2 / 5
木岡史(キオカアヤ) 1
しおりを挟む
木岡史さんの今日の訪問先は、新規さんです。夫婦とも夫婦で小学校と中学校の教員をされていたかたで、定年後旦那様は、のんびり過ごしていたが奥様は個人塾を経営されて結構忙しい日々を送っておられました。そんなある日旦那様が脳梗塞で入院をされて退院の日も迫ってきました。奥様も経営していた塾を閉めて旦那さんの介護をすることにしたので自宅介護が始まる予定でケアマネージャーさんを通して介護サービスを受け始めました。もともと学校の先生であった二人はかなりプライドが高く、介護サービスの人を自分より下に見ております。
旦那さんの病院からの退院までに今まで使用していた家にあったベッドでは、介護しにくいので介護保険の中からベッドとマットレス、柵をレンタルし退院に間に合わせると、家族の人と一緒に旦那さんの退院のサポートするために時間を合わせて訪問した。一緒に病院に迎えに行きそこから介護タクシーで家に到着し何とか今までのお部屋に歩いて連れていくと疲れたのかベッドに横になったのを見届けると史は、一仕事終え次の訪問先に向かった。何軒か訪問して事務所に戻り記録を書いていると奥様から電話があり慌てて、ただ事ではないことを察知した史は夕暮れ時に利用者さんの家に直行し、旦那さんの寝室に入るとベッドの上ではなくベッドのそばの畳の上に座ったままで旦那さんが私たちを見るなり
「こんな人のものに寝られるか」
と偉い剣幕で起こりながら今にも手が出てきそうな勢いであった。もちろんちゃんと消毒して持っていたんで、そのことも全部したが納得しない様子だったので、介護用品のレンタルさんに連絡するとすぐ近くの倉庫から持ってきてくれることになった。
その間に旦那さんの部屋から出て居間で奥様から事情を聴くと、史が帰った後起きてから旦那さんはご満悦で、いつもより二人で話をしたそうである。奥様との会話の中ベッドをレンタルしていることを漏らしてしまったようであった。一通り奥さんとの話が終わるころにケアマネさんと介護用品のレンタル会社の人が倉庫あった新しいベッドを持って駆けつけてくれた。早速段ボールのまま旦那様の寝室に運び込み、慌てて昨日設置したベッドの上のものを片付けて、ベッドを解体して運び出す。そして新しいベッドを段ボールから出してナイロンの袋から取り出し、組み立てる。
夜までかかっての作業が終わり新しいベッドが設置されて、介護用品レンタル会社の人とケアマネと一緒に利用者の家を出た史は、途中から旦那さんだけでなく夫婦がどれだけお金があるとか年金額はこれぐらいとか私たちとは全然違う額の話に辟易しながらも、ご機嫌になった旦那さんに私たちは呆れていた。
旦那さんの病院からの退院までに今まで使用していた家にあったベッドでは、介護しにくいので介護保険の中からベッドとマットレス、柵をレンタルし退院に間に合わせると、家族の人と一緒に旦那さんの退院のサポートするために時間を合わせて訪問した。一緒に病院に迎えに行きそこから介護タクシーで家に到着し何とか今までのお部屋に歩いて連れていくと疲れたのかベッドに横になったのを見届けると史は、一仕事終え次の訪問先に向かった。何軒か訪問して事務所に戻り記録を書いていると奥様から電話があり慌てて、ただ事ではないことを察知した史は夕暮れ時に利用者さんの家に直行し、旦那さんの寝室に入るとベッドの上ではなくベッドのそばの畳の上に座ったままで旦那さんが私たちを見るなり
「こんな人のものに寝られるか」
と偉い剣幕で起こりながら今にも手が出てきそうな勢いであった。もちろんちゃんと消毒して持っていたんで、そのことも全部したが納得しない様子だったので、介護用品のレンタルさんに連絡するとすぐ近くの倉庫から持ってきてくれることになった。
その間に旦那さんの部屋から出て居間で奥様から事情を聴くと、史が帰った後起きてから旦那さんはご満悦で、いつもより二人で話をしたそうである。奥様との会話の中ベッドをレンタルしていることを漏らしてしまったようであった。一通り奥さんとの話が終わるころにケアマネさんと介護用品のレンタル会社の人が倉庫あった新しいベッドを持って駆けつけてくれた。早速段ボールのまま旦那様の寝室に運び込み、慌てて昨日設置したベッドの上のものを片付けて、ベッドを解体して運び出す。そして新しいベッドを段ボールから出してナイロンの袋から取り出し、組み立てる。
夜までかかっての作業が終わり新しいベッドが設置されて、介護用品レンタル会社の人とケアマネと一緒に利用者の家を出た史は、途中から旦那さんだけでなく夫婦がどれだけお金があるとか年金額はこれぐらいとか私たちとは全然違う額の話に辟易しながらも、ご機嫌になった旦那さんに私たちは呆れていた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる