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サラマンダーを倒したと言っても誰も信じてもらえませんでした。
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私はサラマンダーを倒してなんとか一つの魔石をゲットした。
さすがサラマンダーなだけはあって魔石は大きかった。なんとか一つ魔石が手に入って良かった。
サラマンダーはA級の魔物だから金貨100枚くらいにはなるはずだ。
これで少しは一息つける。
私はほっとしたのだった。
でも、その時だ。
私遠くから何者かの視線を感じた。
なんかとてつもない威圧感も感じる。
でも、そちらを睨んだ瞬間、その気配は消えていた。
変だ。何なのだろう?
私がそちらに向かおうとしたときだ。
「良かった、アミ、やっと追いついた」
リックが追いついて来てくれた。
「ゴメン、リックを置いてきてしまったわね」
そうだ、リックのことは完全に忘れていた。
「おいおい、忘れるなよ!」
「ごめんごめん」
むっとしたリックに謝ると
「それは良いんだけど、アミ、途中で一杯魔物を倒していたけれど、その魔石は拾わなくて良かったのか?」
「えっ、そんなに多くの魔物を倒していた?」
「大物だけでゴブリンキングが5匹に、フェンリル3匹。オーガとか20匹以上倒していたぞ。俺も急いでいたからほとんど拾えなかったけれど……」
「えっ、そうなの……でも、それだけの魔石があれば、下手したらサラマンダーよりも沢山お金が稼げた?」
「おそらく、そうだろうな」
「ガーン!」
私はリックの言葉にショックを受けてしまった。
バカバカ、私の馬鹿。
もっと小まめに魔石を取ってくれば良かった。
そんなことしていたらサラマンダーには出会わなかったかもしれないけれど……お金は稼げたはずだ。
「帰り道に残っているかな?」
「難しいんじゃないか」
リックの言う通り、私達が帰るときには魔石はどこにも落ちていなかった。
最悪だった。
そんなことがあって疲れ切ってしまった私達はお弁当をそこで食べることにした。
「はい、アミ」
私が収納ボックスからパンを出そうとしたら、なんとリックが自分の収納ボックスからお弁当を出してくれたのだ。それもサンドウィッチだ。
普通は女の私が準備するのがセオリーなのに、男の人に準備してもらっているという事に私は少し反省した。
「今度は私が作ってくるから」
私はそう宣言した。
今回は時間も金も無かったから、作れなかったけれど、次は作れるはずだ。
「まあ、気にしなくて良いぞ。俺が作った訳ではないし、これは人に頼んで作ってもらった物だから」
リックはそう言ってくれたが、
「大丈夫よ。私はこの二年間料理をしてきたんだから、手の込んだ物は出来ないけれど、サンドウィッチとかなら出来るから」
そう宣言した後にもらった卵サンドはとてつもなく美味しかった。
というか、私の腕ではここまで美味しいのは難しいかもというレベルだった。
「これってどうしたの?」
「知り合いに作ってもらったんだ」
リックはそう言ってくれたけれど、
「このサンド作った人は料理の天才ね」
「まあ、料理はうまいと思うけれど、そんなに違うのか?」
「全然違うわよ。炒り卵が絶妙な火加減で出来ているし、口の中で蕩けるように溶けるのよ。信じられないわ」
私は絶賛した。
「そんなに美味しいって言うなら、俺のも食べていいから」
リックが手に取って私の口の前に持ってきてくれた。
「いや、でもリックの分は?」
「一杯作ってもらってきたから問題はないよ」
そう言うとリックは私の口の中に入れてくれた。
「じゃあ、私はこっちのお肉の方を返すわ」
そう言うと私はカツサンドをリックの口に放り込んだのだ。
「これも上手いな」
「えっ、本当に?」
私はそのまま、リックに食べさせたカツサンドの残りを自分の口に入れたのだ。
「えっ、アミそれは……」
リックが何か言おうとして、慌てて首を振って飲み込んだのが判った。
間接キスしたってリックが言いたかったのだろうか?
