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凛として咲く君に
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褪せた落日の光を頼りに慣れた道を通う。花筏が用水路にある透き通った水の波に呑まれていた。
部活の顧問から借りた小説が何冊も入っているスクールバッグは、実際の重量よりもかなり重く感じられる。
それもそのはず、週に一度の緩い部活を終え、家へ向かう時間は凛にとって憂鬱だ。学校で人の目に触れることも確かに苦痛かもしれないが、大好きな雪花をそばで眺めることができた。
今は匿名の誰かとのやり取りだって待っている。
最近、匿名により学校の楽しみが増えたことで、逆に家に居るのが余計嫌になるという悪循環に陥った。
凛は家族仲のいい匿名を思い出し、羨ましく思う。
ふいに、自宅の前に人影があることに気付く。
目を凝らしてよく見てみれば、その正体がセーラー服を身に纏った女の子だとわかる。きっと中学生の弟と同じ学校の生徒なのだろう。
ノートの中で初めて匿名の好きな人についての話を聞いて、友達と恋話をしたという良い気分に浸っていたのに。いつの間にか不満から、無意識にため息をついている。
──またあいつのファン……最悪だ。まあ、声をかけられる前に家に入ればいいか。
そんなふうに物事を軽く考えていた。弟のファンや学校の女子生徒が家に押しかけるのは、今に始まったことではないのだから。
一歩、歩道の白線の上に足を踏み入れると、何だか普段より歩きにくさを感じ、下を向く。
どうやら、靴紐が片方だけ解けていたようである。
しゃがむためにその場に荷物を置くと、中に入っていた小説によって、思ったよりも大きな音が辺りに響いた。
「……っ」
音で近くに人がいることに気が付いたのか。女の子はピクッと肩を小さく震わせる。
少しの間、凛の姿を舐めるように見つめて様子を窺うと、彼女は途端に早歩きでこちらの方へと向かってきた。
二人の距離は僅か十メートルほど。靴紐を結び直す頃には、早歩きでも十分に凛の側へ辿り着いていると推測できる。
──やってしまった……。絶対、あいつがどこにいるか聞かれるから、答えをはぐらかして早く逃げよう。
単に焦りすぎていただけなのかもしれない。
古い靴の紐は片方の輪に通した瞬間、勢いよく千切れてしまう。同時に目の前は黒い雲が覆いかぶさっているかのように真っ暗になった。
何だか、嫌な胸騒ぎがする。
理由は今視界を占めているのが、先程の彼女のものと思われる白く華奢な脚だったからだ。
それ自体はよい。急に地べたに座り込んだことを心配して、近くに駆け寄って来てくれたという可能性もあった。
というのならば、なぜ彼女は何も声をかけない?
ただ膝まずいている凛を見下ろし続けているだけなのである。
「……加藤、凛」
彼女が言葉をぼそりと零した瞬間。
素肌を血の通わない素手で撫でられるような不快な気分になり身震いをしてしまう。言葉で言い表せないくらい憎悪と殺気に満ちた、むごたらしい声だ。
おずおず彼女を見上げれば、嫌な予感も確信に変わった。うっかり呼吸の仕方も忘れて、溜まったツバを飲み込む。
「お前は……加藤くんの人生に必要ない。綺麗で美しくて穢れのない加藤くんの唯一の汚点だ」
何も尋ねていないにもかかわらず、震える声でベラベラと話しかけてきた。
彼女の形相は歪み皺くちゃになっている。
必死に涙を堪えているのか、怒りが鎮められないのか。見当もつかなかった。雲行きが怪しいな、と心の中でヘラヘラと笑うことしかできない。
更に、右手をスカートのポケットに突っ込みながら左手の人差し指を凛に向かって突き立てた。
「醜いお前がいるから、加藤くんは苦しむんだッッ、優しい加藤くんが笑えなくなったんだ。お前のせい、全部お前のせいだ……ッ」
頭が真っ白になっていく。彼女が一体何を言いたいのか理解をすることさえままならない。
が、"醜い"という単語は凛の容姿に向けられたものだと直ぐに感じ取れるのだ。
心臓は大人の手で鷲掴みにされたくらいに強く痛み、喉が前触れもなく詰まったような気がした。
歯をむき出しにして、ありったけの声量で叫んでいる彼女はまるで獣のようだったが、人間らしく次々に涙の大粒をこぼしている。
「……お前さえいなければ、加藤くんは苦しまなかったのに」
先刻とは打って変わり慎重に小さな声を漏らす。変に理性的になったそれは、嵐の前の静けさを意味しているのだと思えてならなかった。
