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不敬なことを言ったのは友人なのに、最後は私が一番不敬だと皆に決めつけられました
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お姉様方、決しておば様方ではないのご一行様がA組で私を助けるようにとそれぞれの子供達に命じてくれた。
命令された子供達は少し戸惑っていた。いきなり平民を応援するようにとか言われてもすぐには無理だと思う。
カサンドラとか涙目になっていたから絶対に何か誤解をしている。私はフランツに手を出そうなんて全然思っていないのに! 誤解をできる限り早めに解こうと私は決心した。でも、その前に試験があってすぐに手は打てなかったのよ!
私が5時間目の終わったあとの休憩時間に教室に戻ると、
「アミ、どこかに行くなら前もって言ってよ」
「朝起きたらあなたがいないから本当に驚いたのよ」
「どれだけ探したと思っているのよ」
エーレン等に怒られてしまった。
「本当に、皆で必死に探して、それでもいないから、もしかしてって担任に問い合わせたら、王妃様に呼び出されたって聞いて、生きた気もしなかったわよ」
ビアンカが説明してくれた。
「ゴメン、皆、早朝にお腹が減って目が覚めてしまって……」
「そうしたら私達を起こしなさいよ」
なんかエーレンの目が赤いんだけど……
「朝早すぎるから悪いかなと思って……」
「何言っているのよ。いつもなら平気で私達を叩き起こすくせに」
「ゴメン、これからは叩き起こすから」
私が言い訳したときだ。
グーーーー
盛大に私のおなかが鳴ったのだ。
そう言えば、ご飯今まで食べていなかった……
そう思い出した途端だ。私は体の力が急になくなってしまった。
そして、へなへなと私はその場に座り込んでしまったのよ。
「ちょっと、アミ!」
「どうしたの、大丈夫?」
慌てて皆寄ってきて倒れそうになる私を支えてくれた。
「ひょっとして、アミ、食事を取っていないの?」
エーレンの言葉に私はもう頷くことしか出来なかった。
そうだ。確かにアナおばちゃんのくれたお菓子を食べようとしたときに、リックや侯爵、果てはアリーナおば様達が入ってきて、結局食べられなかったのだ。その後はいろんな事がありすぎて忘れていた。
でも、思い出した途端に私は気が遠くになっていた。
もう私、これ以上は耐えられないかも……お腹が空きすぎて死ぬこともあるんだろうか?
急激に意識が薄れそうになった頭で考えていると、
「ちょっと、アミったら」
ビアンカ達が驚いて私を揺すったりしてくれたんだけど、
「はい、アミ」
エーレンが焼き菓子を私の口の中に放り込んでくれた。
私はそのお菓子をバリバリとかみ砕いて飲み込んだ。
ほんの少しだけ生き返った。パワーが戻ってきた。
「ああ、エーレン、もっと!」
少し起き上がって私が言うと、
「あなたね!」
エーレンは呆れた顔をして私を見てくれたが、諦めたようにお菓子の入った紙袋を差し出してくれた。
「ありがとう、エーレン。愛しているわ!」
最大限の賛辞をエーレンにすると、私はバリバリとエーレンの焼き菓子を食べ出したのだ。
もう恥も外聞も何もかもあったものではなかった。
何しろ本当にお腹が減ってあと少しで死ぬところだったのだ。
「すげえ、腹の減った豚が餌を食べてるみたいだ」
ライナーがとんでもないことを言ってくれた。
「はいたー、何か言った?」
「アミ、食べ終えてから話しなさいよ」
むさへぼり食べながら叫んだらエーレンに注意されてしまった。
私は全て飲み込んだ。
そして、ライナーに文句を言おうとしたら、ライナーはもうどこにも見当たらなかった。
危険を察知したらしい。
絶対に明日文句を言ってやると私は心に決めたのだった。
丁度その時に授業の開始のベルが鳴って帝国語の教師が入ってきた。
私はエーレンにもらったお菓子でなんとか帝国語の授業を耐えきったのだ。
そして、6時間目の授業が終わった。
「で、どうだったの?」
「王妃様に虐められたの?」
一同が私を囲んで聞いてくれた。
場所は食堂だった。
私は授業の後に食堂に移動した。
そして、軽食を食べながら、皆に説明したのよ。
「お行儀が悪いから食べながら話さないで」
と何度かエーレンに注意されながら……
結局お母様とアナおばちゃんが友達だったとは皆には言えなくて、王妃様を目の前にして緊張していたら、リックが飛び込んできて私を庇ってくれたことを話したら、エッダやビアンカ達は「アミはリック様に愛されているのね」と勘違いしていたし……
リックは私に子供の頃世話になったから、その恩を返そうとしてくれているだけなのよ。
