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第四章 天使と悪魔
悪魔軍 眷属の眷属達
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中学校の事務所に帰ってきた五十惟と美凪とその眷属達。
まずはゲートを潜ってダンジョンでレベル付けから始める。
「ほぉ~へぇ~ 本当にダンジョンなんかあるんやぁ」
「ここはキングの固有ダンジョンだから、誰でも入れる訳じゃないんよ」
「インスタンスダンジョンでしょうか?」
「そうそう、固有占有迷宮って事ね」
「インスタントじゃないからねw」
「あははっ」
ダンジョン入り口の10m四方の前室で美凪がトオルに成り代わり新人にレクチャーをする。
色々と進化の話やこれからの事を説明をしていると、大黒門からトオルと藤浜達がゾロゾロと出て来た。
『おっ?結構数が増えたなぁ?』
「お疲れ様です、美凪が戦闘員候補を見つけたので」
「取り敢えず、ステのどれかが特別に高い子達が居たので仲間になって貰いました」
『子?一人どう見ても子供じゃない人が居るけど(笑)』
おばあちゃんは、その年齢からここでは異物な感じで浮いているのは分かっている。
少し困った顔をするので、トオルは冷やかした事を謝り、これから若返る事を教えてあげた。
「いやいや、美凪さんからも聞かされたけど、ん~若返り?ん~?」
イマイチ信用してないが、それはいつもの事で仕方が無い。
『うちは一応全員レベル3になったから出て来たんやけど、お前らは今から行くのか?』
「はいっ」
『色々と話もあるから、あんまり深くまで潜らないで今日は職業までくらいで上がってこいな』
「はいっ」
『それと、武器で使いたいものがある奴は?』
トオルは今まで収集してきた武器を新人たちに貸し出す事にしていた。
最初の職業を決める為にも武器は大きなアドバンテージを握るからだ。
『刀、剣、槍、剣鉈、鈍器、短剣、色々あるぞ』
床に持っている武器を全部投げ出して新人に選ばせる。
「弓は無いんでしょうか?」
『弓職がやりたいのか? でも弓は実践的じゃないぞ?』
「そうなんですか、後ろからで安全かなって思ったんですが」
『ダンジョンだけでやるならそれでも良いけど、外に出たらあんまり使えないよ』
『いや、集団で戦うならありかもな・・・』
『まぁ取り敢えず潜ってこい、職業はすぐに決めなくても問題ないしな』
『五十惟、ちょっとこっちこいや』
五十惟は何かやらかしたのかとビクつきながらトオルの傍にやってきた。
『おまえとリーが一番良く潜るんだよな?』
「そうですね~これからも私は事務所に居る事が多いから、必然的にダンジョンにも良く潜るようになると思います」
『これを取り込んでおけ』
トオルはそう言って五十惟にマップ¹のスキル宝珠と個別空間Ⓢを手渡した。
「こ、これは?」
『マップスキルはダンジョンのマッピングに役立つだろう』
『個別空間は美凪のやつや俺のを参考にしてカスタマイズすればいいよ』
「んじゃ~五十惟、大海、入ってな」
「個別空間」
<i633085|36522>
「んなっ!なんじゃこりゃ~?」
「ええええええええええっ?」
「はっはっはっは~、笑っちゃうぞ~」
「あははははっすごいやろ~」
「キングのはもうちょっと凄いよw」
皆は一度美凪の空間から出て、トオルの個別空間を見せて欲しいとねだる。
『個別空間!』
<i633051|36522>
「・・・・」
「これってスキルなん?」
「素敵過ぎます・・・」
「言葉が出ない・・・」
『まぁ空間Ⓜは今の所これしか無いけど、Ⓢは出来れば女性みんなに配ろうと思っとるぞ』
『美凪とも話してたんやけど、事務方の書類をパソコンで取り込もうって事や』
五十惟は一人で空間に入り、自分なりのカスタマイズを試みるが、いかんせんⓈでは出来る事が限られてしまう。
しかし、トオルの意向も組み入れるとこうなった。
「こんなもんかな? 個別空間!!」
<i647546|36522>
『ほぉほぉ~デスクを入れたらパソコンも置けるし、トイレと風呂も入れるか』
