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エール号、出航
船長・いかりと、船員・スカイ
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◇◇◇
「オマエ達っ、集まれぇぇっ!!!
船長命令だあああっ!!」
船内に、雄叫びが轟く。船員達は、驚くことなく広場に集まってきた。
雄叫びをあげたのは、熊と見間違えるくらい大きな体の男だった。隆々たる筋肉が、彼の腕っ節を物語っている。
太眉でギョロッとした目。モジャモジャの髭は、1つに束ねられている。顔立ちはとても厳つい。
名前は、いかりといい、エール号の船長を務めている。当然、船内一の力をもっている。
(さっき、初めて挨拶した時、少し…ううん、すごく、怖かったっけ………)
星に抱きつき、泣いた後……ゆのかは、この男に挨拶をしに行ったのだった。
指名手配犯のような見た目の男を、ゆのかが怖がらない訳がなく…例のごとく、いつ怒られるか、ずっと怯えていた。星とうみがいなければ、すぐさま船長室から逃げ出していただろう。
(でも……本当は、よく笑う、豪快なおじさんだったから…よかった………)
ゆのかが怯えようが、星やうみが軽口を叩こうが、いかりはずっと、豪快に笑っていたのだった。たまに、お茶目な冗談も添えることもあった。
裏表がなく、物事をあまり難しく考えない性格だと何となく理解したので…いかりのことは、徐々に怖いとは思わなくなっていた。
ゆのか達は、広場に戻ってきた。いかりが船員達を呼んだのは、新しく仲間になったゆのかを船員に紹介するためだ。
(皆さんに…迷惑、かけないようにしなきゃ……)
ちなみに星は、ゆのかがいかりと話す様子から、問題なしと見たため…昼食を作りにキッチンに行ってしまった。ゆのかの事情を知っているうみもフォローできるだろうし、いかりより怖い船員はまずいない。
星がいないゆのかは、少し緊張している。その緊張を少しでもほぐそうと、うみは、とっておきのネタをゆのかに囁いた。
「いかりさんって、星さんの叔父さんなんだよ。」
「………。
……………えっ?」
ゆのかは、2人が結びつかなかった。
(星さんの、叔父さん…?
お、叔父さん?!)
言葉の意味を理解するのに、少し時間を要するくらいには、2人は全く似ていない。
ゆのかが知っている星は、昔、美青年だった。今だって、その美しい銀髪はガラス細工のようで、顔立ちも惚れ惚れしてしまうほど綺麗で。“豪快”という言葉が最も似合わない男だ。
「まぁ、血は繋がってないんだけどね。」
「そう…なんだ……」
「うん。星さんのお父さんの、妹さんの旦那さんがいかりさんなんだよ。」
そんな話をしていると、ある人物が広場に入ってきた。
「いかりさぁん?合図もナシに出航しやがって、何の用……あ。」
面倒くさそうに広場に来た赤毛の男に、ゆのかは、見覚えがあった。
(さっき、ギターを運んでくれた男の子だ……
名前は、確か)
ふと顔を上げると、その男が、ゆのかの目の前に立っていた。
(え……?)
ツンツンした赤毛に、ツリ目。両耳に3つずつピアスがついている。一見、ガラの悪い集団の中にいても、おかしくないような男だ。
そんな男が突然、音もなく目の前に現れて…ゆのかは驚き、体が硬直していた。
だが男は、ゆのかの様子などお構いなしにキラキラと目を輝かせた。
「そゆことか!
よっ!オレ、スカイ!!オマエはっ??」
「あ…
そ…の…」
「ソノっていうのか!よろしくな!!」
スカイと名乗った男は、ゆのかの名前を勘違いしたままむんずと手を掴んだ。
「?!!!」
「ちっせー手だな~」
そのまま、ゆのかの手をブンブン振り回している。
ゆのかはというと、ほぼ初対面の男に、距離をつめられ、手を掴まれて…名前を訂正する余裕を、失っていた。
(えっと…えっと……っ…!!
名前、違うって……言わなきゃ………でも……元はと言えば、ちゃんと言わなかった、私が悪いわけで………気を悪くさせちゃったら……怒らせたら…どうしようっ……)
ゆのかの家に現れた時、強さは確認している。それに今だって、ほんの少し気を抜いた隙に距離をつめられていた。かなり腕の立つ人物であることは、簡単に想像がつく。
派手な顔立ちも相まって…スカイは、ゆのかの中で、うみと同じく“怒らせてはいけない人”に認定されていたのだった。
「スカイ。」
青ざめたゆのかを見て、たまらずうみが声をかける。
「それ、握手のつもり?
