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側妃視点 元公爵令嬢の娘を排除してやることにしました
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ガンガラガッシャーン!
ガラスの容器が地面にぶつかって四散した。
私が地面に叩きつけたのだ。
「な、なんでなのよ!」
私は完全に切れていた。
私は夫のアーデルベルトに国外追放されたクリスティーネが国内に帰ってきていることを告げて、騎士団に捕縛させることを進言しに行ったのだ。
「愚かなことを言うな!」
そうしたら、激怒したアーデルベルトに怒鳴られた。
「愚かなこととはどういう事ですか? クリスティーネはあなたが国外に追放されたのでしょう!」
「あの場ではそう言ったが、その後で、父にはその事は認められなかったのだ」
苦虫を噛み潰したような顔をアーデルベルトはしてくれた。
「はい? そのようなことは聞いておりませんが……」
私には初耳だった。
「当たり前だ。そのようなことを公表できるわけはなかろう」
当然のようにアーデルベルトは言ってくれたが、
「しかし、妃殿下をクリスティーネは虐めていたのでしょう? 果ては破落戸を雇って襲おうとしたとか」
私は食い下がった。
「元々クリスティーネは俺の婚約者だった。クリスティーネがディアナに注意するのは当然だと。婚約者のいる身分で他の女にうつつを抜かすなど言語道断だと父からは叱責された」
アーデルベルトは嫌そうな顔で教えてくれたが、それは王侯貴族としての、いや人間としての常識だ。
この人はその時に初めてその事を知ったのだろうか?
私には不思議だった。
「その上、調べると破落戸どもはお前の侯爵家の息の根がかかっている者達だったそうではないか?」
白い目でアーデルベルトに言われて私は冷汗が出た。
「しかし、証拠がございますまい」
私が必死に言うと、
「そうだな。全員事切れていたからな。証拠隠滅のために貴様の父親が毒を盛ったのではないのか?」
「それはないでしょう」
アーデルベルトに指摘されて私は更に焦ったが、ここは貴族のたしなみだ。顔には出なかったと思う。なんとか、愛想笑いで誤魔化した。
「ふんっ、どうだかな」
アーデルベルトは皮肉な笑みを浮かべてくれた。
「では、学園で我が息子を皆の前で張り倒すなどと言う暴挙に出たその娘を処罰する話はどうなったのですか?」
私が話題を変えてその娘にするとアーデルベルトは呆れた顔で私を見てくれた。
「学園内のことは学園内で処理するのが決まりだ」
「それはそうかもしれませんが、私は張り飛ばされたディートリヒにぶつかって気絶したのですよ。あの娘はわざと狙ったに違いありません。それで処罰はなしなのですか?」
あの屈辱ったらありはしなかった。
それを見ていたアリーナ達はいい気味だと笑っていたというのだ。あいつらはディートリヒが国王になった時には覚えているが良い。必ず笑ったことを後悔させてやる。私は心に決めていた。
「少なくとも学園では競技のうちだとして処罰は下されないと学園長には言明された」
「何ですって、あの子はあなたの息子でもあるのですよ」
私はアーデルベルトに言ってやった。そうだ。あの子にも確実にアーデルベルトの血が流れているのだ。
「そうだな、貴様に計られて媚薬を飲まされてディアナを裏切ってしまった。あの息子を見る度に俺は罪悪感が浮かんでくる」
「何をおっしゃっているか判りませんが、あの子はあなたの血を受け継いでおります」
この国王は何を言っているのだ。どんな手段をとったとして、あの子はアーデルベルトの血を受け継いだ息子なのだ。嵌められたと文句をいうなら、嵌められなれば良かったのだ。
「それで苦慮している」
苦悩に満ちた顔でアーテルベルトが言いだしてくれた。
「何を苦慮する必要があるのですか? 直ちに学園長に命じてクリスティーネの娘を停学なり退学なり処罰させれば良いではないですか?」