「ウォシュレット付は便器サイズが大きかったので入らなかったから、そのうちどっか家電屋でウォシュレットだけ仕入れてきます」
「キング、武器が決まりました」
五十惟たちが個別空間で楽しんでる間に、新人達は自分の武器を各々手にしていた。
『それじゃー死なないようになw』
五十惟を先頭に新しいメンバーと、藤浜達の眷属ももう一度潜る事にした。
トオルは一人残り、ホールの端に武器を置く棚を作る事に。
空間倉庫から、部材やベニヤ板などを取り出し、頭の中に設計図を描く。
スキルの[大工]がやっと使えると喜んでいるトオルだったが、流石にすぐには思うような物は作れなかった。
何度も失敗しては作り直し、どうにもならないモノは単椅子にしたりと結構楽しんでいる。
「ほっほっほ、お前様はなにやら楽しそうであるなぁ」
『やってたらなんか楽しくなってきたんだよw』
「そうであろうw 妾は少し寝るとするかな」
ヘスティアはそう言ってトオルに憑依して消えていった。
それから時間が流れて武器の棚が出来上がり、長物は立てて置けるようにも仕上げた。
なかなか思うようにはいかなかったが、使用可能な程度には出来上がった。
トオルが一人でニヤニヤしていると、リー軍団が門から帰ってきた。
「あっキング御帰りなさい」
「キング、おかえりなさいまし」
「佐助はまた言葉がおかしいぞw」
「おまえら~キングに挨拶は~?」
「始めまして~リー軍団です」
『おぅおかえりw 新人達も強くなったかい?』
ステを見てみると、ほとんどがレベル10を超えていた。
『ほぉ~なかなか早いじゃないか?』
「私の恩恵で、成長率が早いからだと思います」
リーは成長率が超早熟だから、しばらくはこの軍団が一番強くなるだろうとトオルは思っている。
『しかし、思ったよりも人数が多いな?』
「最初は3人だけ小学校から誘ってきて、職業ついたくらいに眷属契約を覚えさせるのに中学校のレベルが付いただけの何もしてないクズ共で習得させたんですが
そのうちの何人かが強くなりたいと願い出て来たので、孫眷属にした次第です」
最初の3人と言っていた奴らは、パッと見ですぐに陰キャとわかる3人だった。
それでも進化した事で陰キャと言うほどネガティブな精神では無くなったらしい。
その3人の下に2人づつの眷属が連なり、トオルからはヒ孫に当たるツリーの最下部メンバーである。
『佐助は眷属を作らないのか?』
「キングwさすがに猿の下に人間の眷属は無いでしょう」
『そうか?おまえが強ければ、人間だろうが神だろうが眷属にしてもいいんだぞ?』
「・・・」
「佐助よ、キングもあぁ言ってくれている、あまり拘らないでもいいんだよ」
「自分は召喚獣を眷属にしたいと思ってるんです」
『ほぉ~ 俺も今日、精霊神を召喚して仲間にしたぞ』
『ティアは起きとるかな?』
トオルに呼ばれて、眠気眼のティアが顕現する。
「なんぞ呼んだかぇ?お前様よ」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
「か、かわえぇ~」
『どこに行ってもティアはモテモテやなw』
「妾は櫻庭通に使役しとるヘスティアと言うもんじゃ」
「ヘスティア?オリンポス12神柱のあのヘスティア?」
『おまえも美凪も物知りやなぁ・・・』
「まぁ大きな間違いは無いじゃろう、その認識で構わんぞ」
『でも12神柱は甥っ子のデオニュースかなんかに譲ったとか言ってなかったか?』
「ディオニューソスじゃなw あやつは承認欲求が高すぎて哀れじゃったからのぉ」
「すごいっ!凄いです、さすがはキングです」
『美凪の眷属も精霊魔人のイフリートやぞ』
「イ、イフリートぉ~???」
「炎の大魔神ですな?」
『五十惟は召喚術で、アヴィアダルって美形のクジラ使いを召喚してたな」
「アヴィアダールって言えば、闇と水の王ですよね?」
『あぁ闇と水を支配するとか言って、骨の王冠を被ってたな』
「み、みんなすご過ぎる・・・」
「ど、どうやれば召喚眷属って手に入りますか?」
(ふふふ、みんな食いついてきたぞ(笑)
「妖精の眷属が欲しいのぉ~」