更にはそこに侯爵と側妃がやってきて、私を拘束しようとしてくれた時に、お母様の親衛隊の方達が来て助けられたという事実を話したのだ。
「そうか、アミは第一皇子派の側妃様とハウゼン侯爵に睨まれているんだな。これから大変なんじゃないのか?」
ゲルト等が少し心配してくれたが、
「まあ、そこは今まで通りよ。それに母の親衛隊のお姉様方が子供達に私を守るように命令してくれたし」
私が最後にA組でアリーナおば様達がしてくれたことを話すと、
「アミ、あなた凄いじゃない! あなたのお母様の親衛隊は全部で100人以上いるみたいだから、おのおの1人の子供が学園に通っているとすると100人ものあなたの庇護者が出来たという事でしょ。平民クラスは皆あなたの味方だとすると6学年で240名いるし全部で340名もの味方がいればいくら第一王子とはいえ、これ以上あなたに何癖つける訳にはいかないわよ」
ビアンカはそう言ってくれたけれど、第一王子は我が道を行くタイプで、自分勝手で傲慢だから、そんなの関係ないんじゃないかなと私は思ったんだけど……
それにヨーク公爵家はお母様が多くのシンパを集めてはいるが、その分各方面に敵を作っているから、皆が味方とは限らないと思う。
「もう第一王子のあのいけ好かないディートリヒもアミの敵じゃないのね」
ビアンカが感心して頷いてくれたけれど、皆ぎょっとしてビアンカを二度見した。
「ビアンカ、口は災いの元だぞ」
心配してアーベルが言いだした。こいつ、私の時は全然心配していないくせに、何故かビアンカの事は気にしていた。
「そうよ。そんなこと言うなんて不敬よ。どこに第一皇子派のお貴族様がいるか判らないんだから気をつけないと」
「ビアンカ、めったなことを言うものではないわ。毎回不敬三昧なことをしているアミはまだ無敵だからいいけれど、あなたはそうではないんだから」
エッダとエーレンが心配していた。
「ちょっと私が不敬三昧で王子を王子とも思っていないって何よ! 私も一応王子様とは話さないように注意しているわよ。それなのに、いつも向こうから喧嘩売ってくるのよ。私は何も悪くないわよ!」
私が文句を言うと、
「あなたが一番不敬よね」
エーレンに一言で決めつけられたんだけど、違うから!
でも誰も認めてくれなかった……解せぬ、違うのに!
************************************
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。一番不敬なのは言うまでもないですよね。さすが悪役令嬢の娘。でも、そろそろ第一王子の魔の手が遅い来るかも……
続きをお楽しみに!
命令された子供達は少し戸惑っていた。いきなり平民を応援するようにとか言われてもすぐには無理だと思う。
カサンドラとか涙目になっていたから絶対に何か誤解をしている。私はフランツに手を出そうなんて全然思っていないのに! 誤解をできる限り早めに解こうと私は決心した。でも、その前に試験があってすぐに手は打てなかったのよ!
私が5時間目の終わったあとの休憩時間に教室に戻ると、
「アミ、どこかに行くなら前もって言ってよ」
「朝起きたらあなたがいないから本当に驚いたのよ」
「どれだけ探したと思っているのよ」
エーレン等に怒られてしまった。
「本当に、皆で必死に探して、それでもいないから、もしかしてって担任に問い合わせたら、王妃様に呼び出されたって聞いて、生きた気もしなかったわよ」
ビアンカが説明してくれた。
「ゴメン、皆、早朝にお腹が減って目が覚めてしまって……」
「そうしたら私達を起こしなさいよ」
なんかエーレンの目が赤いんだけど……
「朝早すぎるから悪いかなと思って……」
「何言っているのよ。いつもなら平気で私達を叩き起こすくせに」
「ゴメン、これからは叩き起こすから」
私が言い訳したときだ。
グーーーー
盛大に私のおなかが鳴ったのだ。
そう言えば、ご飯今まで食べていなかった……
そう思い出した途端だ。私は体の力が急になくなってしまった。
そして、へなへなと私はその場に座り込んでしまったのよ。
「ちょっと、アミ!」
「どうしたの、大丈夫?」
慌てて皆寄ってきて倒れそうになる私を支えてくれた。
「ひょっとして、アミ、食事を取っていないの?」
エーレンの言葉に私はもう頷くことしか出来なかった。
そうだ。確かにアナおばちゃんのくれたお菓子を食べようとしたときに、リックや侯爵、果てはアリーナおば様達が入ってきて、結局食べられなかったのだ。その後はいろんな事がありすぎて忘れていた。
でも、思い出した途端に私は気が遠くになっていた。
もう私、これ以上は耐えられないかも……お腹が空きすぎて死ぬこともあるんだろうか?
