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王太子殿下に手を引かれて食事に連れて行かれました
次の瞬間サラは真っ青になっていた。
「えっ、私はセシリア様に言われてやっただけで……」
必死にセシリアを見てサラは言い訳しようとしていたが、
「まあ、サラは私の物語のファンでしたのね。私は『困ったわ』としか言っていないのにそれを忖度してくれるなんて、なんて事でしょう!」
セシリアはそう言うが、決して助けようとしなかった。
サラはエドガルド様の鋭い視線に睨み付けられていたし、直ちに先生に連れられて職員室に連れて行かれた。このままいったらおそらく学園を退学させられるだろう。
聖女としても大聖堂を追い出されるかもしれない。
まあ、親が男爵様だから食べるのには困らないと思うけれど……少し可哀想に思えた。
まあ、私に一番近かったのが彼女だったから、色々嫌みを言われたし、良いことをしてもらったことはほとんど無かったけれど、まあ、それは後で考えよう。
それより今の歴史の授業だ。
歴史の先生は年いった白髪のおじいちゃんだった。挨拶もそこそこに、初代聖女様と聖王様の所はあっという間に済んで、なんか飛ぶような速さで五代目のダミアン陛下までいってくれたんだけど……
いや、二代目三代目四代目の名前なんかほとんど知らないのに、そんなに早く進まないで! その宰相とかもう無理なんだけど……一人じゃないし……
私は一限目から疲労困憊になってしまった。
「どうしたんだい、パウリーナちゃん。目が死んでいるけれど」
「人の名前が多すぎて全然覚えられないんです」
ダミアン様に私は涙目になって答えていた。
「まあ、人の数は多いよな」
「ダミアン様はどうして平気なんですか?」
「どうしてって、元々家庭教師について習っているし……大聖堂では習わなかったの? 大聖堂には俺の家庭教師も教えに行っているって言っていたぜ」
「えっそうなんですか? 私はひたすら初級ポーションを作っていましたから……」
そう言えばシスターベルタが食事の時に何か言っていた気がする。
「まあ、あなたは平民だから関係ないわね」
の一言ですんだような気がした……
「何だったら教えようか?」
エドガルド様が言ってくれたけれど、
「そのような畏れ多い」
私はブルブルと首を振った。
「でも、聖女が歴史を知らないのはまずいんじゃないか?」
「でも、ポーション作りにはあまり関係ありませんからね」
カルロス様の言葉に私が言い訳するが、
「そういう問題か?」
なんか残念な子供を見るようにカルロス様が私を見てくれた。
「でも、なんであんなにたくさんの名前覚えられるんですか?」
「うーん。俺たちにとっはご先祖様のことだからな」
「家にも一杯肖像画とかあるし」
「ああ、そうですよね。グラシア様のところのご先祖様もたくさん出てきましたね」
そうだった。ここはAクラス。高位貴族の集まりだった。エドガルド様の王家は言うに及ばず、何代も宰相を出しているカルロス様の所も、そう、アレハンドラ様のミラネス家まで宰相が一人居た。
そんな中で唯一の平民の私が居るのが場違いなのだ……
次の地理の授業はもっと大変で、私はこの国を旅した事なんてほとんど無いのだ。同い年の聖女の出身地があれば少しは知っていたが、皆私を虐めている面々でそんな興味なんかなかった。ダミアン様とかカルロス様の領地にはまだ興味があったけれど……でも、領地の特産品とかも出てきて私は全然頭に入らなかった。皆は自分の領地のことは少なくともあまたに入っているはずだ。私とはスタート地点が違うのが判り、私はドヨーーーーンとしたのだ。
その後の礼儀作法マナーの授業もあり、またしても徹底的に指導された私はもう青息吐息だった。
「何を疲れているの? パウリーナさん。お昼だよ」
授業が終わって机に突っ伏していた私にエドガルド様が声をかけてくれた。
「あっ、本当だ。食事の時間だ」
私は急に元気になった。
「じゃあ食堂に行こうか?」
「はい!」
私は勢いよく返事してしまった。
どっと皆に笑われる。
「ちょっと、パウリーナ。何を王太子殿下と一緒に行こうとしているのよ。あなたは平民でしょ。殿下達は別に食べられるわよ」
横からアレハンドラ様が教えてくれた。
それはそうだ。
危うく一緒に行くところだった。そう言えばエドガルド様と一緒にヒロインが食事に行っているんだった。私は遠くから二人を観察しようと思って席を立とうとしたらがしっと腕を捕まれてしまった。
「えっ?」
腕を掴んでいるのはエドガルド様だった。
「何を逃げようとしているのかな?」
黒いオーラが出ているんだけど
「いや、別に逃げようとなんてしてませんけど」
私は慌てた。エドガルド様達の邪魔をしてはいけないと思ったんだけど、
「食堂は人が多くて大変だよ」
「そうそう、パウリーナさんみたいにおろおろしていたら食べられないから」
「いや、そんなことは無いですよ」
前世学食の場所取りの争奪戦はちゃんとやっていたんだから問題ないはずだ。
もっともそういうのが得意な友人についていっただけだったような気がする。
「あんた、一人にしていたら本当に何も出来ないんだから」
その友人にそう言われていたような気が……
「ちょっと、パウリーナ、あなた」
エドガルド様に手を引かれて連れて行かれようとして、アレハンドラ様が何か言おうとしたとき、
「エドガルド様。私とお昼行きましょう!」
そこに元気よくヒロインが駆け込んできた。さすがヒロインだ。全然ぶれない!