おばあちゃんが呟いた。
まずはゲートを潜ってダンジョンでレベル付けから始める。
「ほぉ~へぇ~ 本当にダンジョンなんかあるんやぁ」
「ここはキングの固有ダンジョンだから、誰でも入れる訳じゃないんよ」
「インスタンスダンジョンでしょうか?」
「そうそう、固有占有迷宮って事ね」
「インスタントじゃないからねw」
「あははっ」
ダンジョン入り口の10m四方の前室で美凪がトオルに成り代わり新人にレクチャーをする。
色々と進化の話やこれからの事を説明をしていると、大黒門からトオルと藤浜達がゾロゾロと出て来た。
『おっ?結構数が増えたなぁ?』
「お疲れ様です、美凪が戦闘員候補を見つけたので」
「取り敢えず、ステのどれかが特別に高い子達が居たので仲間になって貰いました」
『子?一人どう見ても子供じゃない人が居るけど(笑)』
おばあちゃんは、その年齢からここでは異物な感じで浮いているのは分かっている。
少し困った顔をするので、トオルは冷やかした事を謝り、これから若返る事を教えてあげた。
「いやいや、美凪さんからも聞かされたけど、ん~若返り?ん~?」
イマイチ信用してないが、それはいつもの事で仕方が無い。
『うちは一応全員レベル3になったから出て来たんやけど、お前らは今から行くのか?』
「はいっ」
『色々と話もあるから、あんまり深くまで潜らないで今日は職業までくらいで上がってこいな』
「はいっ」
『それと、武器で使いたいものがある奴は?』
トオルは今まで収集してきた武器を新人たちに貸し出す事にしていた。
最初の職業を決める為にも武器は大きなアドバンテージを握るからだ。
『刀、剣、槍、剣鉈、鈍器、短剣、色々あるぞ』
床に持っている武器を全部投げ出して新人に選ばせる。
「弓は無いんでしょうか?」
『弓職がやりたいのか? でも弓は実践的じゃないぞ?』
「そうなんですか、後ろからで安全かなって思ったんですが」
『ダンジョンだけでやるならそれでも良いけど、外に出たらあんまり使えないよ』
『いや、集団で戦うならありかもな・・・』
『まぁ取り敢えず潜ってこい、職業はすぐに決めなくても問題ないしな』
『五十惟、ちょっとこっちこいや』
五十惟は何かやらかしたのかとビクつきながらトオルの傍にやってきた。
『おまえとリーが一番良く潜るんだよな?』
「そうですね~これからも私は事務所に居る事が多いから、必然的にダンジョンにも良く潜るようになると思います」
『これを取り込んでおけ』
トオルはそう言って五十惟にマップ¹のスキル宝珠と個別空間Ⓢを手渡した。
「こ、これは?」
『マップスキルはダンジョンのマッピングに役立つだろう』
『個別空間は美凪のやつや俺のを参考にしてカスタマイズすればいいよ』
「んじゃ~五十惟、大海、入ってな」
「個別空間」
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「んなっ!なんじゃこりゃ~?」
「ええええええええええっ?」
「はっはっはっは~、笑っちゃうぞ~」
「あははははっすごいやろ~」
「キングのはもうちょっと凄いよw」
皆は一度美凪の空間から出て、トオルの個別空間を見せて欲しいとねだる。
『個別空間!』
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「・・・・」
「これってスキルなん?」
「素敵過ぎます・・・」
「言葉が出ない・・・」
『まぁ空間Ⓜは今の所これしか無いけど、Ⓢは出来れば女性みんなに配ろうと思っとるぞ』
『美凪とも話してたんやけど、事務方の書類をパソコンで取り込もうって事や』
五十惟は一人で空間に入り、自分なりのカスタマイズを試みるが、いかんせんⓈでは出来る事が限られてしまう。
しかし、トオルの意向も組み入れるとこうなった。
「こんなもんかな? 個別空間!!」
<i647546|36522>
『ほぉほぉ~デスクを入れたらパソコンも置けるし、トイレと風呂も入れるか』
「ウォシュレット付は便器サイズが大きかったので入らなかったから、そのうちどっか家電屋でウォシュレットだけ仕入れてきます」
