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はじまり
054 西校舎
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欝蒼とした山林を背にした西校舎を見上げ、圭は緊張感を隠せなかった。
外観こそ木造建築の旧校舎だが、その中身は最新鋭のセキュリティを搭載した倉庫であると、この学校の生徒ならば誰もが知っている。
さながら大手銀行の貸金庫といったところだろうか。
重要な道具を数多く収めた校舎だと思うと、威圧感まで目に見えるようだから不思議なものだ。
こうして表に佇んでいるだけでも、複数の監視カメラによって圭の姿は捉えられている筈だ。
何の用もない生徒がうろついているだけでも、警備員が飛び出してくるのではないかと警戒してしまう。
(ええい、別にやましい事をしに来た訳じゃないんだぞ!)
緊張感に呑まれそうになりながらも、自身を叱責すると校舎内へと足を踏み入れた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「…じゃあ、はい。これ……」
カウンター越しに渡された物を受け取りながら、圭は呆気にとられそうな気分だった。
もしかしたら、口を半開きにした間抜け面を披露していたかもしれない。
一度も見た覚えがないという事は、西校舎専任の管理人なのだろうか。およそ教諭らしからぬ雰囲気を纏った受付担当者だった。
利用者として来訪した圭と目を合わせようともしないその女性は、呈示した生徒手帳を手元の端末で確認すると手渡された鍵と共にカウンター奥の部屋に消え、一分とかからずに戻ってきた。その手にひとつの桐箱を携えて。
「…うん。その箱、ひとつだけだから…」
用事が済んだのなら早く帰れと言われているような気がした。
いや、実際にそうなのだろう。
手元の文庫本に視線を落とした姿からは、もはや拒絶のオーラしか感じ取る事はできない。
「ありがとうございました…」
軽く頭を下げると、桐箱を抱えて西校舎を後にした。
生徒手帳から圭の学籍を確認してはいるものの、それ以上の確認をしない事が驚きであった。
退魔師養成科と関係のない生徒が、西校舎の鍵を所持していたのである。
圭が管理人ならば、どういった経緯で鍵を得たのか確認するところだ。
しかし実際に確認に及んだとすれば、困った事態になるのは確実だ。
千沙都を呼んで証明してもらっても良いのだが、手にした桐箱を緋美佳の両親に手渡すまでは現在の状況を公にしてしまう事に強い抵抗感があったからだ。
管理人の怠慢なのか、実際にそういったシステムなのかは不明だが、目的の物が得られた以上は長居する事に意味はない。
管理人の気が変わったりしないうちに、さっさと学校から離れてしまおう。
その気はなくとも、どうしても猫背気味になってしまう自分が少しだけ悲しい圭だった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「お? 圭じゃんか」
西校舎エリアを抜け、中央校舎前にさしかかったところで聞き馴染みのある声が圭の足を止めた。
「一樹!?」
どうして一樹がここに居るのか。
昨日の事件がなくとも、土曜は休みの筈なのだが。
訝しむような圭の視線に、一樹は手にしたスポーツバッグを持ち上げてみせた。
「一昨日、ロッカーに入れっぱなしにしちまってさ。昨日は結局登校しないまま終わっちまったし」
圭の口から出たのは呆れた溜息だった。
昨日、駅前で一樹が別行動すると言い出した時はいつもの病気だと思いもしたが、まさか登校を諦めるほどの時間を費やしているとは思いもしなかった。
「この週末、放置するワケにもいかないってんで取りに来たんだが、俺らの教室、ありゃ何があったんだ?」
大袈裟な程に両腕を振って、一樹は目と口を大きく開いてくる。
普段は見せない表情に笑いが漏れそうになったが、床に穴まで空いているという惨状の驚きを一樹なりに表現するとこうなるのだろう。
「ああ、侵蝕者が出た…らしいんだ」
圭は小さな嘘を吐いた。
ザナルスィバの説明がなされていない一樹に対し、今は不必要な情報を与えるべきではない。
事実を口にしながらも微妙に脚色を加えた。
圭がトイレに席を外した間の出来事で、教室に戻ろうとした時には避難が始まっていたという事にしておく。
「そうかぁ…。結界があっても完璧ってワケじゃないんだなぁ」
どこか感慨深げに頷く一樹だったが、再び圭へと視線を戻すと、普段と明らかに違っている部分に興味を抱いたようだった。
「で、その箱は?」
圭は改めて自分の両手で抱えた桐箱に意識を向けた。
箱の大きさと重さからして刀剣の類と思われたが、どう説明すれば無理のないものになるだろうか。
「…緋美姉から頼まれたんだよ」
圭が口にした理由は嘘とも言えるし、真実だとも言えた。
緋美佳が圭に鍵を預けた理由をどう捉えるかによって、答えはまるで違ってくる。
圭の答えでは相当な意訳になってしまうが、決して間違ってはいないと考えている。
「鴫澤先輩かぁ…」
とりあえずは納得したような一樹だったが、片眉を寄せる表情はまだ何か言い足りないようにも見える。
圭の視線をどう捉えたか、一呼吸置いてからゆっくりと口を開いた。
「一度は振った相手にそこまで頼むってのも妙な話だよな。
その荷物に限った事じゃないけど、色々と圭の事を気に掛けているみたいだしな」
自分自身の言葉を反芻するかのように、難しい顔のまま黙り込む一樹。
一樹の指摘した点は、圭も以前から考えている事ではあった。
病院に担ぎ込まれた時もそうだったが、それ以前にも何かにつけて緋美佳には細やかな気遣いをさせてしまっている。
「…やっぱり、弟みたいなものだからかな?」
とりあえず納得できる理由を挙げればその程度だろう。
「そうだな…」
圭の言葉を受け、一樹は一考する。
とはいえ、一樹にしてみても緋美佳については他の一般生徒と同程度の事しか知り得てはなく、圭の言葉以外にそれらしい理由は思い当たらない。
(もしかして、まだ脈があるんじゃないのか?)