小柄な女の子には見えないほど大きな存在感を周囲に放つ。
対して、徐々に凛の呼吸は荒れ始め、胸はゆっくりと上下する。脳が危険信号を示していた。
「汚い顔面ぶら下げてて、ただでさえ他人を不快にさせている癖に、"周り"のせいで苦しんでいるんだって顔して、それに関係ない方の"周り"まで苦しめるなよ」
別に好きでこの顔に生まれた訳ではないのにどうしてここまで言われなければならないんだ、という想いも後半の言葉によって打ち砕かれた。
つまりは凛が容姿に対しての誹謗中傷や罵詈雑言で苦しめられたとして、その苦しんでいる姿を見ると傍にいる人たちも一緒に傷付くことになるということ。
幸せになることも苦しむことも許されないのだ、と訴えられているようだった。
とうとう顔を上げ続けることもできず、道路の真ん中で顔を伏せて蹲ってしまう。
「俺がいるから兄さんが苦しむんだって、何も悪くない加藤くんに思わせんなよ。加藤家にお前がいなければよかったのに」
次の刹那。彼女は凛を強く蹴り上げた。
突然のことに受け身を取ることもできず、硬いアスファルトの上に倒れ込む。
間もなく、凛が起き上がれないようにするためか、腰の上に馬乗りになってきた。本来なら抵抗するのも容易なはずの女の子にさえ身体が硬直して動かないせいで何もできない。
鑑みるに、知らない間に過呼吸になったことで、身体はそれを止めることに必死になっていたのだと思う。
すると、彼女はずっとポケットに突っ込んでいた手をポケットから取り出す。何やら銀色のものが夕日に照らされてきらりと光った。
そこには刃が露わになったままのカッターナイフが握られている。
「──兄さんっ」
その怒号は初めて聞いた弟の大声だった。
声に反応して、勢いに任せていた彼女の動きがぴたりと止んだ。カッターナイフを落とし、後ろを振り返る。
弟は彼女の存在を気にも止めず、凛のそばに駆け寄ると同時に背中を擦ってくれた。
なんて温かい手のひらなんだ、と。場に似合わないが、ノスタルジックな気持ちになる。
彼女はというと、騒ぎを聞いて駆けつけた大人たちにいつの間にか取り押さえられていた。しかし、怒りは再発していく。
「──お前と加藤くんは違うっ。加藤くんは一目見たときから、すごく綺麗で、見たこともないくらいに美しくて。世界は汚くないんだよって、私に光を見せてくれたの」
制止を振り切り、掠れた声で必死に怒鳴る姿はボロボロで周りも呆れている様子だ。
改めて見れば、彼女は以前見かけた弟の恋人ではない。
物静かで受動的な弟は交友関係が狭いため、二人はさほど深い関係ではないはずだ。恐らくストーカーの一歩手前の存在だろう。
一体、何が犯罪行為に走るまで執着させるのか。抱いていた答えがたった今、全部明らかになった。
──この子と僕は同じだ。好きな人の容姿に魅せられて、好きな人を綺麗なものとして仕舞い込んだ。綺麗な粧くんを好きになったから、汚い僕で汚したくなくて粧くんに近づこうとしなかった。彼女はそれを周りにも求めただけで、僕と同じなんだ……。
深く考えていれば考えるほどに、救われない気持ちになる。
過呼吸は弟がそばに来てくれた安心感からとっくの昔に治まっていた。
まず人と行動を共にすることに各々の容姿の違いは関係ないのだと思う。並びに、人が誰かと仲良くすることに、釣り合うも釣り合わないも存在しないのだとも思う。
住む世界が違うからといって自分勝手に距離を置くのは相手に理想を押し付けているし、相手も自分も尊重していない行為なのだ。
「でもお前は外見だけじゃない。外見を言い訳にして塞ぎ込んでいるから性格も暗くて誰の光にもならない。終いにはいるだけで周りを苦しめてるんだっ」
何も答えられず俯く凛。
彼女の言うとおり、見た目が悪ければそれが足を引っ張り、成し遂げた努力も無になるのだから、わざわざ他人の求めるように振る舞う必要はないと殻に閉じこもっていた。
よく考えてみてほしい。
凛にそう思わせたのは容姿だけで人を判断して誹謗中傷した世間の方だ。百歩譲って人を不快な気持ちにさせていたとしても、人に嫌がらせを受ける筋合いはないのである。
否、実際のところ何も悪いことはしていないが、幸せになるために何か行動を起こしたという訳でもなかった。
幸せは向こうから歩み寄ってくれないため、顔を上げない凛が不幸なのは当たり前だと彼女は言いたいのであろうか。今の状況は自分の行動の結果なのだから、環境や生まれ持った何かのせいにするのは違う、と。
