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雪の花のような君に
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英才教育を受けていたというが、世間一般が想像するようなスパルタなものではなく割と放任主義な家庭だった。
生まれながらにして音楽が側にある環境は、彼の第二のコミュニケーションツールを音楽にさせるには充分で。将来自分は音楽の道にいくのだろう、と取り留めのないことを思っていた。
「雪花はあまりピアノやお歌には興味がなさそうだよね。他の楽器とか興味があれば習い事のできるところ探すけど、どうする?」
そんな思考も母親からの些細な問いにより一変する。
彼にとって母親の音楽教室で習っていたピアノや歌は既に生活に馴染みきったルーティンのようなものだ。したがって興味がある、ないで考えたことはなかった。
そのとき彼は初めて知ったのである。
自分の学びたいことや興味のあることをやってもいいのだ、と。自分の得意なことではなく、自分の好きなことをするべきなのだ、と。
尚、彼の家庭の女性は気の強い性格が多い。そのため、彼女たちに比べて優しくて朗らかな母方の祖母に彼はよく懐いていた。
どうせなら祖母の好きなことをやってみたい。
そう考えるのは必然的だ。
小学校中学年にして、祖母が趣味で通っている箏教室に通うことを決心する。
あたたかく奥ゆかしい音を奏でる箏という楽器にのめり込むまでに、そう時間はかからなかったと思う。年配の女性が多い教室。皆揃って勉強熱心な彼を寛大な心で受け入れてくれた。
だから、彼はまだ現代に生きる若い男の子が、自分から進んで箏を習っているということの稀有さに気づいていなかったのだ。
その日は何か特別変わったことがあった訳でもなく、いつも通り児童同士が机を寄せて給食を食べているときの話だった。
特別なことがなかったからこそ、当日の様子や出来事の話が盛り上がらない。
結局、各々の家庭内の事情や児童の事柄など一歩踏み込んだ内容に行き着く。
話が脱線したり戻ったりと行き来したところで、最終的には習い事は何をしているかという話にまで変化した。
彼は他人との会話に疲労を感じるタイプだったため、その話は黙って聞いているだけだったが、やがて話を振られることになってしまう。
「よそいくんはなにか習いごとしてるの?」
女の子たちには、イケメンで他の男の子たちよりも大人っぽく見える雪花は魅力的に見えたらしい。
彼の生活を取り繕う内の一つである習い事に興味津々のようだ。隣の席に座る女の子は彼にわざとらしく身体を寄せると、そう問いかける。
「うん、まあ」
彼は距離が縮まったことに不快感を覚えたのか、顔を引きつらせながら答えた。
まあ、どうしてあえて仲が良くもないクラスメイトに対して自分の都合をべらべらと明かさなければならないのか。とでも思っているのだろう。
女の子はそんな様子に目もくれず、更に興奮している様子だった。
「えぇっ、よそいくんがなに習ってるかしりたあいっ。サッカーとか?」
勝手な想像だけで話を広げていくクラスメイトたち。スポーツマンで色んな大会に出場して良い成績を残す彼の姿を理想としているのかもしれない。
普段の授業の様子をみれば彼の運動能力は浮き彫りだが、あいにく運動神経は悪くなく、クラスで三、四番目くらいには足が速かった。
その姿を見れば誰もがインドアな芸術的な習い事ではなく、アウトドアなスポーツなどを習っているのではと思うのもやむを得ない。
「……箏習ってる。むかしはピアノとかボーカルとかも毎しゅうやってたけど今は月二だけ」
ため息を堪えきれなかったのか、口を閉じたまま小さく息を漏らす。特に詳細を深く告げることはなく、給食を食べる手を再開する。
ただ『そうなんだー』と至って普通なあまりまとまりのない返事が返ってくると想像していた。
箏を習っていることは彼にとっては珍しいものでは何もなく数ある習い事の一つだったのだから。
しかし、想像に反してクラスメイトの反応は酷なものだった。
給食を一緒に食べていたグループの全員が彼の答えを聞いた途端、ふと顔を顰めたのである。
「え? "こと"って楽器の?」