思い付いた言葉を、一樹は呑み込んでいた。
当然ながら、一樹は圭が振られたという現場を見てはいない。
当時の圭の物凄い落ち込みようからそう察しただけであり、圭本人も肯定した事からそれが真実であると思っていたのだが、存外にそれは違っていたりするのではないだろうか。
「まぁ、美人で優秀な姉を持つのは自慢になるかもしれないけどな。早く自立しないと、ちゃんと彼女ができた時に色々と面倒だぞ?」
思い浮かんだ事はあくまでも仮説である。
そんな根拠のない発言で変な期待を持たせたりしても責任は取れないし、緋美佳のようにどこか孤高さを漂わせる存在よりも、親しく気心の知れた眞尋や委員長の方がお似合いだと思っている一樹だ。
圭とくっついてしまうのが委員長だという結果はあまり好ましくはないのだが、本人同士の意思でそうなってしまうのならば素直に祝福するくらいの余裕は見せてやろうではないか。
「…そうだな」
友人の気遣いに気付くべくもなく苦笑いで応える圭だったが、そんな圭もまた隠したままの事実を抱えている。
(緋美姉は、もう人間ですらないんだよ……!)
しかし圭はそれを口にする事ができない。
一樹をこれ以上の面倒事に巻き込みたくはないというのもそうだが、まだその事実を受け入れるだけの覚悟ができていないのだ。
巻き戻る事のない現実を認めてしまうのが怖いのである。
「ま、なんだ…。その…帰るか」
妙に重い雰囲気から逃げようと一樹は圭の背を軽く叩き、二人は中央の石段へと向かっていった。
外観こそ木造建築の旧校舎だが、その中身は最新鋭のセキュリティを搭載した倉庫であると、この学校の生徒ならば誰もが知っている。
さながら大手銀行の貸金庫といったところだろうか。
重要な道具を数多く収めた校舎だと思うと、威圧感まで目に見えるようだから不思議なものだ。
こうして表に佇んでいるだけでも、複数の監視カメラによって圭の姿は捉えられている筈だ。
何の用もない生徒がうろついているだけでも、警備員が飛び出してくるのではないかと警戒してしまう。
(ええい、別にやましい事をしに来た訳じゃないんだぞ!)
緊張感に呑まれそうになりながらも、自身を叱責すると校舎内へと足を踏み入れた。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「…じゃあ、はい。これ……」
カウンター越しに渡された物を受け取りながら、圭は呆気にとられそうな気分だった。
もしかしたら、口を半開きにした間抜け面を披露していたかもしれない。
一度も見た覚えがないという事は、西校舎専任の管理人なのだろうか。およそ教諭らしからぬ雰囲気を纏った受付担当者だった。
利用者として来訪した圭と目を合わせようともしないその女性は、呈示した生徒手帳を手元の端末で確認すると手渡された鍵と共にカウンター奥の部屋に消え、一分とかからずに戻ってきた。その手にひとつの桐箱を携えて。
「…うん。その箱、ひとつだけだから…」
用事が済んだのなら早く帰れと言われているような気がした。
いや、実際にそうなのだろう。
手元の文庫本に視線を落とした姿からは、もはや拒絶のオーラしか感じ取る事はできない。
「ありがとうございました…」
軽く頭を下げると、桐箱を抱えて西校舎を後にした。
生徒手帳から圭の学籍を確認してはいるものの、それ以上の確認をしない事が驚きであった。
退魔師養成科と関係のない生徒が、西校舎の鍵を所持していたのである。
圭が管理人ならば、どういった経緯で鍵を得たのか確認するところだ。
しかし実際に確認に及んだとすれば、困った事態になるのは確実だ。
千沙都を呼んで証明してもらっても良いのだが、手にした桐箱を緋美佳の両親に手渡すまでは現在の状況を公にしてしまう事に強い抵抗感があったからだ。
管理人の怠慢なのか、実際にそういったシステムなのかは不明だが、目的の物が得られた以上は長居する事に意味はない。
管理人の気が変わったりしないうちに、さっさと学校から離れてしまおう。
その気はなくとも、どうしても猫背気味になってしまう自分が少しだけ悲しい圭だった。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「お? 圭じゃんか」
西校舎エリアを抜け、中央校舎前にさしかかったところで聞き馴染みのある声が圭の足を止めた。
「一樹!?」
