異世界への迷い人？

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ナイルさん達と、今日の予定を話してると、ユーコンさんが部屋に。

先生達を連れてきてくれたみたい。

「こちらにお通しして宜しいですか？」

「はい」

顔合わせだけかもしれないから、ソファーの方がいいよね？

勉強を教わる時は執務室かな？

それとも、リビングルーム？

どっちがいいだろ。

訊いた方がいいかな。

とにかく立ってお出迎え。

マナーの先生、優しい人がいいな・・・


「「失礼します」」

綺麗に斜め４５度のお辞儀。

堅苦しそうだ。

ユーコンさんが、軽く紹介してくれた。

詳しくは、双方で話し合って、親しくなってって・・・

常識や法律を教えてくれるのは、亀族のチャイブ先生。

マナーについては、人族のクレソン先生が教えてくれるらしい。

何気に初人族。

第一宰相と一緒に隣国に行ってて、まだ会えてないけど、魔術師団長も確か人族って言ってたから、会えるのを楽しみにしてるんだよね。

そうそう、僕に付いてくれてる侍女さん達って、兎族にリス族、猫族にモルモット族って感じに、小動物系の獣人さん達ばかりなんだよ。

だけど、なぜか皆、僕よりでかい。

腑に落ちない。

ちなみに、力も強い。

へこむ。


何はともあれ、挨拶は大事。

「お忙しい中、来て頂き、ありがとうございます。岩瀬涼と申します。リョウと呼んで下さい。一生懸命覚えますので、ご指導の程、宜しくお願いします」

精一杯、礼儀正しく言ってみた。

第一印象は、大事だからね。

「「はい、宜しくお願いします」」

笑顔で答えてくれたんだよ。

良かった～。

チャイブ先生の授業は、９時から１１時。

クレソン先生の授業は１１時から１３時。

挨拶や食事の作法とかもあるけど、招待状の書き方やダンスとかも、必須らしい。

マナーの勉強は、思っていた以上に、範囲が広いみたい。

生活全般、多岐に渡るとか・・・

僕が、上位貴族の元に保護されるのが、確定してるからだって。

募集対象が既に、侯爵以上＆副隊長以上だから。

「「「覚える事が多いので、頑張って下さいね」」」

「・・・はい」

と返事はしたものの、覚えきれるかな？

本当、真剣に取り組まないと、大変かも。