33 / 35
エール号、出航
船長・いかりと、船員・スカイ
しおりを挟む
◇◇◇
「オマエ達っ、集まれぇぇっ!!!
船長命令だあああっ!!」
船内に、雄叫びが轟く。船員達は、驚くことなく広場に集まってきた。
雄叫びをあげたのは、熊と見間違えるくらい大きな体の男だった。隆々たる筋肉が、彼の腕っ節を物語っている。
太眉でギョロッとした目。モジャモジャの髭は、1つに束ねられている。顔立ちはとても厳つい。
名前は、いかりといい、エール号の船長を務めている。当然、船内一の力をもっている。
(さっき、初めて挨拶した時、少し…ううん、すごく、怖かったっけ………)
星に抱きつき、泣いた後……ゆのかは、この男に挨拶をしに行ったのだった。
指名手配犯のような見た目の男を、ゆのかが怖がらない訳がなく…例のごとく、いつ怒られるか、ずっと怯えていた。星とうみがいなければ、すぐさま船長室から逃げ出していただろう。
(でも……本当は、よく笑う、豪快なおじさんだったから…よかった………)
ゆのかが怯えようが、星やうみが軽口を叩こうが、いかりはずっと、豪快に笑っていたのだった。たまに、お茶目な冗談も添えることもあった。
裏表がなく、物事をあまり難しく考えない性格だと何となく理解したので…いかりのことは、徐々に怖いとは思わなくなっていた。
ゆのか達は、広場に戻ってきた。いかりが船員達を呼んだのは、新しく仲間になったゆのかを船員に紹介するためだ。
(皆さんに…迷惑、かけないようにしなきゃ……)
ちなみに星は、ゆのかがいかりと話す様子から、問題なしと見たため…昼食を作りにキッチンに行ってしまった。ゆのかの事情を知っているうみもフォローできるだろうし、いかりより怖い船員はまずいない。
星がいないゆのかは、少し緊張している。その緊張を少しでもほぐそうと、うみは、とっておきのネタをゆのかに囁いた。
「いかりさんって、星さんの叔父さんなんだよ。」
「………。
……………えっ?」
ゆのかは、2人が結びつかなかった。
(星さんの、叔父さん…?
お、叔父さん?!)
言葉の意味を理解するのに、少し時間を要するくらいには、2人は全く似ていない。
ゆのかが知っている星は、昔、美青年だった。今だって、その美しい銀髪はガラス細工のようで、顔立ちも惚れ惚れしてしまうほど綺麗で。“豪快”という言葉が最も似合わない男だ。
「まぁ、血は繋がってないんだけどね。」
「そう…なんだ……」
「うん。星さんのお父さんの、妹さんの旦那さんがいかりさんなんだよ。」
そんな話をしていると、ある人物が広場に入ってきた。
「いかりさぁん?合図もナシに出航しやがって、何の用……あ。」
面倒くさそうに広場に来た赤毛の男に、ゆのかは、見覚えがあった。
(さっき、ギターを運んでくれた男の子だ……
名前は、確か)
ふと顔を上げると、その男が、ゆのかの目の前に立っていた。
(え……?)
ツンツンした赤毛に、ツリ目。両耳に3つずつピアスがついている。一見、ガラの悪い集団の中にいても、おかしくないような男だ。
そんな男が突然、音もなく目の前に現れて…ゆのかは驚き、体が硬直していた。
だが男は、ゆのかの様子などお構いなしにキラキラと目を輝かせた。
「そゆことか!
よっ!オレ、スカイ!!オマエはっ??」
「あ…
そ…の…」
「ソノっていうのか!よろしくな!!」
スカイと名乗った男は、ゆのかの名前を勘違いしたままむんずと手を掴んだ。
「?!!!」
「ちっせー手だな~」
そのまま、ゆのかの手をブンブン振り回している。
ゆのかはというと、ほぼ初対面の男に、距離をつめられ、手を掴まれて…名前を訂正する余裕を、失っていた。
(えっと…えっと……っ…!!
名前、違うって……言わなきゃ………でも……元はと言えば、ちゃんと言わなかった、私が悪いわけで………気を悪くさせちゃったら……怒らせたら…どうしようっ……)
ゆのかの家に現れた時、強さは確認している。それに今だって、ほんの少し気を抜いた隙に距離をつめられていた。かなり腕の立つ人物であることは、簡単に想像がつく。
派手な顔立ちも相まって…スカイは、ゆのかの中で、うみと同じく“怒らせてはいけない人”に認定されていたのだった。
「スカイ。」
青ざめたゆのかを見て、たまらずうみが声をかける。
「それ、握手のつもり?