どうして一樹がここに居るのか。
昨日の事件がなくとも、土曜は休みの筈なのだが。
訝しむような圭の視線に、一樹は手にしたスポーツバッグを持ち上げてみせた。
「一昨日、ロッカーに入れっぱなしにしちまってさ。昨日は結局登校しないまま終わっちまったし」
圭の口から出たのは呆れた溜息だった。
昨日、駅前で一樹が別行動すると言い出した時はいつもの病気だと思いもしたが、まさか登校を諦めるほどの時間を費やしているとは思いもしなかった。
「この週末、放置するワケにもいかないってんで取りに来たんだが、俺らの教室、ありゃ何があったんだ?」
大袈裟な程に両腕を振って、一樹は目と口を大きく開いてくる。
普段は見せない表情に笑いが漏れそうになったが、床に穴まで空いているという惨状の驚きを一樹なりに表現するとこうなるのだろう。
「ああ、侵蝕者が出た…らしいんだ」
圭は小さな嘘を吐いた。
ザナルスィバの説明がなされていない一樹に対し、今は不必要な情報を与えるべきではない。
事実を口にしながらも微妙に脚色を加えた。
圭がトイレに席を外した間の出来事で、教室に戻ろうとした時には避難が始まっていたという事にしておく。
「そうかぁ…。結界があっても完璧ってワケじゃないんだなぁ」
どこか感慨深げに頷く一樹だったが、再び圭へと視線を戻すと、普段と明らかに違っている部分に興味を抱いたようだった。
「で、その箱は?」
圭は改めて自分の両手で抱えた桐箱に意識を向けた。
箱の大きさと重さからして刀剣の類と思われたが、どう説明すれば無理のないものになるだろうか。
「…緋美姉から頼まれたんだよ」
圭が口にした理由は嘘とも言えるし、真実だとも言えた。
緋美佳が圭に鍵を預けた理由をどう捉えるかによって、答えはまるで違ってくる。
圭の答えでは相当な意訳になってしまうが、決して間違ってはいないと考えている。
「鴫澤先輩かぁ…」
とりあえずは納得したような一樹だったが、片眉を寄せる表情はまだ何か言い足りないようにも見える。
圭の視線をどう捉えたか、一呼吸置いてからゆっくりと口を開いた。
「一度は振った相手にそこまで頼むってのも妙な話だよな。
その荷物に限った事じゃないけど、色々と圭の事を気に掛けているみたいだしな」
自分自身の言葉を反芻するかのように、難しい顔のまま黙り込む一樹。
一樹の指摘した点は、圭も以前から考えている事ではあった。
病院に担ぎ込まれた時もそうだったが、それ以前にも何かにつけて緋美佳には細やかな気遣いをさせてしまっている。
「…やっぱり、弟みたいなものだからかな?」
とりあえず納得できる理由を挙げればその程度だろう。
「そうだな…」
圭の言葉を受け、一樹は一考する。
とはいえ、一樹にしてみても緋美佳については他の一般生徒と同程度の事しか知り得てはなく、圭の言葉以外にそれらしい理由は思い当たらない。
(もしかして、まだ脈があるんじゃないのか?)
思い付いた言葉を、一樹は呑み込んでいた。
当然ながら、一樹は圭が振られたという現場を見てはいない。
当時の圭の物凄い落ち込みようからそう察しただけであり、圭本人も肯定した事からそれが真実であると思っていたのだが、存外にそれは違っていたりするのではないだろうか。
「まぁ、美人で優秀な姉を持つのは自慢になるかもしれないけどな。早く自立しないと、ちゃんと彼女ができた時に色々と面倒だぞ?」
思い浮かんだ事はあくまでも仮説である。
そんな根拠のない発言で変な期待を持たせたりしても責任は取れないし、緋美佳のようにどこか孤高さを漂わせる存在よりも、親しく気心の知れた眞尋や委員長の方がお似合いだと思っている一樹だ。
圭とくっついてしまうのが委員長だという結果はあまり好ましくはないのだが、本人同士の意思でそうなってしまうのならば素直に祝福するくらいの余裕は見せてやろうではないか。
「…そうだな」
友人の気遣いに気付くべくもなく苦笑いで応える圭だったが、そんな圭もまた隠したままの事実を抱えている。
(緋美姉は、もう人間ですらないんだよ……!)
しかし圭はそれを口にする事ができない。
一樹をこれ以上の面倒事に巻き込みたくはないというのもそうだが、まだその事実を受け入れるだけの覚悟ができていないのだ。
巻き戻る事のない現実を認めてしまうのが怖いのである。
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