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私を応援する人文字が貴族の貴賓席からデカデカと浮かび上がって度肝を抜かれました
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そして、魔術大会最終日、この日は観客も大勢いた。
大半の保護者がきているのではないかという位盛況だった。
エーレンが言うには第一王子殿下も第二王子殿下も剣術で決勝に残っていて、順当に勝っていけば確実に当たるんだけど……ヒール役が確定したって感じ……うーん、前世は病弱でひとりぼっち、今世は悪役令嬢の娘でヒール役って、何なの!
もっと皆に応援してもらいたいと願った私が馬鹿だった……
エーレンが心配した通り、私の誰か貴族の隠し子説は生徒達に広がっているみたいで、
「ねえ、あの子よ」
「えっ、ああ、単なる平民の子供だと思っていたのにお貴族様のお手つきだったていう」
長い説明をするなと思いながら聞き耳を立てていたら、
「どこかの子爵家なの?」
「黒髪だからクッツァー家?」
「クッツァー家は伯爵家よ」
「私はヨーク公爵様が気にしていたという噂を聞いたわ」
「えっ、公爵家の隠し子なの?」
「私は王家の隠し子ッて皆が噂していたけれど」
皆好き勝手なことを言ってくれているんだけど……
うーん、あの母がお手つきってガラじゃ無いと思うんだけど……
無理矢理しようとしたら命がなかったと思う。
それにそんなことしたら絶対に責任を取らせていたと思うし……
食堂から会場にエーレン等と向かった。
その生徒達の席に入る手前で待ち構えていた一組の男女がいた。
「あなたが一年の平民の代表ね」
偉そうな女が聞いてきた。
「私は一年生全員の代表です」
むっとした私は訂正してやった。
私は貴族も代表してるんだよ。
そう言ってやりたくなった。
「ふんっ、生意気な平民だな。いくら自分の母親が子爵か男爵のお手つきになってお前が生まれたとは言え、認知されないと平民なのは変らないぞ」
「本当に生意気よね」
二人して言ってくれた。
「本当にお貴族って言うだけで馬鹿が多いわね」
私は思わず呟いてしまった。
「ちょっとアミ!」
横でエーレンが真っ青になったが、もう遅かった。
「な、なんだと、貴様! 平民分際でこのハウゼン侯爵家の令息たる俺に馬鹿とは何だ」
「馬鹿に馬鹿って言って何が悪いのよ。良いこと、うちの母の前で絶対にそんなこと言っては駄目よ。この前もどこかの馬鹿子爵が同じようなことを言って母に燃やされていたから」
「はああああ! 貴様。侯爵家の俺に手を出したらお祖父様が黙っていないぞ」
「それがどうしたのよ。母にとってこの国の国王陛下も帝国の皇帝陛下も関係ないわよ。この前も帝国の皇帝の使者と名乗った男が来たけど、頭を燃やされていたから。死なないように間に入って助ける私の身になってよね」
あの時は本当に大変だったのだ。
「な、何だと、嘘をつくな! 貴様のような平民の家に帝国から使者が来るわけ否だろうが」
「本当よ。馬鹿が映るからクレーメンス様行きましょう」
「ふんっ、本番では貴様を地面に這いつくばせてやるから、覚悟していろよ」
捨て台詞を吐いて自称侯爵令息が去って行った。
「あれは何なの?」
「あなたがこれから対戦する二年A組のクレーメンス・ハウゼン侯爵令息とその同じクラスで婚約者のフリーデ・グーテンベルクだとおもうわ」
後から来たビアンカが教えてくれた。
「本当に好きなことを言ってくれていたな」
後にぞろぞろ我がCクラスの面々がいた。
クレーメンスは私の後のクラスメートを見てやばいと思って逃げていったみたいだった。
「アミ、今日は俺たちが応援するからな」
「そうだ。お貴族様には負けるなよ」
ゲルトが言ってくれるんだけど、今回の剣術の各学年の代表で平民は私だけだ。それって全員に勝てって事じゃない!