手を掴んで、振り回してるだけじゃん。」
「はぁ?!んなことねぇよ!!」
「あと、その娘の名前、間違ってるよ。ちゃんと聞いてあげて。」
うみに言われて…スカイはようやく、ゆのかが震えていることに気づいた。
「は?」
「っ……ごめん…なさい………」
スカイからすると、挨拶をしただけのつもりだったが…ゆのかのただならぬ様子に、ギョッとした。そして、掴んでいるだけのゆのかの手を離す。
ゆのかはまだ、ガタガタ震えていた。
「嘘っ……吐い…た…つもり…なく…て……っ、ご…ごめんなさい………!」
「は??いや、」
「あーー!!
スカイが、新人ちゃんいじめてる!!」
何か言いかけたスカイを遮って、別の男の船員がスカイを茶化す。
「おいおい、初日からケンカか~??」
「新人ちゃーん!気にすることないからな?!!お兄さん達は、君の味方だぜ?」
「コイツさぁ、ツラはそこそこ良いけど、距離感バグってるし、女心分からなくて、よく女にフラれるくらい不器用な奴だから、許してやってくれねぇか??」
ゆのかの周りに、男の船員がわらわらと集まってくる。だが、ゆのかは俯いて周りの船員達の方を見向きもしない。
「はぁあ?!!
ざけんなっ、オレはコイツに何もしてねぇだろ?!!コイツが勝手にっ…」
「ほらほら、カリカリすんなって。」
「だから女にフラれんだよ!」
「テメェら全員ぶっ飛ばす!!!!」
他の船員達がスカイをからかい、スカイが本気ではないがキレているという、男子特有の“よくあること”だった。もちろん、今回はスカイが標的だが、スカイがからかう側につくこともある。
(どうしよう……どうしようっ…どうしよう…!!
このままじゃ…喧嘩に、なっちゃう……何か…何か言わないと…!!!)
だが、ゆのかからすると……怒らせてはならない人の怒声が響き渡るだけで、生きた心地がしないのだった。
その時だった。
「助けてくれ!!!」
広場のドアが、勢いよく開く。
そこには、塔に閉じ込められたとある姫と同じような三つ編みをした、美しい女がいた。
顔だけでなく、程よく引き締まっている体も、長い手足も魅力的だ。
(あれ…?
この声…この顔……あいるさん……?)
その場にいた誰もが、スタイル抜群の女に見とれたが……次の瞬間には、女の正体があいるだということに気づいた。
「はぁ?!」
「あいる、オマエ…何があったんだ??」
「カツラか?」
「違ぇよ!!
何でもいいからっ、刃物くれ!!こんな髪っ、切り落と…うわぁ!!」
突然、音もなく誰かがあいるに抱きついた。
「つーかまえたっ!」
「うふふっ…逃がさないわよ~~」
その正体は、2人の華奢な女だった。黒髪で愛らしい顔立ちの女と、金髪でグラマラスな女は、あいるに抱きついて離そうとしない。
この船で、あいる以外の女を初めて見たゆのかは、目を丸くした。
「オマエらっ…あたしが手ぇ出せねぇって知ってるくせに…ヒキョーだぞ!!!」
「だって、こうでもしないと、メイクさせてくれないでしょ~?」
「アンタ、素材はいいもん持ってるんだから…これを機に少しは自分磨きすれば?」
金髪の女はウインクを飛ばし、黒髪の女はニヤニヤ笑ってる。
「ふざけんな!」
「ふざけんなは、こっちのセリフよぉ!!
髪は女の命なの!それを刃物で切り落とすだなんて……そっちの方が、ふざけてるわ!!」
「ねぇ。なんであいるさんの髪が、長くなっているの?それ、マジで地毛?」
誰もが思っていた疑問を、うみが聞いた。
「それはねぇ~…」
「おれが、はつ明したおくすりを、のんだからだよっ?」
金髪美女に隠れて、小さな男児が姿を現した。
身長は、うみの腰くらいしかない。おそらく、年齢は5、6歳だろう。
(か…可愛い……!!)
ゆのかは、一瞬でその男児に、心を撃たれてしまった。黒いおかっぱ髪に、キラキラ輝く黄色の瞳。笑顔が愛らしいが、色白で綺麗な顔立ちをしている。
「オマエ達っ、集まれぇぇっ!!!