手を掴んで、振り回してるだけじゃん。」
「はぁ?!んなことねぇよ!!」
「あと、その娘の名前、間違ってるよ。ちゃんと聞いてあげて。」
うみに言われて…スカイはようやく、ゆのかが震えていることに気づいた。
「は?」
「っ……ごめん…なさい………」
スカイからすると、挨拶をしただけのつもりだったが…ゆのかのただならぬ様子に、ギョッとした。そして、掴んでいるだけのゆのかの手を離す。
ゆのかはまだ、ガタガタ震えていた。
「嘘っ……吐い…た…つもり…なく…て……っ、ご…ごめんなさい………!」
「は??いや、」
「あーー!!
スカイが、新人ちゃんいじめてる!!」
何か言いかけたスカイを遮って、別の男の船員がスカイを茶化す。
「おいおい、初日からケンカか~??」
「新人ちゃーん!気にすることないからな?!!お兄さん達は、君の味方だぜ?」
「コイツさぁ、ツラはそこそこ良いけど、距離感バグってるし、女心分からなくて、よく女にフラれるくらい不器用な奴だから、許してやってくれねぇか??」
ゆのかの周りに、男の船員がわらわらと集まってくる。だが、ゆのかは俯いて周りの船員達の方を見向きもしない。
「はぁあ?!!
ざけんなっ、オレはコイツに何もしてねぇだろ?!!コイツが勝手にっ…」
「ほらほら、カリカリすんなって。」
「だから女にフラれんだよ!」
「テメェら全員ぶっ飛ばす!!!!」
他の船員達がスカイをからかい、スカイが本気ではないがキレているという、男子特有の“よくあること”だった。もちろん、今回はスカイが標的だが、スカイがからかう側につくこともある。
(どうしよう……どうしようっ…どうしよう…!!
このままじゃ…喧嘩に、なっちゃう……何か…何か言わないと…!!!)
だが、ゆのかからすると……怒らせてはならない人の怒声が響き渡るだけで、生きた心地がしないのだった。
その時だった。
「助けてくれ!!!」
広場のドアが、勢いよく開く。
そこには、塔に閉じ込められたとある姫と同じような三つ編みをした、美しい女がいた。
顔だけでなく、程よく引き締まっている体も、長い手足も魅力的だ。
(あれ…?
この声…この顔……あいるさん……?)
その場にいた誰もが、スタイル抜群の女に見とれたが……次の瞬間には、女の正体があいるだということに気づいた。
「はぁ?!」
「あいる、オマエ…何があったんだ??」
「カツラか?」
「違ぇよ!!
何でもいいからっ、刃物くれ!!こんな髪っ、切り落と…うわぁ!!」
突然、音もなく誰かがあいるに抱きついた。
「つーかまえたっ!」
「うふふっ…逃がさないわよ~~」
その正体は、2人の華奢な女だった。黒髪で愛らしい顔立ちの女と、金髪でグラマラスな女は、あいるに抱きついて離そうとしない。
この船で、あいる以外の女を初めて見たゆのかは、目を丸くした。
「オマエらっ…あたしが手ぇ出せねぇって知ってるくせに…ヒキョーだぞ!!!」
「だって、こうでもしないと、メイクさせてくれないでしょ~?」
「アンタ、素材はいいもん持ってるんだから…これを機に少しは自分磨きすれば?」
金髪の女はウインクを飛ばし、黒髪の女はニヤニヤ笑ってる。
「ふざけんな!」
「ふざけんなは、こっちのセリフよぉ!!
髪は女の命なの!それを刃物で切り落とすだなんて……そっちの方が、ふざけてるわ!!」
「ねぇ。なんであいるさんの髪が、長くなっているの?それ、マジで地毛?」
誰もが思っていた疑問を、うみが聞いた。
「それはねぇ~…」
「おれが、はつ明したおくすりを、のんだからだよっ?」
金髪美女に隠れて、小さな男児が姿を現した。
身長は、うみの腰くらいしかない。おそらく、年齢は5、6歳だろう。
(か…可愛い……!!)