「はあ、そうだけど」
どうやら箏という楽器自体に、あまり馴染みがなかったみたいだ。
はじめに質問をした女の子が聞き返す。
それを内心複雑に思いつつも、無愛想に返事をした。辺りの空気が一変していることには気づかなかったのだ。
「え~」と。改めれば、そっけなく誰かがこう呟いたことが、今後、彼を苦しめることになる長い長い悪夢の始まりだったと思う。
「なんかよそいくんっぽくない。楽器とか音楽ってにあわないよ。女の子みたい」
途端に自分の中の普通が異端に変わっていくのを感じた。一体、自分っぽくないとは何か。
実際のところ箏をやっている彼が本当の彼なのにも関わらず、彼っぽくないというのならば何が本物の彼だというのだろうか。
青年期以前に自分自身が定めて繕っていく人格を他人が勝手に定めてしまうことは、言われた側の人間を長い呪縛として苦しめることに繋がる。
そんなことをたかが年相応の経験と知識しか持たない小学生が理解しているはずもなかった。
「スポーツやったほうが、ぜったいかっこいいよ」
彼自身は傷ついているはずなのに、悪意がなさそうに言葉を吐き捨てる彼女らの姿を見ると、雪花は余計に混乱していく。
間違っているのは自分で、あなたは世間からみればマイノリティで変わっている、と突きつけられている気分になるのである。
もし、本当に彼が変わっていたとして彼が変わっていたところで何がいけないのか理解が及ばない。
それでも彼女らは彼がそれをしないことを望むように言葉をつらつらと述べた。
「"こと"ってばーちゃんみてえだな。なんか古くさくね」
「は……?」
確かに箏は祖母の影響で習っていたものの、古き良き日本の良さを持つものを『古臭い』と罵倒されたことは彼にとって屈辱的なこと。
とうとう嫌悪感から小さくどす黒い声を出してしまう。
正直に言えば、今にでも泣き出したいような気分だった。
自分の抱いていた価値観や好きなものが一瞬にして壊されたのだから。
「わかるぅ。ギターだったらかっこいいけどねっ」
女の子の同調によって、段々と胸の奥から強い悲壮感が込み上げて来る。
彼女らへ吐き出したくなる悪意の数々を必死に飲み込むことが、今、できる精一杯のことでしかない。
初めて愛想笑いをした。人に気遣うことを知らない彼が、初めて自分の本当の気持ちを堪えた。
一度トリガーを引いてしまえば、もう二度と本当の自分を表に出すことはできなくなっていく。
それでも、祖母の人格を創り上げた日本の古き良き伝統を学ぶことは辞められなかった。
彼はそんな選択肢を選べないほどに、どうしようもなく祖母や箏のことが大好きだったのだと思う。
夕食中、あからさまに暗い雰囲気を漂わせる雪花の様子を不審に思った母親が、彼を尋ねた。
体験した出来事を素直に話し「俺は箏を習うのをやめるべきなのかもしれない」という不安さえも明かすと、普段彼にキツく当たる姉たちも「そんなことないよ」といって慰め始める。
恐らく何も悪いことをしていないのに、傷つくことになった彼のことを不憫に思ったのであろう。
こんなに優しくされたのは、始めてで給食中に我慢していたものが全部跡形もなくこぼれ落ちた。
家族に弱音を見せて、年相応に泣き出す姿に家族は居ても立っても居られない。
何としてでも、彼の他の人とは違う部分を彼自身に決して悪いことではない、と受け入れさせるべきだと思った。
そして、母親は何気ない記憶が蘇る。
そう言えば、音大に通っていた頃の仲のいい友人の家系は日本舞踊の家元だった。連絡はここ数年ほど取っていないが、彼と同い年の息子がいることを毎年送られてくる年賀状で認知している。
ということは、その息子は跡取りとして、日本舞踊の稽古を幼少期から受けているはずだ。
日本舞踊も箏と同じような立派な日本文化。
当時は男の子で小さな子どもが日舞を学んでいるのは、珍しいことだと思っていたのである。
その息子と会う機会があれば、少しばかり箏を習うことへの抵抗が薄れるかもしれない。
直ぐ様、母親はその友人とコンタクトを取る。
幸運なことに彼の状況を聞くと、友人の女性は快く息子同士が立ち会うことを引き受けてくれた。
程なくしてから、『知り合いに日本舞踊をやっているあなたと同い年の男の子がいるのだけれど、見学しにいかないか』という提案で、彼をそこへ連れて行くことになる。