急激に意識が薄れそうになった頭で考えていると、
「ちょっと、アミったら」
ビアンカ達が驚いて私を揺すったりしてくれたんだけど、
「はい、アミ」
エーレンが焼き菓子を私の口の中に放り込んでくれた。
私はそのお菓子をバリバリとかみ砕いて飲み込んだ。
ほんの少しだけ生き返った。パワーが戻ってきた。
「ああ、エーレン、もっと!」
少し起き上がって私が言うと、
「あなたね!」
エーレンは呆れた顔をして私を見てくれたが、諦めたようにお菓子の入った紙袋を差し出してくれた。
「ありがとう、エーレン。愛しているわ!」
最大限の賛辞をエーレンにすると、私はバリバリとエーレンの焼き菓子を食べ出したのだ。
もう恥も外聞も何もかもあったものではなかった。
何しろ本当にお腹が減ってあと少しで死ぬところだったのだ。
「すげえ、腹の減った豚が餌を食べてるみたいだ」
ライナーがとんでもないことを言ってくれた。
「はいたー、何か言った?」
「アミ、食べ終えてから話しなさいよ」
むさへぼり食べながら叫んだらエーレンに注意されてしまった。
私は全て飲み込んだ。
そして、ライナーに文句を言おうとしたら、ライナーはもうどこにも見当たらなかった。
危険を察知したらしい。
絶対に明日文句を言ってやると私は心に決めたのだった。
丁度その時に授業の開始のベルが鳴って帝国語の教師が入ってきた。
私はエーレンにもらったお菓子でなんとか帝国語の授業を耐えきったのだ。
そして、6時間目の授業が終わった。
「で、どうだったの?」
「王妃様に虐められたの?」
一同が私を囲んで聞いてくれた。
場所は食堂だった。
私は授業の後に食堂に移動した。
そして、軽食を食べながら、皆に説明したのよ。
「お行儀が悪いから食べながら話さないで」
と何度かエーレンに注意されながら……
結局お母様とアナおばちゃんが友達だったとは皆には言えなくて、王妃様を目の前にして緊張していたら、リックが飛び込んできて私を庇ってくれたことを話したら、エッダやビアンカ達は「アミはリック様に愛されているのね」と勘違いしていたし……
リックは私に子供の頃世話になったから、その恩を返そうとしてくれているだけなのよ。
更にはそこに侯爵と側妃がやってきて、私を拘束しようとしてくれた時に、お母様の親衛隊の方達が来て助けられたという事実を話したのだ。
「そうか、アミは第一皇子派の側妃様とハウゼン侯爵に睨まれているんだな。これから大変なんじゃないのか?」
ゲルト等が少し心配してくれたが、
「まあ、そこは今まで通りよ。それに母の親衛隊のお姉様方が子供達に私を守るように命令してくれたし」
私が最後にA組でアリーナおば様達がしてくれたことを話すと、
「アミ、あなた凄いじゃない! あなたのお母様の親衛隊は全部で100人以上いるみたいだから、おのおの1人の子供が学園に通っているとすると100人ものあなたの庇護者が出来たという事でしょ。平民クラスは皆あなたの味方だとすると6学年で240名いるし全部で340名もの味方がいればいくら第一王子とはいえ、これ以上あなたに何癖つける訳にはいかないわよ」
ビアンカはそう言ってくれたけれど、第一王子は我が道を行くタイプで、自分勝手で傲慢だから、そんなの関係ないんじゃないかなと私は思ったんだけど……
それにヨーク公爵家はお母様が多くのシンパを集めてはいるが、その分各方面に敵を作っているから、皆が味方とは限らないと思う。
「もう第一王子のあのいけ好かないディートリヒもアミの敵じゃないのね」
ビアンカが感心して頷いてくれたけれど、皆ぎょっとしてビアンカを二度見した。
「ビアンカ、口は災いの元だぞ」
心配してアーベルが言いだした。こいつ、私の時は全然心配していないくせに、何故かビアンカの事は気にしていた。
「そうよ。そんなこと言うなんて不敬よ。どこに第一皇子派のお貴族様がいるか判らないんだから気をつけないと」
「ビアンカ、めったなことを言うものではないわ。毎回不敬三昧なことをしているアミはまだ無敵だからいいけれど、あなたはそうではないんだから」
エッダとエーレンが心配していた。
「ちょっと私が不敬三昧で王子を王子とも思っていないって何よ! 私も一応王子様とは話さないように注意しているわよ。それなのに、いつも向こうから喧嘩売ってくるのよ。私は何も悪くないわよ!」
私が文句を言うと、
「あなたが一番不敬よね」
エーレンに一言で決めつけられたんだけど、違うから!
でも誰も認めてくれなかった……解せぬ、違うのに!
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