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本編
58.夢か現か
しおりを挟むふわふわする。
なんだっけ、なにしてたんだっけ、ここどこだっけ?
確か・・・・・・・・
!!!
だっ 団長・・・ウルキラスと!!!
ウルキラスにいっぱい気持ちよくされて、そのあとアレクにいっぱい抱かれて、またウルキラスでまたまたアレクで・・・
あっあんなこと、許されるのかしら!?
浮気!?
でもアレクが自分も望んだって・・・
でも、でも・・・
あれ、そういえば結局いま私、何してるの?
気持ち良すぎて頭が真っ白になって。
あれ、気持ち良すぎ死にしちゃった!?
ここ、どこ?
上も下もない。
金とか白とか黄色とか紫とかピンクとか・・・
いろんな色の光がキラキラしてる。
夢?
でも夢って気がしない。
「よう、久しぶりだな」
低くて渋い声が響いた。
でも、あたりを見回しても誰もいない。
「下だ、下。」
足元を見たらトカゲが一匹。
え、トカゲがしゃべった。
「え・・・なんで・・・。ん?『ひさしぶり』!?」
「ああ。お前がお前になる何代か前にな。今のお前とは初めて会うが。」
「???????」
「ま、分からんで良い。それにしても・・・カハハッ 俺の予想が外れたな。魔力のない世界では魂を結び付けた魔術は解除されると思ったんだが、離れなかったな。計算では確率は一番低かったのだがなぁ」
「???????」
「分からんで良いと言ったろ。自分がやったことの結果を知りたかっただけで、ついでにあいさつに来ただけだ。
まあ簡単に言うと、お前ら3人は魂で結ばれている。生まれ変わっても惹かれあうようになってるんだ。そうなるような魔術をかけたのが俺だ。
ま、とにかくだ。こちらの世界に来ることがあればまた一緒に旅でもしよう。元気でな。今のお前の世界では3人でいるのは大変かもしれんが、まぁ仲良くやれよ。」
「・・・・は、はぁ。『また』ってことは昔私はあなたと旅をしてたってこと?マジュツっていうのがよく分からないけど、私たちはお友達だったの?」
「ああそうだ。お前とソイ・・今はアレックスか。お前とアレックスとウルキラス、3人と俺とで俺の世界を色々回ったぞ。お前がポコポコと子を産むから最終的にはかなりの大所帯になっていたがな。」
「ポコポコって・・・」
「じゃあな。」
「えっ、まって。せめて名前くらい!」
「ヴォルフダンクだ」
ハッと目が覚めた。
あれ、やっぱり夢だったんだね。
でも夢の割には結構はっきり覚えてる。
ヴォルフダンク・・・・
「「「・・・・ヴォリー」」」
「「「!?!?」」」
え、いま二人も同じ名前を呼んだ!?
「・・・アレク、ウル、トカゲの夢、見てた?」
まさかと思いつつも聞いてみる。
「は?いや、狼の夢だ。金色の狼だったぞ?」
と、アレク。
「俺はドラゴンだったが、名前を聞いたらヴォルフダンクと言っていた・・・それを聞いたとき、自然と『ヴォリー』という愛称が浮かんで・・・」
と、ウルキラス。
結局、いくら考えたところであの夢が何だったのかは分からない。
でも、彼が言ってくれた言葉が温かく残っている。
二人の男性を愛してしまうなんて結局私は周りから言われていたように、男狂いのだめな女だったのだわ、と自己嫌悪に陥っていたけれど、仲良くやれと言ってくれた。
子供ができたら、とかこの先色々不安はあるけど、この3人なら大丈夫な気がする。
・・・なんの根拠もないのだけれどね。
【完】
本編はひとまず終了です。
このあと、不定期に番外編を書いていく予定です。
この終わり方、まったく意味が分からないかもしれません。
これは前作【土地神への生贄、「いらん」と言われ旅に出る。】のその次のその次の・・・・・・次の生まれ変わりのお話でした。
よかったらそちらを読んでみてください!
応援ありがとうございます!
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筋肉タグにつられてきたらまさかの三角関係?!にびっくりでしたがどんどん惹き込まれて、しまいには団長の乱入を心待ちにしている自分がいました。笑 前作も読ませて頂きます!番外編も楽しみにしています!ぜひ団長を交えてやってください!