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ずっと無口だと思っていた冬馬が、実はおしゃべりなのだと知ったのは、それからすぐの事だった。彼は茉歩より美容のことなどに詳しく、円形脱毛症についても帰ってすぐ調べてくれたらしい。
そこから二人でいる時には、口調を気にすることなく話すようになった。ただ、人前での彼は無口なまま。よく二人でいるから、変な噂を経つようになったが、好きに言わせとこう、と茉歩が笑い飛ばすとだんだんと冬馬も気持ちが楽になったらしい。
同じ大学に進学すると、そこから彼は『オネェ』であることを隠すのを辞めた。さすがにはっきりカミングアウトする相手は選んだが、いい友人たちに恵まれたと思う。
社会人になってから少し疎遠気味になったものの、定期的に連絡は取っていたし、会社を退職した時には一番に彼に連絡した。性別を超えた、気を許せる友達。だから、彼には葉一のことも包み隠さず話すことができたのだ。
そして、今、冬馬が始めたバーで従業員として雇ってもらっている。
「住むとこまで貸してもらって、申し訳ない」
「いいのよぉ。姉貴が海外に長期で行く間、部屋余らせとくのも勿体無いし。姉貴も茉歩なら気が知れてるからいいって。ほら、全く知らない人間に貸すのもなんかヤじゃない?」
少し前から冬馬のバーの手伝いを打診されていた。前の会社を退職した茉歩を心配してのことだったが、実家から少し遠いことがネックでずっと渋っていた。すると数日前、電話をくれた冬馬から驚きの提案がもたらされたのだ。
冬馬の一番上の姉、翔子の持ち物であるマンションは、冬馬のバーから徒歩五分の距離にある。その翔子が海外転勤が決まったらしく、長期間、空き部屋になるため彼女が戻るまで茉歩に使わないかとお声がかかったのだ。
そこから二人でいる時には、口調を気にすることなく話すようになった。ただ、人前での彼は無口なまま。よく二人でいるから、変な噂を経つようになったが、好きに言わせとこう、と茉歩が笑い飛ばすとだんだんと冬馬も気持ちが楽になったらしい。
同じ大学に進学すると、そこから彼は『オネェ』であることを隠すのを辞めた。さすがにはっきりカミングアウトする相手は選んだが、いい友人たちに恵まれたと思う。
社会人になってから少し疎遠気味になったものの、定期的に連絡は取っていたし、会社を退職した時には一番に彼に連絡した。性別を超えた、気を許せる友達。だから、彼には葉一のことも包み隠さず話すことができたのだ。
そして、今、冬馬が始めたバーで従業員として雇ってもらっている。
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少し前から冬馬のバーの手伝いを打診されていた。前の会社を退職した茉歩を心配してのことだったが、実家から少し遠いことがネックでずっと渋っていた。すると数日前、電話をくれた冬馬から驚きの提案がもたらされたのだ。
冬馬の一番上の姉、翔子の持ち物であるマンションは、冬馬のバーから徒歩五分の距離にある。その翔子が海外転勤が決まったらしく、長期間、空き部屋になるため彼女が戻るまで茉歩に使わないかとお声がかかったのだ。
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