つい昔のくせでやってしまったがまずかったかもしれない。
私は少し赤くなってしまった。
なんか気まずい。
ここは誤魔化さないと……
「あっ、そうだ。あの気配何だったんだろう?」
私は先程の視線を思い出して、大きな声を出した。
「どうかしたのか、アミ?」
それにリックが乗ってくれた。
「ううん、何でもない。リックが来る前に何かの視線を感じたんだけど、もう今は感じないから気のせいだったのかもしれない」
「まあ、サラマンダー以上の魔物はこのダンジョンにはいないからな。でも、何故サラマンダーがこんなところまで出て来ていたのかよく判らないけれど」
「サラマンダーもお散歩がしたかったんじゃない」
「そんな訳はないんじゃないかな」
あっさりとリックに否定されてしまったけれど……
結局必死に走って疲れたので、その日はそこから帰ることにした。
帰りは粗方魔物を倒した後だったからか、ほとんど魔物は出なかった。
それと、私の倒した魔物の魔石は全く残っていなかった。
ダンジョンから出ると
「よう、姉ちゃん、無事に出てこれて良かったよ」
騎士のおじさんがほっとしてくれた。
うーん、この辺りにいる大半の冒険者よりも私の方が強いはずなのに……Fランクの冒険者カードが私の足を引っ張っていた。
「嬢ちゃん。獲物は少しは捕れたのかい?」
朝いた冒険者のおじさんが声をかけてきてくれた。
「ええ、サラマンダーを倒したわ」
「そうか、そうか、サラマンダーを倒したのか」
「おい、トム、この子がサラマンダーを倒した訳ないだろう」
横の冒険者が噛み付いていたが、
「馬鹿だな。誰でも、小さい時は大きなほらをつきたい年頃だろう。お前も褒めてやれよ」
小声で一定つもりが丸聞こえなんだけど……
「ああ、そうだな、お嬢ちゃん。良かったな」
「いやあの本当に倒したわよ」
「そうかい、そうかい」
私がいくら自分一人でサラマンダーを倒したって言っても誰も信じてもらえなかったんだけど……何かむかつく。
リックも援護してくれたら良いのに、頭を振ってくれるし……
勝手に言わせておけと言う事だと思うけれど、少し納得いかなかった。
まあ、こんなにところで天才魔術少女現るとか大げさになって、また、学園長に呼び出されるのもいやだったから最後はひきさがったけれど……何か納得できなかった。
帰りの馬車の中ではふて寝した私はいつの間にか爆睡してしまっていた。
*****************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます。
次は魔術大会に向けてです
さすがサラマンダーなだけはあって魔石は大きかった。なんとか一つ魔石が手に入って良かった。
サラマンダーはA級の魔物だから金貨100枚くらいにはなるはずだ。
これで少しは一息つける。
私はほっとしたのだった。
でも、その時だ。
私遠くから何者かの視線を感じた。
なんかとてつもない威圧感も感じる。
でも、そちらを睨んだ瞬間、その気配は消えていた。
変だ。何なのだろう?
私がそちらに向かおうとしたときだ。
「良かった、アミ、やっと追いついた」
リックが追いついて来てくれた。
「ゴメン、リックを置いてきてしまったわね」
そうだ、リックのことは完全に忘れていた。
「おいおい、忘れるなよ!」
「ごめんごめん」
むっとしたリックに謝ると
「それは良いんだけど、アミ、途中で一杯魔物を倒していたけれど、その魔石は拾わなくて良かったのか?」
「えっ、そんなに多くの魔物を倒していた?」
「大物だけでゴブリンキングが5匹に、フェンリル3匹。オーガとか20匹以上倒していたぞ。俺も急いでいたからほとんど拾えなかったけれど……」
「えっ、そうなの……でも、それだけの魔石があれば、下手したらサラマンダーよりも沢山お金が稼げた?」
「おそらく、そうだろうな」
「ガーン!」
私はリックの言葉にショックを受けてしまった。
バカバカ、私の馬鹿。
もっと小まめに魔石を取ってくれば良かった。
そんなことしていたらサラマンダーには出会わなかったかもしれないけれど……お金は稼げたはずだ。
「帰り道に残っているかな?」
「難しいんじゃないか」
リックの言う通り、私達が帰るときには魔石はどこにも落ちていなかった。
最悪だった。
そんなことがあって疲れ切ってしまった私達はお弁当をそこで食べることにした。
「はい、アミ」
