リック様は顔パスなんですね」
歩きながらビアンカが驚いていた。
「母に連れられてきたことがあるんだ。それ以来たまに利用しているんだよ」
ロイヤルクィーンはエーレンとビアンカが感心するだけあって、中の内装もとても凝っていた。高価そうな絨毯敷きで、お貴族様御用達みたいな感じで、私達は少し浮いているように感じた。
「ちゃんとした衣装着てきて正解だったでしょう」
ビアンカがそれ見てご覧なさいという顔をしてくれたんだけど。こんなところは肩が凝って基本私は好きなことはない。
中にいたボーイも丁寧で私達の為に椅子をさっと引いてくれた。
私はおっかなびっくりで椅子に座ったのだ。
「注文は何にする? ここはイチゴパフェがおすすめだけど」
「じゃあ、私はそれで」
「私も」
「私もそれでお願いします」
「かしこまりました」
ボーイが注文を取って下がって行った。
「でも、リック、少し見ないうちに大きくなったよね。見違えたよ」
「それはアミもだろう。昔はこんなに小さかったのに」
リックはぬいぐるみくらいの大きさを示してくれるんだけど、
「そんなに小さい訳ないでしょ! 昔は身長もほとんど変わらなかったのに、今は差がついてしまったわ」
私が隣のリックを見上げて言うと、
「丁度成長期だからね。アミもあっという間に大きくなるさ」
リックは首を振ってくれた。
でも、リックの身長は既に160センチくらいある。まだまだ伸びそうだ。
私はまだ140くらいなのに……
「リック様は今は何をしていらっしゃるんですか?」
興味津々という顔でビアンカが聞いてきた。
「君たちと同じ王立魔術学園にいるよ」
「えっそうなの?」
リックの答えに私は驚いた。
「そうだよ。それで一年生の転入生が決闘するって聞いたときに見に行ったらアミがいたから驚いたよ」
「えっ、あの場にいたんだ。その時に声をかけてくれたら良かったのに!」
「声をかけられる状態じゃなかったろう」
「まあ確かに」
決闘の前は周りを見る余裕なんてなかったし、終わった後はクラスのみんなにもみくちゃにされていた。そこで見知った視線を感じたのはリックのものだったんだと私は納得した。
「しかし、入った当日にいきなり決闘をするなんて、相変わらずアミは無茶をするよね。まあ、アミが負ける訳ないとは思っていたけれど」
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私がブーたれた。
「アミって相手がお貴族様なのに、全然動じないんです」
「リック様からも何か言ってあげて下さいよ」
「相手がお貴族様ね」
リックは何故か私をまじまじと見てくれたんだけど、
「まあ、向こう見ずなのは昔からだからな」
リックは私に連れられてダンジョンに潜った時の事を話してくれた。
「その時、俺はまだ7つだよ。ダンジョンなんて行ったことも無かったのに、アミに連れられて行って、もう死にかけたよ」
「アミってその時は何歳だったんですか」
「5歳だと思うよ。5歳の子供が剣片手に魔物を退治して行くんだけど本当について行くだけで大変で」
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「その時からアミはお転婆だったんですね」
「まあ、我が家は皆冒険者だったから、家族でたまに潜っていたし、リックがダンジョンに潜ったことないなんて知らなくて」
「知っていても連れて行ったろう。その後も散々付き合わされたんだから」
リックが呆れて私の言葉を訂正してくれた。まあ、確かにその後も毎日のように二人でダンジョンに潜ったんだった。最後の方は結構リックも慣れてきていたけれど。
「失礼します」
その時だ。ボーイがイチゴパフェを持って部屋に入ってきてくれた。
「うわーーー、とても美味しそう」
私はパフェに目が点になった。
一番上にイチゴがちょこんと載っていたが、その下にクリームがあり、イチゴとクリームが交互になっていた。
地元ではイチゴばかり食べていたが、クリームと一緒になっているイチゴは初めてだ。母が好物でよく買ってくれたのだ。
「さあ、召し上がれ」
「頂きます!」
私が元気よく声を上げてスプーンを差し入れた。
「「頂きます」」
それを見てエーレン達も遠慮がちにスプーンを入れる。
「美味しい!」
私はイチゴとクリームを一緒に口の中に入れた。
熟したイチゴが蕩けてとても美味しかった。
「凄い、リック、こんな風に蕩けるイチゴは初めて」
「だろう。俺の分も食べるか」
リックはイチゴとクリームをすくってスプーンで私の口に持って来てくれたので、私はパクッと食べたのだ。
「「えっ」」
それを見てエーレンとビアンカが口を開けて私達を凝視してくれたんだけど……淑女としてははしたなかったかな。私は失敗したと思った。
「あっ、ゴメン。つい昔のくせでやってしまったな」
リックが頭をかいてくれた。
そうだ。昔もリックの分のイチゴをよくこうして分けてもらっていたのだ。
「いえいえどうぞどうぞ」
「私達にはお構いなく」
エーレンとビアンカが言ってくれたけれど、二度と出来る訳ないじゃない!
私は世間一般で言う恋人同士のよくやる食べさせ合いをしたという認識が全くなかったのよ!
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