結局、傷口に塩を塗るような言動は止まらず、彼女は拘束された状態で警察が来るのを近所の大人たちと待つことに。
凛はここに居たら疲れるだろう、という周りの人の配慮により一人、家に帰って休んだ。
部活の顧問から借りた小説が何冊も入っているスクールバッグは、実際の重量よりもかなり重く感じられる。
それもそのはず、週に一度の緩い部活を終え、家へ向かう時間は凛にとって憂鬱だ。学校で人の目に触れることも確かに苦痛かもしれないが、大好きな雪花をそばで眺めることができた。
今は匿名の誰かとのやり取りだって待っている。
最近、匿名により学校の楽しみが増えたことで、逆に家に居るのが余計嫌になるという悪循環に陥った。
凛は家族仲のいい匿名を思い出し、羨ましく思う。
ふいに、自宅の前に人影があることに気付く。
目を凝らしてよく見てみれば、その正体がセーラー服を身に纏った女の子だとわかる。きっと中学生の弟と同じ学校の生徒なのだろう。
ノートの中で初めて匿名の好きな人についての話を聞いて、友達と恋話をしたという良い気分に浸っていたのに。いつの間にか不満から、無意識にため息をついている。
──またあいつのファン……最悪だ。まあ、声をかけられる前に家に入ればいいか。
そんなふうに物事を軽く考えていた。弟のファンや学校の女子生徒が家に押しかけるのは、今に始まったことではないのだから。
一歩、歩道の白線の上に足を踏み入れると、何だか普段より歩きにくさを感じ、下を向く。
どうやら、靴紐が片方だけ解けていたようである。
しゃがむためにその場に荷物を置くと、中に入っていた小説によって、思ったよりも大きな音が辺りに響いた。
「……っ」
音で近くに人がいることに気が付いたのか。女の子はピクッと肩を小さく震わせる。
少しの間、凛の姿を舐めるように見つめて様子を窺うと、彼女は途端に早歩きでこちらの方へと向かってきた。
二人の距離は僅か十メートルほど。靴紐を結び直す頃には、早歩きでも十分に凛の側へ辿り着いていると推測できる。
──やってしまった……。絶対、あいつがどこにいるか聞かれるから、答えをはぐらかして早く逃げよう。
単に焦りすぎていただけなのかもしれない。
古い靴の紐は片方の輪に通した瞬間、勢いよく千切れてしまう。同時に目の前は黒い雲が覆いかぶさっているかのように真っ暗になった。
何だか、嫌な胸騒ぎがする。
理由は今視界を占めているのが、先程の彼女のものと思われる白く華奢な脚だったからだ。
それ自体はよい。急に地べたに座り込んだことを心配して、近くに駆け寄って来てくれたという可能性もあった。
というのならば、なぜ彼女は何も声をかけない?
ただ膝まずいている凛を見下ろし続けているだけなのである。
「……加藤、凛」
彼女が言葉をぼそりと零した瞬間。
素肌を血の通わない素手で撫でられるような不快な気分になり身震いをしてしまう。言葉で言い表せないくらい憎悪と殺気に満ちた、むごたらしい声だ。
おずおず彼女を見上げれば、嫌な予感も確信に変わった。うっかり呼吸の仕方も忘れて、溜まったツバを飲み込む。
「お前は……加藤くんの人生に必要ない。綺麗で美しくて穢れのない加藤くんの唯一の汚点だ」
何も尋ねていないにもかかわらず、震える声でベラベラと話しかけてきた。
彼女の形相は歪み皺くちゃになっている。
必死に涙を堪えているのか、怒りが鎮められないのか。見当もつかなかった。雲行きが怪しいな、と心の中でヘラヘラと笑うことしかできない。
更に、右手をスカートのポケットに突っ込みながら左手の人差し指を凛に向かって突き立てた。
「醜いお前がいるから、加藤くんは苦しむんだッッ、優しい加藤くんが笑えなくなったんだ。お前のせい、全部お前のせいだ……ッ」
頭が真っ白になっていく。彼女が一体何を言いたいのか理解をすることさえままならない。
が、"醜い"という単語は凛の容姿に向けられたものだと直ぐに感じ取れるのだ。
心臓は大人の手で鷲掴みにされたくらいに強く痛み、喉が前触れもなく詰まったような気がした。
歯をむき出しにして、ありったけの声量で叫んでいる彼女はまるで獣のようだったが、人間らしく次々に涙の大粒をこぼしている。
「……お前さえいなければ、加藤くんは苦しまなかったのに」
先刻とは打って変わり慎重に小さな声を漏らす。変に理性的になったそれは、嵐の前の静けさを意味しているのだと思えてならなかった。
小柄な女の子には見えないほど大きな存在感を周囲に放つ。