「キング、武器が決まりました」
五十惟たちが個別空間で楽しんでる間に、新人達は自分の武器を各々手にしていた。
『それじゃー死なないようになw』
五十惟を先頭に新しいメンバーと、藤浜達の眷属ももう一度潜る事にした。
トオルは一人残り、ホールの端に武器を置く棚を作る事に。
空間倉庫から、部材やベニヤ板などを取り出し、頭の中に設計図を描く。
スキルの[大工]がやっと使えると喜んでいるトオルだったが、流石にすぐには思うような物は作れなかった。
何度も失敗しては作り直し、どうにもならないモノは単椅子にしたりと結構楽しんでいる。
「ほっほっほ、お前様はなにやら楽しそうであるなぁ」
『やってたらなんか楽しくなってきたんだよw』
「そうであろうw 妾は少し寝るとするかな」
ヘスティアはそう言ってトオルに憑依して消えていった。
それから時間が流れて武器の棚が出来上がり、長物は立てて置けるようにも仕上げた。
なかなか思うようにはいかなかったが、使用可能な程度には出来上がった。
トオルが一人でニヤニヤしていると、リー軍団が門から帰ってきた。
「あっキング御帰りなさい」
「キング、おかえりなさいまし」
「佐助はまた言葉がおかしいぞw」
「おまえら~キングに挨拶は~?」
「始めまして~リー軍団です」
『おぅおかえりw 新人達も強くなったかい?』
ステを見てみると、ほとんどがレベル10を超えていた。
『ほぉ~なかなか早いじゃないか?』
「私の恩恵で、成長率が早いからだと思います」
リーは成長率が超早熟だから、しばらくはこの軍団が一番強くなるだろうとトオルは思っている。
『しかし、思ったよりも人数が多いな?』
「最初は3人だけ小学校から誘ってきて、職業ついたくらいに眷属契約を覚えさせるのに中学校のレベルが付いただけの何もしてないクズ共で習得させたんですが
そのうちの何人かが強くなりたいと願い出て来たので、孫眷属にした次第です」
最初の3人と言っていた奴らは、パッと見ですぐに陰キャとわかる3人だった。
それでも進化した事で陰キャと言うほどネガティブな精神では無くなったらしい。
その3人の下に2人づつの眷属が連なり、トオルからはヒ孫に当たるツリーの最下部メンバーである。
『佐助は眷属を作らないのか?』
「キングwさすがに猿の下に人間の眷属は無いでしょう」
『そうか?おまえが強ければ、人間だろうが神だろうが眷属にしてもいいんだぞ?』
「・・・」
「佐助よ、キングもあぁ言ってくれている、あまり拘らないでもいいんだよ」
「自分は召喚獣を眷属にしたいと思ってるんです」
『ほぉ~ 俺も今日、精霊神を召喚して仲間にしたぞ』
『ティアは起きとるかな?』
トオルに呼ばれて、眠気眼のティアが顕現する。
「なんぞ呼んだかぇ?お前様よ」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
「か、かわえぇ~」
『どこに行ってもティアはモテモテやなw』
「妾は櫻庭通に使役しとるヘスティアと言うもんじゃ」
「ヘスティア?オリンポス12神柱のあのヘスティア?」
『おまえも美凪も物知りやなぁ・・・』
「まぁ大きな間違いは無いじゃろう、その認識で構わんぞ」
『でも12神柱は甥っ子のデオニュースかなんかに譲ったとか言ってなかったか?』
「ディオニューソスじゃなw あやつは承認欲求が高すぎて哀れじゃったからのぉ」
「すごいっ!凄いです、さすがはキングです」
『美凪の眷属も精霊魔人のイフリートやぞ』
「イ、イフリートぉ~???」
「炎の大魔神ですな?」
『五十惟は召喚術で、アヴィアダルって美形のクジラ使いを召喚してたな」
「アヴィアダールって言えば、闇と水の王ですよね?」
『あぁ闇と水を支配するとか言って、骨の王冠を被ってたな』
「み、みんなすご過ぎる・・・」
「ど、どうやれば召喚眷属って手に入りますか?」
(ふふふ、みんな食いついてきたぞ(笑)
「妖精の眷属が欲しいのぉ~」
おばあちゃんが呟いた。
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