これによって引き起こされたのが、雪花の想い人である青年との無垢な出逢いだった──。
生まれながらにして音楽が側にある環境は、彼の第二のコミュニケーションツールを音楽にさせるには充分で。将来自分は音楽の道にいくのだろう、と取り留めのないことを思っていた。
「雪花はあまりピアノやお歌には興味がなさそうだよね。他の楽器とか興味があれば習い事のできるところ探すけど、どうする?」
そんな思考も母親からの些細な問いにより一変する。
彼にとって母親の音楽教室で習っていたピアノや歌は既に生活に馴染みきったルーティンのようなものだ。したがって興味がある、ないで考えたことはなかった。
そのとき彼は初めて知ったのである。
自分の学びたいことや興味のあることをやってもいいのだ、と。自分の得意なことではなく、自分の好きなことをするべきなのだ、と。
尚、彼の家庭の女性は気の強い性格が多い。そのため、彼女たちに比べて優しくて朗らかな母方の祖母に彼はよく懐いていた。
どうせなら祖母の好きなことをやってみたい。
そう考えるのは必然的だ。
小学校中学年にして、祖母が趣味で通っている箏教室に通うことを決心する。
あたたかく奥ゆかしい音を奏でる箏という楽器にのめり込むまでに、そう時間はかからなかったと思う。年配の女性が多い教室。皆揃って勉強熱心な彼を寛大な心で受け入れてくれた。
だから、彼はまだ現代に生きる若い男の子が、自分から進んで箏を習っているということの稀有さに気づいていなかったのだ。
その日は何か特別変わったことがあった訳でもなく、いつも通り児童同士が机を寄せて給食を食べているときの話だった。
特別なことがなかったからこそ、当日の様子や出来事の話が盛り上がらない。
結局、各々の家庭内の事情や児童の事柄など一歩踏み込んだ内容に行き着く。
話が脱線したり戻ったりと行き来したところで、最終的には習い事は何をしているかという話にまで変化した。
彼は他人との会話に疲労を感じるタイプだったため、その話は黙って聞いているだけだったが、やがて話を振られることになってしまう。
「よそいくんはなにか習いごとしてるの?」
女の子たちには、イケメンで他の男の子たちよりも大人っぽく見える雪花は魅力的に見えたらしい。
彼の生活を取り繕う内の一つである習い事に興味津々のようだ。隣の席に座る女の子は彼にわざとらしく身体を寄せると、そう問いかける。
「うん、まあ」
彼は距離が縮まったことに不快感を覚えたのか、顔を引きつらせながら答えた。
まあ、どうしてあえて仲が良くもないクラスメイトに対して自分の都合をべらべらと明かさなければならないのか。とでも思っているのだろう。
女の子はそんな様子に目もくれず、更に興奮している様子だった。
「えぇっ、よそいくんがなに習ってるかしりたあいっ。サッカーとか?」
勝手な想像だけで話を広げていくクラスメイトたち。スポーツマンで色んな大会に出場して良い成績を残す彼の姿を理想としているのかもしれない。
普段の授業の様子をみれば彼の運動能力は浮き彫りだが、あいにく運動神経は悪くなく、クラスで三、四番目くらいには足が速かった。
その姿を見れば誰もがインドアな芸術的な習い事ではなく、アウトドアなスポーツなどを習っているのではと思うのもやむを得ない。
「……箏習ってる。むかしはピアノとかボーカルとかも毎しゅうやってたけど今は月二だけ」
ため息を堪えきれなかったのか、口を閉じたまま小さく息を漏らす。特に詳細を深く告げることはなく、給食を食べる手を再開する。
ただ『そうなんだー』と至って普通なあまりまとまりのない返事が返ってくると想像していた。
箏を習っていることは彼にとっては珍しいものでは何もなく数ある習い事の一つだったのだから。
しかし、想像に反してクラスメイトの反応は酷なものだった。
給食を一緒に食べていたグループの全員が彼の答えを聞いた途端、ふと顔を顰めたのである。
「え? "こと"って楽器の?」
「はあ、そうだけど」
どうやら箏という楽器自体に、あまり馴染みがなかったみたいだ。
はじめに質問をした女の子が聞き返す。