船長命令だあああっ!!」
船内に、雄叫びが轟く。船員達は、驚くことなく広場に集まってきた。
雄叫びをあげたのは、熊と見間違えるくらい大きな体の男だった。隆々たる筋肉が、彼の腕っ節を物語っている。
太眉でギョロッとした目。モジャモジャの髭は、1つに束ねられている。顔立ちはとても厳つい。
名前は、いかりといい、エール号の船長を務めている。当然、船内一の力をもっている。
(さっき、初めて挨拶した時、少し…ううん、すごく、怖かったっけ………)
星に抱きつき、泣いた後……ゆのかは、この男に挨拶をしに行ったのだった。
指名手配犯のような見た目の男を、ゆのかが怖がらない訳がなく…例のごとく、いつ怒られるか、ずっと怯えていた。星とうみがいなければ、すぐさま船長室から逃げ出していただろう。
(でも……本当は、よく笑う、豪快なおじさんだったから…よかった………)
ゆのかが怯えようが、星やうみが軽口を叩こうが、いかりはずっと、豪快に笑っていたのだった。たまに、お茶目な冗談も添えることもあった。
裏表がなく、物事をあまり難しく考えない性格だと何となく理解したので…いかりのことは、徐々に怖いとは思わなくなっていた。
ゆのか達は、広場に戻ってきた。いかりが船員達を呼んだのは、新しく仲間になったゆのかを船員に紹介するためだ。
(皆さんに…迷惑、かけないようにしなきゃ……)
ちなみに星は、ゆのかがいかりと話す様子から、問題なしと見たため…昼食を作りにキッチンに行ってしまった。ゆのかの事情を知っているうみもフォローできるだろうし、いかりより怖い船員はまずいない。
星がいないゆのかは、少し緊張している。その緊張を少しでもほぐそうと、うみは、とっておきのネタをゆのかに囁いた。
「いかりさんって、星さんの叔父さんなんだよ。」
「………。
……………えっ?」
ゆのかは、2人が結びつかなかった。
(星さんの、叔父さん…?
お、叔父さん?!)
言葉の意味を理解するのに、少し時間を要するくらいには、2人は全く似ていない。
ゆのかが知っている星は、昔、美青年だった。今だって、その美しい銀髪はガラス細工のようで、顔立ちも惚れ惚れしてしまうほど綺麗で。“豪快”という言葉が最も似合わない男だ。
「まぁ、血は繋がってないんだけどね。」
「そう…なんだ……」
「うん。星さんのお父さんの、妹さんの旦那さんがいかりさんなんだよ。」
そんな話をしていると、ある人物が広場に入ってきた。
「いかりさぁん?合図もナシに出航しやがって、何の用……あ。」
面倒くさそうに広場に来た赤毛の男に、ゆのかは、見覚えがあった。
(さっき、ギターを運んでくれた男の子だ……
名前は、確か)
ふと顔を上げると、その男が、ゆのかの目の前に立っていた。
(え……?)
ツンツンした赤毛に、ツリ目。両耳に3つずつピアスがついている。一見、ガラの悪い集団の中にいても、おかしくないような男だ。
そんな男が突然、音もなく目の前に現れて…ゆのかは驚き、体が硬直していた。
だが男は、ゆのかの様子などお構いなしにキラキラと目を輝かせた。
「そゆことか!
よっ!オレ、スカイ!!オマエはっ??」
「あ…
そ…の…」
「ソノっていうのか!よろしくな!!」
スカイと名乗った男は、ゆのかの名前を勘違いしたままむんずと手を掴んだ。
「?!!!」
「ちっせー手だな~」
そのまま、ゆのかの手をブンブン振り回している。
ゆのかはというと、ほぼ初対面の男に、距離をつめられ、手を掴まれて…名前を訂正する余裕を、失っていた。
(えっと…えっと……っ…!!
名前、違うって……言わなきゃ………でも……元はと言えば、ちゃんと言わなかった、私が悪いわけで………気を悪くさせちゃったら……怒らせたら…どうしようっ……)
ゆのかの家に現れた時、強さは確認している。それに今だって、ほんの少し気を抜いた隙に距離をつめられていた。かなり腕の立つ人物であることは、簡単に想像がつく。
派手な顔立ちも相まって…スカイは、ゆのかの中で、うみと同じく“怒らせてはいけない人”に認定されていたのだった。
「スカイ。」
青ざめたゆのかを見て、たまらずうみが声をかける。
「それ、握手のつもり?
