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魔法学園グリモアール編

魔法大都市ライデン

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俺と彼女は魔法大都市ライデンに着くことができた。

「すごい……ここが魔法大都市ライデン……」

「たくさんの人で溢れているな。こんなに人で溢れかえっているとは思ってもいなかった」

俺たちの目の前には、たくさんの人と建物でいっぱいである。そして、その中でも多くの人が魔法を使っていそうな服装をしている。杖や色々な道具?のようなものを持っている人もいる。

「なぁ、ここってなんで魔法大都市なんて呼ばれてんの?」

「その理由の一つは、ここには最新の魔道書や魔道具といった魔法系のアイテムがあることですかね。もう一つの理由としては、ここにいくつかの魔法学園があることですかね。その二つの理由のおかげでここは魔法大都市と呼ばれるくらい発展したのです!」

「へぇー、そうなのか」

話ながらどんどんと奥に進んでいた。周りにはよく見ると、色んなアイテムが売ってあったり、服や杖があったりと本当に魔法のための道具しか売ってないんだなーと思っていた。

「ねぇ、君。僕たちはさあ今どこに向かっているの」

「今日から入試まで泊まることになる宿屋ですよ♪もちろん部屋は一緒ですよ♪」

クッ!そんな嬉しそうに一緒ので部屋だなんて
言われてもお兄ちゃんは認めません!とりあえず反論してみた。

「な、なあ。同じ部屋ってのはやめないか。ほら、俺たち一応一人の男と女だし……」

「い、いえ。私も本来は別々だと思うですけど、お金がですね……」

あ、結構現実的な理由だったわ。もっと、こう面白半分で言っているのかと思っていたよ。まあ、お金が無いならしょうがないか。いや、ホントに残念だけど、しょうがないよね。

しばらく歩くと、周りとは明らかに違う一つのボロい建物に着いた。看板を見ると、《ホムラの宿屋》と書いてあった。

「な、なあ。もしかしたら、もしかしてだけどさ、ここなのか。俺たちが泊まる宿屋って」

「もしかしてのもしかしてですけれどここなのです。少しボロいかもしれないですけど。まあ、大丈夫でしょう!」

ホントに大丈夫なのかと思いながら俺たちは宿屋に入っていった。

中に入って見ると、外から見たイメージよりは中は綺麗だった。

「おお。思っていたより綺麗だ」

「いらっしゃい、ようこそこのボロい宿屋、ホムラ宿屋に」

そう受付の人が言ってきた。
受付の人は俺たちよりも背が高く、女性なのだが、ヤクザ並みの威圧感が………いや、ヤクザにあったこと無いんですけどね?

「ええと、とりあえず一週間で」

「了解。一週間だね。なら、銀貨五枚と銅貨二十枚だ」

「はい、ちょうどです」

「確かに受け取った。部屋は右の階段上がってすぐのところだ」

俺たちは受付の人から鍵を受け取ると、部屋に向かった。俺はその間に彼女にこの世界の通貨について聞いた。そこでわかったことが、
金貨一枚=10000円
銀貨一枚=1000円
銅貨一枚=10円
らしい。まあ、俺がお金を使う機会は当分無いだろうけどね。

そんなこんなで部屋に着くと、旅の疲れもあってすぐに眠ってしまった。………言っとくけど、ベッドは別ですよ?ホントだよ、オレウソツカナイ。
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