それを内心複雑に思いつつも、無愛想に返事をした。辺りの空気が一変していることには気づかなかったのだ。
「え~」と。改めれば、そっけなく誰かがこう呟いたことが、今後、彼を苦しめることになる長い長い悪夢の始まりだったと思う。
「なんかよそいくんっぽくない。楽器とか音楽ってにあわないよ。女の子みたい」
途端に自分の中の普通が異端に変わっていくのを感じた。一体、自分っぽくないとは何か。
実際のところ箏をやっている彼が本当の彼なのにも関わらず、彼っぽくないというのならば何が本物の彼だというのだろうか。
青年期以前に自分自身が定めて繕っていく人格を他人が勝手に定めてしまうことは、言われた側の人間を長い呪縛として苦しめることに繋がる。
そんなことをたかが年相応の経験と知識しか持たない小学生が理解しているはずもなかった。
「スポーツやったほうが、ぜったいかっこいいよ」
彼自身は傷ついているはずなのに、悪意がなさそうに言葉を吐き捨てる彼女らの姿を見ると、雪花は余計に混乱していく。
間違っているのは自分で、あなたは世間からみればマイノリティで変わっている、と突きつけられている気分になるのである。
もし、本当に彼が変わっていたとして彼が変わっていたところで何がいけないのか理解が及ばない。
それでも彼女らは彼がそれをしないことを望むように言葉をつらつらと述べた。
「"こと"ってばーちゃんみてえだな。なんか古くさくね」
「は……?」
確かに箏は祖母の影響で習っていたものの、古き良き日本の良さを持つものを『古臭い』と罵倒されたことは彼にとって屈辱的なこと。
とうとう嫌悪感から小さくどす黒い声を出してしまう。
正直に言えば、今にでも泣き出したいような気分だった。
自分の抱いていた価値観や好きなものが一瞬にして壊されたのだから。
「わかるぅ。ギターだったらかっこいいけどねっ」
女の子の同調によって、段々と胸の奥から強い悲壮感が込み上げて来る。
彼女らへ吐き出したくなる悪意の数々を必死に飲み込むことが、今、できる精一杯のことでしかない。
初めて愛想笑いをした。人に気遣うことを知らない彼が、初めて自分の本当の気持ちを堪えた。
一度トリガーを引いてしまえば、もう二度と本当の自分を表に出すことはできなくなっていく。
それでも、祖母の人格を創り上げた日本の古き良き伝統を学ぶことは辞められなかった。
彼はそんな選択肢を選べないほどに、どうしようもなく祖母や箏のことが大好きだったのだと思う。
夕食中、あからさまに暗い雰囲気を漂わせる雪花の様子を不審に思った母親が、彼を尋ねた。
体験した出来事を素直に話し「俺は箏を習うのをやめるべきなのかもしれない」という不安さえも明かすと、普段彼にキツく当たる姉たちも「そんなことないよ」といって慰め始める。
恐らく何も悪いことをしていないのに、傷つくことになった彼のことを不憫に思ったのであろう。
こんなに優しくされたのは、始めてで給食中に我慢していたものが全部跡形もなくこぼれ落ちた。
家族に弱音を見せて、年相応に泣き出す姿に家族は居ても立っても居られない。
何としてでも、彼の他の人とは違う部分を彼自身に決して悪いことではない、と受け入れさせるべきだと思った。
そして、母親は何気ない記憶が蘇る。
そう言えば、音大に通っていた頃の仲のいい友人の家系は日本舞踊の家元だった。連絡はここ数年ほど取っていないが、彼と同い年の息子がいることを毎年送られてくる年賀状で認知している。
ということは、その息子は跡取りとして、日本舞踊の稽古を幼少期から受けているはずだ。
日本舞踊も箏と同じような立派な日本文化。
当時は男の子で小さな子どもが日舞を学んでいるのは、珍しいことだと思っていたのである。
その息子と会う機会があれば、少しばかり箏を習うことへの抵抗が薄れるかもしれない。
直ぐ様、母親はその友人とコンタクトを取る。
幸運なことに彼の状況を聞くと、友人の女性は快く息子同士が立ち会うことを引き受けてくれた。
程なくしてから、『知り合いに日本舞踊をやっているあなたと同い年の男の子がいるのだけれど、見学しにいかないか』という提案で、彼をそこへ連れて行くことになる。
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