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「まだ先っぽだよ、奈月さん」

 優しく言いながら、微笑む侑李が首筋に顔を寄せて来る。唇が這わされれ、首筋に感じたピリッとした微かな痛み。肌を吸われる感覚に喘ぐと、彼がさらに奥へと挿ってくる。

「っ、狭いね、奈月さんの中……っ」

「きもち、いい?」

「そりゃもう」

 奈月はもういっぱいいっぱいで、ただ喘ぐことしかできない。そんな奈月に微笑む侑李は、まだ余裕そうに見えた。だから少し悔しくて、足を彼の腰に絡める。

「もっと、きて……」

「っ……その顔は、ズルいっ」

 近付いてくる彼の唇を迎えるように口を開くと、熱い舌が絡んでくる。同時に、最後のストロークを一気に進めた彼のモノが奈月の最奥を穿った。

「ん、ぁ……っ」

 鼻にかかる甘ったるい声。待ち侘びた快感に達してしまい、震える奈月の口腔内を優しくなぞりながら、侑李は円を描くように腰を揺らす。そうされると、敏感になった身体が反応して、溢れ出る蜜が彼の動きを助けてしまう。

「ビショビショだね。自分から腰も揺らしてる」

「侑李、さ……ぁ、もっと、欲しいっ」

「あぁ、堪らない……もっと乱れて……っ」

 抱きついた奈月の背中に腕を回した侑李が、激しく奥を突き始める。荒々しい腰の動きに、彼が求めてくれるのが分かり、奈月の快感はさらに増した。噛み付くようなキスも、胸を掴むように荒く揉みしだく大きな手も、卑猥な音を立てながら攻め立ててくる熱い欲望も。彼の全てが愛おしい。
 再び訪れた絶頂の予感に口から、はしたない声がとめどなく漏れる。彼はその喘ぎ声を飲み込むような深いキスをしながら、さらに奈月を追い詰めていった。
そして迎えた絶頂の瞬間、身体を震わせながら、ナカにいる彼自身を締め付ける。すると、呻いた彼が腰を打ち付け、緩く腰を揺らし、やがて動きを止めた。
 汗で湿った肌を合わせ、抱き合う。シャワーを浴びたい気持ちはあるけれど、覆い被さる彼の重みと熱を感じていたいとも思う。汗をかくのは好きじゃないけど、こんな汗なら悪くないな、と奈月は目を閉じながら思った。
 営業職である程度、体力には自信があるつもりだったけれど、さすがに何度もイカされて疲れ果てたのか、奈月は眠気に襲われていた。
 汗を流そうという侑李の言葉に唸っていると、可笑しそうに笑われて。でも結局は汗のベトベトに耐え切れず、一緒にお風呂に入ることになり、身体を洗われた。
そして、そのままお風呂場でイチャイチャして、求められるまま2回目のセックス。洗うという名目で、さんざん弄られた身体は、彼をすんなり受け入れて喘がされた。
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