どこにいたの、お兄ちゃん

くものらくえん

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どこにいたの、お兄ちゃん

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懐かしい香りがした。
「おにい、ちゃん…?」
そう呼ぶのは何年ぶりだろうか。
「…はる。」
僕の名前を呼んだその声は何年ぶりだろうか。
「っ…おにいちゃんっっ今まで、どこにいたの……さがしたよっ…」
ぎゅっと抱きついた。数年ぶりの兄は成長していて、雰囲気が変わっていた。
でも、それでもよかった。僕のお兄ちゃんが生きていたから、もうそれでよかった。
何があったかなんて聞かない、求めない。今はただ、このぬくもりを手放したくなかった。

「…ごめんねはる、もう会ったら止められないや…」
「え?お兄ちゃん、 何か言った?」
「いや、なんでもないよ。今はるはどこに住んでるの?よかったらお邪魔したいな。」
「もちろん!帰ろう、お兄ちゃん!」

(さっき、なんて言ったんだろ…?)

お兄ちゃんの一言はどこか甘くて疑問が残ったけど、変わらない優しい瞳を見て疑わずに歩き出した。
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