薬剤師ですが何かご用ですかと言ったら相手は転生した元彼女だった｡

ヒロシン

文字の大きさ

大中小

2 / 2

第二章　運命の人

運命をともにするときに起きた過去

しおりを挟む

その女性は目を見開き、驚いた表情を浮かべた。「本当に！？私も以前、病院で看護師をしていたんです。」

俺は、もっと詳しく彼女との会話を深掘りしようとしたが、そのとき、他の同僚の視線を感じた｡

とっさに俺は、薬剤師として普通に客に接するような対応をして、その視線をかわすことにした｡

俺（薬剤師）：こんにちは、いらっしゃいませ！お待たせしました。どのようなお薬をお探しですか？

女性（客）：あ、こんにちは。実は、風邪を引いてしまって、熱が出てしまったんです。解熱剤を探しているんですけど。

俺（薬剤師）：そうですか、お気の毒ですね。熱は何度くらいですか？

女性（客）：昨晩から計ったら、38.5度くらいでした。

俺（薬剤師）：それは高めの熱ですね。解熱剤としては、イブプロフェンやアセトアミノフェンが一般的ですが、体調や他のお薬との相互作用なども考慮して選ぶ必要があります。

女性（客）：なるほど、それならアセトアミノフェンでお願いします。

俺（薬剤師）：かしこまりました。アセトアミノフェンは熱を下げる効果がありますが、長時間の服用や過剰摂取は禁物です。必ず指示通りの用量を守ってくださいね。

女性（客）：わかりました。気をつけます。それと、最近花粉症も酷くて、鼻水が止まらなくて困っているんです。何かいい薬はありますか？

俺（薬剤師）：花粉症の場合、抗ヒスタミン薬が効果的です。市販のものもありますが、強力なものは処方箋が必要になる場合もあります。症状の程度やお身体の状態に合わせて選びましょう。

女性（客）：やっぱり医師に相談してみるべきかな…。でも、ありがとう。助かりました。

俺（薬剤師）：どういたしまして。いつでもお気軽にご相談ください。お大事になさってくださいね。

女性（客）：はい、ありがとうございます。またお願いします。

俺（薬剤師）：こちらこそ、お待ちしております。ご自愛くださいね。

（二人は微笑み合い、再び別の時間の流れに戻っていくのでした。）

しおりを挟む