まあ、私は負けるつもりはないけれど……
「もう、アミも右から左に流しなさいよ。相手は今飛ぶ鳥も落とす勢いの第一王子の外戚のハウゼン侯爵家よ。敵に回してどうするのよ。これ以上決闘受けたら本当に学園長が許さないと思うわよ」
私はエーレンに注意された。
学園長にこれ以上睨まれるのは困る。
「うーん、でも、向こうから喧嘩を売ってくるのよね。今日もお貴族様のおばさま方がたくさんいらっしゃっているから、絶対にあの憎たらしいクレーメンスの応援よね。私が勝ったらまたブーイングの嵐よ」
私はうんざりしていた。
「まあ、仕方がないじゃない。あなたは悪役令嬢の娘なんだから」
エーレンが私に聞こえるだけの小さな声で言ってくれた。
「何だかな」
私はクラスの観客席に入った。
今日は学年の代表が戦うファイナルだけだから全員がクラス席に座っていた。我がCクラスは一年の一番はし、すなわち生徒達の一番端だった。
向かい側には生徒達の保護者達が大量に入っていた。
お貴族様が大半だが、平民の親もきているみたいだった。
「今日はクラスの代表のアミが出るから応援に来てよねって両親に頼んでいたから一族郎党引き連れて来ているはずよ。あっ、あそこ、『お父さん!』」
エッダは聞こえるわけないのにこんなところから大声で呼んでいたし……
凄い! 私にはあんな恥ずかしいことは出来ない!
私は他人事なのに少し顔が赤くなった。
「「エッダ!」」
向こうから大声でお父さんが叫んでいるのが見えた。
なんか恥ずかしいけれど、少し微笑ましかった。私の育ての父はもういないし……
それに、見ている段には他人事だし……
私は微笑んでいたのだ。
「「お前の応援しているアミちゃんってどこだ?」」
「えっ?」
私はまさかここで大声で名前を呼ばれるとは思っていなかったのだ。
止めて!
それで無くてもお手つきの子供とか言って噂されているのに!
私が顔面蒼白になった時だ。
「「この子がアミよ」」
返事しなくて良いのに、エッダが私の手を上げさせて、大声で叫んでくれた。
「おい、あの子がお手つきの娘だってよ」
「まあ、認知もされていないのに何て威勢が良いんでしょう」
「本当に、平民は世間知らずね」
A組とB組からぼそぼそと声が聞こえてくる。
「ちょっと止めてよ。エッダ!」
私は真っ赤になっていた。
「奥様、あの子がアミという娘だそうです」
でも、それだけでなくて、エッダのお父さんは横の偉そうな夫人を見て報告しだしたんだけど……もうやめてよ!
奥様って言うことはあの子がヨーク公爵夫人、私の叔父の奥様って言うだけで私とは関係ない。
お母様が国外追放されて公爵家も色々と肩身の狭い思いをしているはずだ。絶対に良い思いをしていない!
絶対に嫌みを言われる。
何て言われるんだろう?
私が戦々恐々とした時だ。
「まあ、本当にクリスティーナ様とそっくりだわ」
「えっ?」
私は嬉々として喜び出すヨーク夫人を見て目を見開いた。
何故散々迷惑をかけられたはずの母の名を喜々として呼んでいるんだろう?
私には理解できなかった。
「キャー、本当に!」
「瞳が金色なところを除いたら本当にクリスティーナ様そっくりよ」
「間違いないわ」
「こんなところでクリスティーナ様のお子様に会えるなんて」
「生きてて良かった」
なんか泣き出している奥様もいるんだけれど……
何故? お母様は現王妃様に悲惨な虐めをして皆の前で断罪されて国外追放されたはずなのに! こんな公の場でお母様の名前を出して良いの?
私には信じられなかった。
それに皆真っ黒の衣装を着ているんだけど何でだろう?
「アミの、というかアミのお母様の髪の色に合わせたんじゃないの?」
エーレンが言ってくれたけれど、でも、あの集団どう見ても100人以上いるんだけど……
「カミラ、でかしたわ」
「でしょう。私もお見かけした時は鳥肌が立ちました」
何か皆で歓喜しているんだけど……
お母様は追放されたんじゃないの?
「さあ、皆さん、行きますわよ」
ヨーク公爵夫人が合図した。
その瞬間だ。
『頑張れアミちゃん』
私を応援する人文字がデカデカと浮かび上がったのだ。
***********************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
クリスティーネ親衛隊の復活です。
唖然とする第一王子派のハウゼン侯爵家
次はその息子とアミが戦います。
続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
大半の保護者がきているのではないかという位盛況だった。
エーレンが言うには第一王子殿下も第二王子殿下も剣術で決勝に残っていて、順当に勝っていけば確実に当たるんだけど……ヒール役が確定したって感じ……うーん、前世は病弱でひとりぼっち、今世は悪役令嬢の娘でヒール役って、何なの!
もっと皆に応援してもらいたいと願った私が馬鹿だった……
エーレンが心配した通り、私の誰か貴族の隠し子説は生徒達に広がっているみたいで、
「ねえ、あの子よ」
「えっ、ああ、単なる平民の子供だと思っていたのにお貴族様のお手つきだったていう」
長い説明をするなと思いながら聞き耳を立てていたら、
「どこかの子爵家なの?」
「黒髪だからクッツァー家?」
「クッツァー家は伯爵家よ」
「私はヨーク公爵様が気にしていたという噂を聞いたわ」
「えっ、公爵家の隠し子なの?」
「私は王家の隠し子ッて皆が噂していたけれど」
皆好き勝手なことを言ってくれているんだけど……
うーん、あの母がお手つきってガラじゃ無いと思うんだけど……
無理矢理しようとしたら命がなかったと思う。
それにそんなことしたら絶対に責任を取らせていたと思うし……
食堂から会場にエーレン等と向かった。
その生徒達の席に入る手前で待ち構えていた一組の男女がいた。
「あなたが一年の平民の代表ね」
偉そうな女が聞いてきた。
「私は一年生全員の代表です」
むっとした私は訂正してやった。
私は貴族も代表してるんだよ。
そう言ってやりたくなった。
「ふんっ、生意気な平民だな。いくら自分の母親が子爵か男爵のお手つきになってお前が生まれたとは言え、認知されないと平民なのは変らないぞ」
「本当に生意気よね」
二人して言ってくれた。
「本当にお貴族って言うだけで馬鹿が多いわね」
私は思わず呟いてしまった。
「ちょっとアミ!」
横でエーレンが真っ青になったが、もう遅かった。
「な、なんだと、貴様! 平民分際でこのハウゼン侯爵家の令息たる俺に馬鹿とは何だ」
「馬鹿に馬鹿って言って何が悪いのよ。良いこと、うちの母の前で絶対にそんなこと言っては駄目よ。この前もどこかの馬鹿子爵が同じようなことを言って母に燃やされていたから」
「はああああ! 貴様。侯爵家の俺に手を出したらお祖父様が黙っていないぞ」
「それがどうしたのよ。母にとってこの国の国王陛下も帝国の皇帝陛下も関係ないわよ。この前も帝国の皇帝の使者と名乗った男が来たけど、頭を燃やされていたから。死なないように間に入って助ける私の身になってよね」
あの時は本当に大変だったのだ。
「な、何だと、嘘をつくな! 貴様のような平民の家に帝国から使者が来るわけ否だろうが」
「本当よ。馬鹿が映るからクレーメンス様行きましょう」
「ふんっ、本番では貴様を地面に這いつくばせてやるから、覚悟していろよ」
捨て台詞を吐いて自称侯爵令息が去って行った。
「あれは何なの?」
「あなたがこれから対戦する二年A組のクレーメンス・ハウゼン侯爵令息とその同じクラスで婚約者のフリーデ・グーテンベルクだとおもうわ」
後から来たビアンカが教えてくれた。
「本当に好きなことを言ってくれていたな」
後にぞろぞろ我がCクラスの面々がいた。
クレーメンスは私の後のクラスメートを見てやばいと思って逃げていったみたいだった。
「アミ、今日は俺たちが応援するからな」
「そうだ。お貴族様には負けるなよ」
ゲルトが言ってくれるんだけど、今回の剣術の各学年の代表で平民は私だけだ。それって全員に勝てって事じゃない!