私が収納ボックスからパンを出そうとしたら、なんとリックが自分の収納ボックスからお弁当を出してくれたのだ。それもサンドウィッチだ。
普通は女の私が準備するのがセオリーなのに、男の人に準備してもらっているという事に私は少し反省した。
「今度は私が作ってくるから」
私はそう宣言した。
今回は時間も金も無かったから、作れなかったけれど、次は作れるはずだ。
「まあ、気にしなくて良いぞ。俺が作った訳ではないし、これは人に頼んで作ってもらった物だから」
リックはそう言ってくれたが、
「大丈夫よ。私はこの二年間料理をしてきたんだから、手の込んだ物は出来ないけれど、サンドウィッチとかなら出来るから」
そう宣言した後にもらった卵サンドはとてつもなく美味しかった。
というか、私の腕ではここまで美味しいのは難しいかもというレベルだった。
「これってどうしたの?」
「知り合いに作ってもらったんだ」
リックはそう言ってくれたけれど、
「このサンド作った人は料理の天才ね」
「まあ、料理はうまいと思うけれど、そんなに違うのか?」
「全然違うわよ。炒り卵が絶妙な火加減で出来ているし、口の中で蕩けるように溶けるのよ。信じられないわ」
私は絶賛した。
「そんなに美味しいって言うなら、俺のも食べていいから」
リックが手に取って私の口の前に持ってきてくれた。
「いや、でもリックの分は?」
「一杯作ってもらってきたから問題はないよ」
そう言うとリックは私の口の中に入れてくれた。
「じゃあ、私はこっちのお肉の方を返すわ」
そう言うと私はカツサンドをリックの口に放り込んだのだ。
「これも上手いな」
「えっ、本当に?」
私はそのまま、リックに食べさせたカツサンドの残りを自分の口に入れたのだ。
「えっ、アミそれは……」
リックが何か言おうとして、慌てて首を振って飲み込んだのが判った。
間接キスしたってリックが言いたかったのだろうか?
つい昔のくせでやってしまったがまずかったかもしれない。
私は少し赤くなってしまった。
なんか気まずい。
ここは誤魔化さないと……
「あっ、そうだ。あの気配何だったんだろう?」
私は先程の視線を思い出して、大きな声を出した。
「どうかしたのか、アミ?」
それにリックが乗ってくれた。
「ううん、何でもない。リックが来る前に何かの視線を感じたんだけど、もう今は感じないから気のせいだったのかもしれない」
「まあ、サラマンダー以上の魔物はこのダンジョンにはいないからな。でも、何故サラマンダーがこんなところまで出て来ていたのかよく判らないけれど」
「サラマンダーもお散歩がしたかったんじゃない」
「そんな訳はないんじゃないかな」
あっさりとリックに否定されてしまったけれど……
結局必死に走って疲れたので、その日はそこから帰ることにした。
帰りは粗方魔物を倒した後だったからか、ほとんど魔物は出なかった。
それと、私の倒した魔物の魔石は全く残っていなかった。
ダンジョンから出ると
「よう、姉ちゃん、無事に出てこれて良かったよ」
騎士のおじさんがほっとしてくれた。
うーん、この辺りにいる大半の冒険者よりも私の方が強いはずなのに……Fランクの冒険者カードが私の足を引っ張っていた。
「嬢ちゃん。獲物は少しは捕れたのかい?」
朝いた冒険者のおじさんが声をかけてきてくれた。
「ええ、サラマンダーを倒したわ」
「そうか、そうか、サラマンダーを倒したのか」
「おい、トム、この子がサラマンダーを倒した訳ないだろう」
横の冒険者が噛み付いていたが、
「馬鹿だな。誰でも、小さい時は大きなほらをつきたい年頃だろう。お前も褒めてやれよ」
小声で一定つもりが丸聞こえなんだけど……
「ああ、そうだな、お嬢ちゃん。良かったな」
「いやあの本当に倒したわよ」
「そうかい、そうかい」
私がいくら自分一人でサラマンダーを倒したって言っても誰も信じてもらえなかったんだけど……何かむかつく。
リックも援護してくれたら良いのに、頭を振ってくれるし……
勝手に言わせておけと言う事だと思うけれど、少し納得いかなかった。
まあ、こんなにところで天才魔術少女現るとか大げさになって、また、学園長に呼び出されるのもいやだったから最後はひきさがったけれど……何か納得できなかった。
帰りの馬車の中ではふて寝した私はいつの間にか爆睡してしまっていた。
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