そうだ。お邪魔虫の私はここで消えようと……がしっと手を握られていたから逃げられなかった。
いや、エドガルド様とお手々繋いではさすがにまずいんですけど……
「いや、隣国の聖女殿。申し訳ないが食事は先約があってね」
エドガルド様は全く名前を呼ばなかくなった……
「えっ、そのようなお子ちゃまとお食事なされますの」
セシリアは失礼なことをさらりと言ってくれた。
「お子ちゃまは君の方だろう。名前呼びをするなと言っているのにいつまでもしているし」
きつい口調でエドガルド様はセシリアを睨み付けた。
おおおお、ついにエドガルド様が切れている。
怒った顔も見目麗しいけれど、でも、小説の中ではこの二人は本当に仲が良かったのに何故?
セシリアは燃えるような瞳で私を睨み付けているんだけど……
ええええ! 私が悪いの?
「ということだから。もう名前呼びは止めてね。じゃあ行こうか、パウリーナさん」
エドガルド様は私に向かってそう言うと私の返事も聞かないで手を引いて歩き出してくれた。
エドガルド様とまたお手々繋いでいるんだけど……良いのか?
「ちょっと、エドガルド様!」
注意されてもなおも名前を呼んでついて来ようとするセシリアはダミアン様とカルロス様にガードされてそれ以上ついて来れなくなったみたいだ。
私はエドガルド様に手を引かれて歩いているんだけど……
私はもう真っ赤だった。皆じろじろ私達を見るし……
これってどう見ても私がヒロインのポジションなんだけど……私がこの位置にいて良いんだろうか?
「えっ、私はセシリア様に言われてやっただけで……」
必死にセシリアを見てサラは言い訳しようとしていたが、
「まあ、サラは私の物語のファンでしたのね。私は『困ったわ』としか言っていないのにそれを忖度してくれるなんて、なんて事でしょう!」
セシリアはそう言うが、決して助けようとしなかった。
サラはエドガルド様の鋭い視線に睨み付けられていたし、直ちに先生に連れられて職員室に連れて行かれた。このままいったらおそらく学園を退学させられるだろう。
聖女としても大聖堂を追い出されるかもしれない。
まあ、親が男爵様だから食べるのには困らないと思うけれど……少し可哀想に思えた。
まあ、私に一番近かったのが彼女だったから、色々嫌みを言われたし、良いことをしてもらったことはほとんど無かったけれど、まあ、それは後で考えよう。
それより今の歴史の授業だ。
歴史の先生は年いった白髪のおじいちゃんだった。挨拶もそこそこに、初代聖女様と聖王様の所はあっという間に済んで、なんか飛ぶような速さで五代目のダミアン陛下までいってくれたんだけど……
いや、二代目三代目四代目の名前なんかほとんど知らないのに、そんなに早く進まないで! その宰相とかもう無理なんだけど……一人じゃないし……
私は一限目から疲労困憊になってしまった。
「どうしたんだい、パウリーナちゃん。目が死んでいるけれど」
「人の名前が多すぎて全然覚えられないんです」
ダミアン様に私は涙目になって答えていた。
「まあ、人の数は多いよな」
「ダミアン様はどうして平気なんですか?」
「どうしてって、元々家庭教師について習っているし……大聖堂では習わなかったの? 大聖堂には俺の家庭教師も教えに行っているって言っていたぜ」
「えっそうなんですか? 私はひたすら初級ポーションを作っていましたから……」
そう言えばシスターベルタが食事の時に何か言っていた気がする。
「まあ、あなたは平民だから関係ないわね」
の一言ですんだような気がした……
「何だったら教えようか?」
エドガルド様が言ってくれたけれど、
「そのような畏れ多い」
私はブルブルと首を振った。
「でも、聖女が歴史を知らないのはまずいんじゃないか?」
「でも、ポーション作りにはあまり関係ありませんからね」
カルロス様の言葉に私が言い訳するが、
「そういう問題か?」
なんか残念な子供を見るようにカルロス様が私を見てくれた。
「でも、なんであんなにたくさんの名前覚えられるんですか?」
「うーん。俺たちにとっはご先祖様のことだからな」
「家にも一杯肖像画とかあるし」