ゆのかは、一瞬でその男児に、心を撃たれてしまった。黒いおかっぱ髪に、キラキラ輝く黄色の瞳。笑顔が愛らしいが、色白で綺麗な顔立ちをしている。
「オマエ達っ、集まれぇぇっ!!!
船長命令だあああっ!!」
船内に、雄叫びが轟く。船員達は、驚くことなく広場に集まってきた。
雄叫びをあげたのは、熊と見間違えるくらい大きな体の男だった。隆々たる筋肉が、彼の腕っ節を物語っている。
太眉でギョロッとした目。モジャモジャの髭は、1つに束ねられている。顔立ちはとても厳つい。
名前は、いかりといい、エール号の船長を務めている。当然、船内一の力をもっている。
(さっき、初めて挨拶した時、少し…ううん、すごく、怖かったっけ………)
星に抱きつき、泣いた後……ゆのかは、この男に挨拶をしに行ったのだった。
指名手配犯のような見た目の男を、ゆのかが怖がらない訳がなく…例のごとく、いつ怒られるか、ずっと怯えていた。星とうみがいなければ、すぐさま船長室から逃げ出していただろう。
(でも……本当は、よく笑う、豪快なおじさんだったから…よかった………)
ゆのかが怯えようが、星やうみが軽口を叩こうが、いかりはずっと、豪快に笑っていたのだった。たまに、お茶目な冗談も添えることもあった。
裏表がなく、物事をあまり難しく考えない性格だと何となく理解したので…いかりのことは、徐々に怖いとは思わなくなっていた。
ゆのか達は、広場に戻ってきた。いかりが船員達を呼んだのは、新しく仲間になったゆのかを船員に紹介するためだ。
(皆さんに…迷惑、かけないようにしなきゃ……)
ちなみに星は、ゆのかがいかりと話す様子から、問題なしと見たため…昼食を作りにキッチンに行ってしまった。ゆのかの事情を知っているうみもフォローできるだろうし、いかりより怖い船員はまずいない。
星がいないゆのかは、少し緊張している。その緊張を少しでもほぐそうと、うみは、とっておきのネタをゆのかに囁いた。
「いかりさんって、星さんの叔父さんなんだよ。」
「………。
……………えっ?」
ゆのかは、2人が結びつかなかった。
(星さんの、叔父さん…?
お、叔父さん?!)
言葉の意味を理解するのに、少し時間を要するくらいには、2人は全く似ていない。
ゆのかが知っている星は、昔、美青年だった。今だって、その美しい銀髪はガラス細工のようで、顔立ちも惚れ惚れしてしまうほど綺麗で。“豪快”という言葉が最も似合わない男だ。
「まぁ、血は繋がってないんだけどね。」
「そう…なんだ……」
「うん。星さんのお父さんの、妹さんの旦那さんがいかりさんなんだよ。」
そんな話をしていると、ある人物が広場に入ってきた。
「いかりさぁん?合図もナシに出航しやがって、何の用……あ。」
面倒くさそうに広場に来た赤毛の男に、ゆのかは、見覚えがあった。
(さっき、ギターを運んでくれた男の子だ……
名前は、確か)
ふと顔を上げると、その男が、ゆのかの目の前に立っていた。
(え……?)
ツンツンした赤毛に、ツリ目。両耳に3つずつピアスがついている。一見、ガラの悪い集団の中にいても、おかしくないような男だ。
そんな男が突然、音もなく目の前に現れて…ゆのかは驚き、体が硬直していた。
だが男は、ゆのかの様子などお構いなしにキラキラと目を輝かせた。
「そゆことか!
よっ!オレ、スカイ!!オマエはっ??」
「あ…
そ…の…」
「ソノっていうのか!よろしくな!!」
スカイと名乗った男は、ゆのかの名前を勘違いしたままむんずと手を掴んだ。
「?!!!」
「ちっせー手だな~」
そのまま、ゆのかの手をブンブン振り回している。
ゆのかはというと、ほぼ初対面の男に、距離をつめられ、手を掴まれて…名前を訂正する余裕を、失っていた。
(えっと…えっと……っ…!!
名前、違うって……言わなきゃ………でも……元はと言えば、ちゃんと言わなかった、私が悪いわけで………気を悪くさせちゃったら……怒らせたら…どうしようっ……)
ゆのかの家に現れた時、強さは確認している。それに今だって、ほんの少し気を抜いた隙に距離をつめられていた。かなり腕の立つ人物であることは、簡単に想像がつく。
派手な顔立ちも相まって…スカイは、ゆのかの中で、うみと同じく“怒らせてはいけない人”に認定されていたのだった。
「スカイ。」
青ざめたゆのかを見て、たまらずうみが声をかける。
「それ、握手のつもり?