手を掴んで、振り回してるだけじゃん。」
「はぁ?!んなことねぇよ!!」
「あと、その娘の名前、間違ってるよ。ちゃんと聞いてあげて。」
うみに言われて…スカイはようやく、ゆのかが震えていることに気づいた。
「は?」
「っ……ごめん…なさい………」
スカイからすると、挨拶をしただけのつもりだったが…ゆのかのただならぬ様子に、ギョッとした。そして、掴んでいるだけのゆのかの手を離す。
ゆのかはまだ、ガタガタ震えていた。
「嘘っ……吐い…た…つもり…なく…て……っ、ご…ごめんなさい………!」
「は??いや、」
「あーー!!
スカイが、新人ちゃんいじめてる!!」
何か言いかけたスカイを遮って、別の男の船員がスカイを茶化す。
「おいおい、初日からケンカか~??」
「新人ちゃーん!気にすることないからな?!!お兄さん達は、君の味方だぜ?」
「コイツさぁ、ツラはそこそこ良いけど、距離感バグってるし、女心分からなくて、よく女にフラれるくらい不器用な奴だから、許してやってくれねぇか??」
ゆのかの周りに、男の船員がわらわらと集まってくる。だが、ゆのかは俯いて周りの船員達の方を見向きもしない。
「はぁあ?!!
ざけんなっ、オレはコイツに何もしてねぇだろ?!!コイツが勝手にっ…」
「ほらほら、カリカリすんなって。」
「だから女にフラれんだよ!」
「テメェら全員ぶっ飛ばす!!!!」
他の船員達がスカイをからかい、スカイが本気ではないがキレているという、男子特有の“よくあること”だった。もちろん、今回はスカイが標的だが、スカイがからかう側につくこともある。
(どうしよう……どうしようっ…どうしよう…!!
このままじゃ…喧嘩に、なっちゃう……何か…何か言わないと…!!!)
だが、ゆのかからすると……怒らせてはならない人の怒声が響き渡るだけで、生きた心地がしないのだった。
その時だった。
「助けてくれ!!!」
広場のドアが、勢いよく開く。
そこには、塔に閉じ込められたとある姫と同じような三つ編みをした、美しい女がいた。
顔だけでなく、程よく引き締まっている体も、長い手足も魅力的だ。
(あれ…?
この声…この顔……あいるさん……?)
その場にいた誰もが、スタイル抜群の女に見とれたが……次の瞬間には、女の正体があいるだということに気づいた。
「はぁ?!」
「あいる、オマエ…何があったんだ??」
「カツラか?」
「違ぇよ!!
何でもいいからっ、刃物くれ!!こんな髪っ、切り落と…うわぁ!!」
突然、音もなく誰かがあいるに抱きついた。
「つーかまえたっ!」
「うふふっ…逃がさないわよ~~」
その正体は、2人の華奢な女だった。黒髪で愛らしい顔立ちの女と、金髪でグラマラスな女は、あいるに抱きついて離そうとしない。
この船で、あいる以外の女を初めて見たゆのかは、目を丸くした。
「オマエらっ…あたしが手ぇ出せねぇって知ってるくせに…ヒキョーだぞ!!!」
「だって、こうでもしないと、メイクさせてくれないでしょ~?」
「アンタ、素材はいいもん持ってるんだから…これを機に少しは自分磨きすれば?」
金髪の女はウインクを飛ばし、黒髪の女はニヤニヤ笑ってる。
「ふざけんな!」
「ふざけんなは、こっちのセリフよぉ!!
髪は女の命なの!それを刃物で切り落とすだなんて……そっちの方が、ふざけてるわ!!」
「ねぇ。なんであいるさんの髪が、長くなっているの?それ、マジで地毛?」
誰もが思っていた疑問を、うみが聞いた。
「それはねぇ~…」
「おれが、はつ明したおくすりを、のんだからだよっ?」
金髪美女に隠れて、小さな男児が姿を現した。
身長は、うみの腰くらいしかない。おそらく、年齢は5、6歳だろう。
(か…可愛い……!!)
ゆのかは、一瞬でその男児に、心を撃たれてしまった。黒いおかっぱ髪に、キラキラ輝く黄色の瞳。笑顔が愛らしいが、色白で綺麗な顔立ちをしている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる