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第2話
クライドはすぐに兵士を見張りに立たせた別室へ向かった。
扉をノックすると、愛らしい声が響いてきた。
「はぁい、王子様ぁ?」
「ああ、そうだ! お前のクライドだ!」
そして扉を開けると、二人は抱き合って頬をすり寄せた。
アレクサンドラに婚約破棄を告げたことを言うと、カサンドラは笑った。
「やったぁ! ざまぁみろだわ! お姉様ったら凄く怖かったんだから!」
「怖い目に遭わせて済まなかったな、カサンドラ」
「ううん、いいの! 王子様はとても親切で、有能だわ!」
「ありがとう、そう言ってくれるのはお前だけだよ」
それは事実だった。どんな時も第二王子の方が優秀で、第一王子である彼は期待されていなかった。もしかしたら第二王子が王位を継ぐかもしれないが、カサンドラさえ傍にいればそれでいい。クライドは幸せの絶頂にいた。
「私は病弱で、聖女として半人前だってずっとお姉様に罵られていたの。だけど本当は私の方が優秀だったのよ。だからお姉様は私を脅して、力を奪っていたの」
「何度聞いても酷い姉だ……! 俺の可愛いカサンドラを利用するなんて……!」
「それでね、私の聖女の力が言っているの。お姉様は死んでしまったって」
「何だって……!?」
その後、アレクサンドラは失踪してしまった。兵を出して、国中を探させたが見付からない。まさか、婚約破棄した所為で自害したのでは――クライドは不安に駆られる。しかしアレクサンドラが消えたまま一ヶ月が過ぎた。
クライドは自分本位なカサンドラに辟易していた。
最初は可愛いと思ったが、姉がいない彼女はただの我が儘娘である。
アレクサンドラがいた頃のカサンドラは大人しかった。
姉がいてくれれば――彼は婚約破棄を悔やんだ。
「ねぇ! ねえぇ! 新しいドレス作ってよぉ!」
「駄目だ、カサンドラ! 昨日だってドレスを注文したろう!」
「だって私は王妃様になるのよ! 贅沢したっていいじゃない!」
「お前は王妃になれない……! 俺は王位継承権を……――」
「何でよ!? なんで王様になってくれないの!?」
「やめてくれ、カサンドラ!」
こんな女とはやっていけない。
クライドは焦燥していた。
扉をノックすると、愛らしい声が響いてきた。
「はぁい、王子様ぁ?」
「ああ、そうだ! お前のクライドだ!」
そして扉を開けると、二人は抱き合って頬をすり寄せた。
アレクサンドラに婚約破棄を告げたことを言うと、カサンドラは笑った。
「やったぁ! ざまぁみろだわ! お姉様ったら凄く怖かったんだから!」
「怖い目に遭わせて済まなかったな、カサンドラ」
「ううん、いいの! 王子様はとても親切で、有能だわ!」
「ありがとう、そう言ってくれるのはお前だけだよ」
それは事実だった。どんな時も第二王子の方が優秀で、第一王子である彼は期待されていなかった。もしかしたら第二王子が王位を継ぐかもしれないが、カサンドラさえ傍にいればそれでいい。クライドは幸せの絶頂にいた。
「私は病弱で、聖女として半人前だってずっとお姉様に罵られていたの。だけど本当は私の方が優秀だったのよ。だからお姉様は私を脅して、力を奪っていたの」
「何度聞いても酷い姉だ……! 俺の可愛いカサンドラを利用するなんて……!」
「それでね、私の聖女の力が言っているの。お姉様は死んでしまったって」
「何だって……!?」
その後、アレクサンドラは失踪してしまった。兵を出して、国中を探させたが見付からない。まさか、婚約破棄した所為で自害したのでは――クライドは不安に駆られる。しかしアレクサンドラが消えたまま一ヶ月が過ぎた。
クライドは自分本位なカサンドラに辟易していた。
最初は可愛いと思ったが、姉がいない彼女はただの我が儘娘である。
アレクサンドラがいた頃のカサンドラは大人しかった。
姉がいてくれれば――彼は婚約破棄を悔やんだ。
「ねぇ! ねえぇ! 新しいドレス作ってよぉ!」
「駄目だ、カサンドラ! 昨日だってドレスを注文したろう!」
「だって私は王妃様になるのよ! 贅沢したっていいじゃない!」
「お前は王妃になれない……! 俺は王位継承権を……――」
「何でよ!? なんで王様になってくれないの!?」
「やめてくれ、カサンドラ!」
こんな女とはやっていけない。
クライドは焦燥していた。
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