手を掴んで、振り回してるだけじゃん。」
「はぁ?!んなことねぇよ!!」
「あと、その娘の名前、間違ってるよ。ちゃんと聞いてあげて。」
うみに言われて…スカイはようやく、ゆのかが震えていることに気づいた。
「は?」
「っ……ごめん…なさい………」
スカイからすると、挨拶をしただけのつもりだったが…ゆのかのただならぬ様子に、ギョッとした。そして、掴んでいるだけのゆのかの手を離す。
ゆのかはまだ、ガタガタ震えていた。
「嘘っ……吐い…た…つもり…なく…て……っ、ご…ごめんなさい………!」
「は??いや、」
「あーー!!
スカイが、新人ちゃんいじめてる!!」
何か言いかけたスカイを遮って、別の男の船員がスカイを茶化す。
「おいおい、初日からケンカか~??」
「新人ちゃーん!気にすることないからな?!!お兄さん達は、君の味方だぜ?」
「コイツさぁ、ツラはそこそこ良いけど、距離感バグってるし、女心分からなくて、よく女にフラれるくらい不器用な奴だから、許してやってくれねぇか??」
ゆのかの周りに、男の船員がわらわらと集まってくる。だが、ゆのかは俯いて周りの船員達の方を見向きもしない。
「はぁあ?!!
ざけんなっ、オレはコイツに何もしてねぇだろ?!!コイツが勝手にっ…」
「ほらほら、カリカリすんなって。」
「だから女にフラれんだよ!」
「テメェら全員ぶっ飛ばす!!!!」
他の船員達がスカイをからかい、スカイが本気ではないがキレているという、男子特有の“よくあること”だった。もちろん、今回はスカイが標的だが、スカイがからかう側につくこともある。
(どうしよう……どうしようっ…どうしよう…!!
このままじゃ…喧嘩に、なっちゃう……何か…何か言わないと…!!!)
だが、ゆのかからすると……怒らせてはならない人の怒声が響き渡るだけで、生きた心地がしないのだった。
その時だった。
「助けてくれ!!!」
広場のドアが、勢いよく開く。
そこには、塔に閉じ込められたとある姫と同じような三つ編みをした、美しい女がいた。
顔だけでなく、程よく引き締まっている体も、長い手足も魅力的だ。
(あれ…?
この声…この顔……あいるさん……?)
その場にいた誰もが、スタイル抜群の女に見とれたが……次の瞬間には、女の正体があいるだということに気づいた。
「はぁ?!」
「あいる、オマエ…何があったんだ??」
「カツラか?」
「違ぇよ!!
何でもいいからっ、刃物くれ!!こんな髪っ、切り落と…うわぁ!!」
突然、音もなく誰かがあいるに抱きついた。
「つーかまえたっ!」
「うふふっ…逃がさないわよ~~」
その正体は、2人の華奢な女だった。黒髪で愛らしい顔立ちの女と、金髪でグラマラスな女は、あいるに抱きついて離そうとしない。
この船で、あいる以外の女を初めて見たゆのかは、目を丸くした。
「オマエらっ…あたしが手ぇ出せねぇって知ってるくせに…ヒキョーだぞ!!!」
「だって、こうでもしないと、メイクさせてくれないでしょ~?」
「アンタ、素材はいいもん持ってるんだから…これを機に少しは自分磨きすれば?」
金髪の女はウインクを飛ばし、黒髪の女はニヤニヤ笑ってる。
「ふざけんな!」
「ふざけんなは、こっちのセリフよぉ!!
髪は女の命なの!それを刃物で切り落とすだなんて……そっちの方が、ふざけてるわ!!」
「ねぇ。なんであいるさんの髪が、長くなっているの?それ、マジで地毛?」
誰もが思っていた疑問を、うみが聞いた。
「それはねぇ~…」
「おれが、はつ明したおくすりを、のんだからだよっ?」
金髪美女に隠れて、小さな男児が姿を現した。
身長は、うみの腰くらいしかない。おそらく、年齢は5、6歳だろう。
(か…可愛い……!!)
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