「愚か者! 貴様等はその娘のアマーリアに対して、魔術師を使って呪術をかけさせたそうではないか!」
私の言葉にアーデルベルトは激怒してくれた。
「そのようなことはありません」
魔術師達は口を割らなかったはずだ。暗部の人間は全て黙秘の契約魔術を交わしているはずだった。
「契約魔術でも交わしていたのか? 愚かだな。お前らの魔術師を捕まえたのがあのヨーゼフだぞ。自称世界一の魔術師だ。第二王子のヘンドリックに魔術を教えてほしいと俺が頼み込んでも断るくらいの傲慢な魔術師だ」
私はそれを聞いて、第一王子のディートリヒには何故頼んでくれなかったと関係のないことを思わず思ってしまった。
「それだけ傲慢だが、その傲慢者以上に魔力の高い魔術師はこの国にはおるまい。そのような奴の前で貴様等がかけた契約魔術などないに等しいと何故判らん。貴様等のかけた契約魔術など即座に解除されて洗いざらいヨーゼフに吐きおったわ」
アーデルベルトの話に私は驚きのあまり固まってしまった。
私が侯爵家の暗部を使って呪術をあのクリスティーネの小娘にかけたのが、バレてしまったのだ。
「幸いなことに実害が出て居ないので、今回の件は不問で済ませるように俺が頼み込んだ。ヨーク公爵はしつこく抵抗してきたがな。なんとかそれですんだ。感謝するのだな」
恩着せがましくアーデルベルトは教えてくれた。
「王妃のところにもヨーク公爵夫人等が大挙して抗議に来たそうだ」
「ヨーク公爵夫人が?」
おのれ、アリーナめ。元々伯爵夫人のくせに生意気な。この第一王子の母である妃の私を自分よりも身分が下であると言い切ってくれたどうしようもない奴だ。こやつもいずれ目にもの見せてくれよう。
「王妃にも感謝するのだな。なんとか収めて返してくれたのだからな。お前も侯爵も余計な事はするなよ。次は庇いきれんからな。
しばらく、部屋でおとなしくしておるがよい」
私は仕方なしにその時は頷いたが、おとなしくしているつもりなど到底なかった。
王妃にもむかついたが、取りあえずは私と息子に恥をかかせてくれたあの娘だ。
「おのれ、クリスティーネとその娘め。必ず目にもの見せてくれるわ。覚えているが良い!」
私は絶対に二人を許すつもりはなかった。
****************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
側妃の怒りの矛先がアミに!
どうなるアミ?
続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
ガラスの容器が地面にぶつかって四散した。
私が地面に叩きつけたのだ。
「な、なんでなのよ!」
私は完全に切れていた。
私は夫のアーデルベルトに国外追放されたクリスティーネが国内に帰ってきていることを告げて、騎士団に捕縛させることを進言しに行ったのだ。
「愚かなことを言うな!」
そうしたら、激怒したアーデルベルトに怒鳴られた。
「愚かなこととはどういう事ですか? クリスティーネはあなたが国外に追放されたのでしょう!」
「あの場ではそう言ったが、その後で、父にはその事は認められなかったのだ」
苦虫を噛み潰したような顔をアーデルベルトはしてくれた。
「はい? そのようなことは聞いておりませんが……」
私には初耳だった。
「当たり前だ。そのようなことを公表できるわけはなかろう」
当然のようにアーデルベルトは言ってくれたが、
「しかし、妃殿下をクリスティーネは虐めていたのでしょう? 果ては破落戸を雇って襲おうとしたとか」
私は食い下がった。
「元々クリスティーネは俺の婚約者だった。クリスティーネがディアナに注意するのは当然だと。婚約者のいる身分で他の女にうつつを抜かすなど言語道断だと父からは叱責された」
アーデルベルトは嫌そうな顔で教えてくれたが、それは王侯貴族としての、いや人間としての常識だ。
この人はその時に初めてその事を知ったのだろうか?
私には不思議だった。
「その上、調べると破落戸どもはお前の侯爵家の息の根がかかっている者達だったそうではないか?」
白い目でアーデルベルトに言われて私は冷汗が出た。
「しかし、証拠がございますまい」
私が必死に言うと、
「そうだな。全員事切れていたからな。証拠隠滅のために貴様の父親が毒を盛ったのではないのか?」
「それはないでしょう」
アーデルベルトに指摘されて私は更に焦ったが、ここは貴族のたしなみだ。顔には出なかったと思う。なんとか、愛想笑いで誤魔化した。
「ふんっ、どうだかな」
アーデルベルトは皮肉な笑みを浮かべてくれた。
「では、学園で我が息子を皆の前で張り倒すなどと言う暴挙に出たその娘を処罰する話はどうなったのですか?」
私が話題を変えてその娘にするとアーデルベルトは呆れた顔で私を見てくれた。
「学園内のことは学園内で処理するのが決まりだ」
「それはそうかもしれませんが、私は張り飛ばされたディートリヒにぶつかって気絶したのですよ。あの娘はわざと狙ったに違いありません。それで処罰はなしなのですか?」
あの屈辱ったらありはしなかった。
それを見ていたアリーナ達はいい気味だと笑っていたというのだ。あいつらはディートリヒが国王になった時には覚えているが良い。必ず笑ったことを後悔させてやる。私は心に決めていた。
「少なくとも学園では競技のうちだとして処罰は下されないと学園長には言明された」
「何ですって、あの子はあなたの息子でもあるのですよ」
私はアーデルベルトに言ってやった。そうだ。あの子にも確実にアーデルベルトの血が流れているのだ。
「そうだな、貴様に計られて媚薬を飲まされてディアナを裏切ってしまった。あの息子を見る度に俺は罪悪感が浮かんでくる」
「何をおっしゃっているか判りませんが、あの子はあなたの血を受け継いでおります」
この国王は何を言っているのだ。どんな手段をとったとして、あの子はアーデルベルトの血を受け継いだ息子なのだ。嵌められたと文句をいうなら、嵌められなれば良かったのだ。
「それで苦慮している」
苦悩に満ちた顔でアーテルベルトが言いだしてくれた。
「何を苦慮する必要があるのですか? 直ちに学園長に命じてクリスティーネの娘を停学なり退学なり処罰させれば良いではないですか?」
「愚か者! 貴様等はその娘のアマーリアに対して、魔術師を使って呪術をかけさせたそうではないか!」
私の言葉にアーデルベルトは激怒してくれた。
「そのようなことはありません」
魔術師達は口を割らなかったはずだ。暗部の人間は全て黙秘の契約魔術を交わしているはずだった。
「契約魔術でも交わしていたのか? 愚かだな。お前らの魔術師を捕まえたのがあのヨーゼフだぞ。自称世界一の魔術師だ。第二王子のヘンドリックに魔術を教えてほしいと俺が頼み込んでも断るくらいの傲慢な魔術師だ」
私はそれを聞いて、第一王子のディートリヒには何故頼んでくれなかったと関係のないことを思わず思ってしまった。
「それだけ傲慢だが、その傲慢者以上に魔力の高い魔術師はこの国にはおるまい。そのような奴の前で貴様等がかけた契約魔術などないに等しいと何故判らん。貴様等のかけた契約魔術など即座に解除されて洗いざらいヨーゼフに吐きおったわ」
アーデルベルトの話に私は驚きのあまり固まってしまった。
私が侯爵家の暗部を使って呪術をあのクリスティーネの小娘にかけたのが、バレてしまったのだ。
「幸いなことに実害が出て居ないので、今回の件は不問で済ませるように俺が頼み込んだ。ヨーク公爵はしつこく抵抗してきたがな。なんとかそれですんだ。感謝するのだな」
恩着せがましくアーデルベルトは教えてくれた。
「王妃のところにもヨーク公爵夫人等が大挙して抗議に来たそうだ」
「ヨーク公爵夫人が?」
おのれ、アリーナめ。元々伯爵夫人のくせに生意気な。この第一王子の母である妃の私を自分よりも身分が下であると言い切ってくれたどうしようもない奴だ。こやつもいずれ目にもの見せてくれよう。
「王妃にも感謝するのだな。なんとか収めて返してくれたのだからな。お前も侯爵も余計な事はするなよ。次は庇いきれんからな。
しばらく、部屋でおとなしくしておるがよい」
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王妃にもむかついたが、取りあえずは私と息子に恥をかかせてくれたあの娘だ。
「おのれ、クリスティーネとその娘め。必ず目にもの見せてくれるわ。覚えているが良い!」
私は絶対に二人を許すつもりはなかった。
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