対して、徐々に凛の呼吸は荒れ始め、胸はゆっくりと上下する。脳が危険信号を示していた。
「汚い顔面ぶら下げてて、ただでさえ他人を不快にさせている癖に、"周り"のせいで苦しんでいるんだって顔して、それに関係ない方の"周り"まで苦しめるなよ」
別に好きでこの顔に生まれた訳ではないのにどうしてここまで言われなければならないんだ、という想いも後半の言葉によって打ち砕かれた。
つまりは凛が容姿に対しての誹謗中傷や罵詈雑言で苦しめられたとして、その苦しんでいる姿を見ると傍にいる人たちも一緒に傷付くことになるということ。
幸せになることも苦しむことも許されないのだ、と訴えられているようだった。
とうとう顔を上げ続けることもできず、道路の真ん中で顔を伏せて蹲ってしまう。
「俺がいるから兄さんが苦しむんだって、何も悪くない加藤くんに思わせんなよ。加藤家にお前がいなければよかったのに」
次の刹那。彼女は凛を強く蹴り上げた。
突然のことに受け身を取ることもできず、硬いアスファルトの上に倒れ込む。
間もなく、凛が起き上がれないようにするためか、腰の上に馬乗りになってきた。本来なら抵抗するのも容易なはずの女の子にさえ身体が硬直して動かないせいで何もできない。
鑑みるに、知らない間に過呼吸になったことで、身体はそれを止めることに必死になっていたのだと思う。
すると、彼女はずっとポケットに突っ込んでいた手をポケットから取り出す。何やら銀色のものが夕日に照らされてきらりと光った。
そこには刃が露わになったままのカッターナイフが握られている。
「──兄さんっ」
その怒号は初めて聞いた弟の大声だった。
声に反応して、勢いに任せていた彼女の動きがぴたりと止んだ。カッターナイフを落とし、後ろを振り返る。
弟は彼女の存在を気にも止めず、凛のそばに駆け寄ると同時に背中を擦ってくれた。
なんて温かい手のひらなんだ、と。場に似合わないが、ノスタルジックな気持ちになる。
彼女はというと、騒ぎを聞いて駆けつけた大人たちにいつの間にか取り押さえられていた。しかし、怒りは再発していく。
「──お前と加藤くんは違うっ。加藤くんは一目見たときから、すごく綺麗で、見たこともないくらいに美しくて。世界は汚くないんだよって、私に光を見せてくれたの」
制止を振り切り、掠れた声で必死に怒鳴る姿はボロボロで周りも呆れている様子だ。
改めて見れば、彼女は以前見かけた弟の恋人ではない。
物静かで受動的な弟は交友関係が狭いため、二人はさほど深い関係ではないはずだ。恐らくストーカーの一歩手前の存在だろう。
一体、何が犯罪行為に走るまで執着させるのか。抱いていた答えがたった今、全部明らかになった。
──この子と僕は同じだ。好きな人の容姿に魅せられて、好きな人を綺麗なものとして仕舞い込んだ。綺麗な粧くんを好きになったから、汚い僕で汚したくなくて粧くんに近づこうとしなかった。彼女はそれを周りにも求めただけで、僕と同じなんだ……。
深く考えていれば考えるほどに、救われない気持ちになる。
過呼吸は弟がそばに来てくれた安心感からとっくの昔に治まっていた。
まず人と行動を共にすることに各々の容姿の違いは関係ないのだと思う。並びに、人が誰かと仲良くすることに、釣り合うも釣り合わないも存在しないのだとも思う。
住む世界が違うからといって自分勝手に距離を置くのは相手に理想を押し付けているし、相手も自分も尊重していない行為なのだ。
「でもお前は外見だけじゃない。外見を言い訳にして塞ぎ込んでいるから性格も暗くて誰の光にもならない。終いにはいるだけで周りを苦しめてるんだっ」
何も答えられず俯く凛。
彼女の言うとおり、見た目が悪ければそれが足を引っ張り、成し遂げた努力も無になるのだから、わざわざ他人の求めるように振る舞う必要はないと殻に閉じこもっていた。
よく考えてみてほしい。
凛にそう思わせたのは容姿だけで人を判断して誹謗中傷した世間の方だ。百歩譲って人を不快な気持ちにさせていたとしても、人に嫌がらせを受ける筋合いはないのである。
否、実際のところ何も悪いことはしていないが、幸せになるために何か行動を起こしたという訳でもなかった。
幸せは向こうから歩み寄ってくれないため、顔を上げない凛が不幸なのは当たり前だと彼女は言いたいのであろうか。今の状況は自分の行動の結果なのだから、環境や生まれ持った何かのせいにするのは違う、と。
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