まあ、私は負けるつもりはないけれど……
「もう、アミも右から左に流しなさいよ。相手は今飛ぶ鳥も落とす勢いの第一王子の外戚のハウゼン侯爵家よ。敵に回してどうするのよ。これ以上決闘受けたら本当に学園長が許さないと思うわよ」
私はエーレンに注意された。
学園長にこれ以上睨まれるのは困る。
「うーん、でも、向こうから喧嘩を売ってくるのよね。今日もお貴族様のおばさま方がたくさんいらっしゃっているから、絶対にあの憎たらしいクレーメンスの応援よね。私が勝ったらまたブーイングの嵐よ」
私はうんざりしていた。
「まあ、仕方がないじゃない。あなたは悪役令嬢の娘なんだから」
エーレンが私に聞こえるだけの小さな声で言ってくれた。
「何だかな」
私はクラスの観客席に入った。
今日は学年の代表が戦うファイナルだけだから全員がクラス席に座っていた。我がCクラスは一年の一番はし、すなわち生徒達の一番端だった。
向かい側には生徒達の保護者達が大量に入っていた。
お貴族様が大半だが、平民の親もきているみたいだった。
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エッダは聞こえるわけないのにこんなところから大声で呼んでいたし……
凄い! 私にはあんな恥ずかしいことは出来ない!
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「「エッダ!」」
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なんか恥ずかしいけれど、少し微笑ましかった。私の育ての父はもういないし……
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私は微笑んでいたのだ。
「「お前の応援しているアミちゃんってどこだ?」」
「えっ?」
私はまさかここで大声で名前を呼ばれるとは思っていなかったのだ。
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「まあ、認知もされていないのに何て威勢が良いんでしょう」
「本当に、平民は世間知らずね」
A組とB組からぼそぼそと声が聞こえてくる。
「ちょっと止めてよ。エッダ!」
私は真っ赤になっていた。
「奥様、あの子がアミという娘だそうです」
でも、それだけでなくて、エッダのお父さんは横の偉そうな夫人を見て報告しだしたんだけど……もうやめてよ!
奥様って言うことはあの子がヨーク公爵夫人、私の叔父の奥様って言うだけで私とは関係ない。
お母様が国外追放されて公爵家も色々と肩身の狭い思いをしているはずだ。絶対に良い思いをしていない!
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何て言われるんだろう?
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「まあ、本当にクリスティーナ様とそっくりだわ」
「えっ?」
私は嬉々として喜び出すヨーク夫人を見て目を見開いた。
何故散々迷惑をかけられたはずの母の名を喜々として呼んでいるんだろう?
私には理解できなかった。
「キャー、本当に!」
「瞳が金色なところを除いたら本当にクリスティーナ様そっくりよ」
「間違いないわ」
「こんなところでクリスティーナ様のお子様に会えるなんて」
「生きてて良かった」
なんか泣き出している奥様もいるんだけれど……
何故? お母様は現王妃様に悲惨な虐めをして皆の前で断罪されて国外追放されたはずなのに! こんな公の場でお母様の名前を出して良いの?
私には信じられなかった。
それに皆真っ黒の衣装を着ているんだけど何でだろう?
「アミの、というかアミのお母様の髪の色に合わせたんじゃないの?」
エーレンが言ってくれたけれど、でも、あの集団どう見ても100人以上いるんだけど……
「カミラ、でかしたわ」
「でしょう。私もお見かけした時は鳥肌が立ちました」
何か皆で歓喜しているんだけど……
お母様は追放されたんじゃないの?
「さあ、皆さん、行きますわよ」
ヨーク公爵夫人が合図した。
その瞬間だ。
『頑張れアミちゃん』
私を応援する人文字がデカデカと浮かび上がったのだ。
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