「ああ、そうですよね。グラシア様のところのご先祖様もたくさん出てきましたね」
そうだった。ここはAクラス。高位貴族の集まりだった。エドガルド様の王家は言うに及ばず、何代も宰相を出しているカルロス様の所も、そう、アレハンドラ様のミラネス家まで宰相が一人居た。
そんな中で唯一の平民の私が居るのが場違いなのだ……
次の地理の授業はもっと大変で、私はこの国を旅した事なんてほとんど無いのだ。同い年の聖女の出身地があれば少しは知っていたが、皆私を虐めている面々でそんな興味なんかなかった。ダミアン様とかカルロス様の領地にはまだ興味があったけれど……でも、領地の特産品とかも出てきて私は全然頭に入らなかった。皆は自分の領地のことは少なくともあまたに入っているはずだ。私とはスタート地点が違うのが判り、私はドヨーーーーンとしたのだ。
その後の礼儀作法マナーの授業もあり、またしても徹底的に指導された私はもう青息吐息だった。
「何を疲れているの? パウリーナさん。お昼だよ」
授業が終わって机に突っ伏していた私にエドガルド様が声をかけてくれた。
「あっ、本当だ。食事の時間だ」
私は急に元気になった。
「じゃあ食堂に行こうか?」
「はい!」
私は勢いよく返事してしまった。
どっと皆に笑われる。
「ちょっと、パウリーナ。何を王太子殿下と一緒に行こうとしているのよ。あなたは平民でしょ。殿下達は別に食べられるわよ」
横からアレハンドラ様が教えてくれた。
それはそうだ。
危うく一緒に行くところだった。そう言えばエドガルド様と一緒にヒロインが食事に行っているんだった。私は遠くから二人を観察しようと思って席を立とうとしたらがしっと腕を捕まれてしまった。
「えっ?」
腕を掴んでいるのはエドガルド様だった。
「何を逃げようとしているのかな?」
黒いオーラが出ているんだけど
「いや、別に逃げようとなんてしてませんけど」
私は慌てた。エドガルド様達の邪魔をしてはいけないと思ったんだけど、
「食堂は人が多くて大変だよ」
「そうそう、パウリーナさんみたいにおろおろしていたら食べられないから」
「いや、そんなことは無いですよ」
前世学食の場所取りの争奪戦はちゃんとやっていたんだから問題ないはずだ。
もっともそういうのが得意な友人についていっただけだったような気がする。
「あんた、一人にしていたら本当に何も出来ないんだから」
その友人にそう言われていたような気が……
「ちょっと、パウリーナ、あなた」
エドガルド様に手を引かれて連れて行かれようとして、アレハンドラ様が何か言おうとしたとき、
「エドガルド様。私とお昼行きましょう!」
そこに元気よくヒロインが駆け込んできた。さすがヒロインだ。全然ぶれない!
そうだ。お邪魔虫の私はここで消えようと……がしっと手を握られていたから逃げられなかった。
いや、エドガルド様とお手々繋いではさすがにまずいんですけど……
「いや、隣国の聖女殿。申し訳ないが食事は先約があってね」
エドガルド様は全く名前を呼ばなかくなった……
「えっ、そのようなお子ちゃまとお食事なされますの」
セシリアは失礼なことをさらりと言ってくれた。
「お子ちゃまは君の方だろう。名前呼びをするなと言っているのにいつまでもしているし」
きつい口調でエドガルド様はセシリアを睨み付けた。
おおおお、ついにエドガルド様が切れている。
怒った顔も見目麗しいけれど、でも、小説の中ではこの二人は本当に仲が良かったのに何故?
セシリアは燃えるような瞳で私を睨み付けているんだけど……
ええええ! 私が悪いの?
「ということだから。もう名前呼びは止めてね。じゃあ行こうか、パウリーナさん」
エドガルド様は私に向かってそう言うと私の返事も聞かないで手を引いて歩き出してくれた。
エドガルド様とまたお手々繋いでいるんだけど……良いのか?
「ちょっと、エドガルド様!」
注意されてもなおも名前を呼んでついて来ようとするセシリアはダミアン様とカルロス様にガードされてそれ以上ついて来れなくなったみたいだ。
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