異世界への迷い人?

大器晩成らしい

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「リョウさんは、ご自分の誕生日がいつか、知ってますか?」

「僕の誕生日は、こっちの暦だと、えっと・・確か・・あっ、サージハルト暦?960年ダリア4です。向こうの世界では16歳でしたが、こっちだと14歳って聞きました」

そうそう、ユーコンさんに誕生日を教えて貰った日の夜、ベッドの中で自分の事を鑑定したら、年齢の部分が14歳に更新されてたんだよね。

戸籍を作ったからかな?

年齢=レベルだと思ってたから、一緒に変わると思ってたレベルは、16のままだったんだよね。

年齢=レベルじゃなかったみたい。

一回上がったレベルは下がらない的な感じかな?

「1年の日数が違うのでしょうか?」

「向こうでは、1年は365日でした」

「そうですか。では、そこら辺を教えましょうか」

先生が言うには、1年=十ヶ月=400日・一ヶ月=40日・1日=24時間・1時間=60分・1分=60秒との事・・・うん、覚えた。

「それぞれの月の名称ですが、順番に、シンビジウム・フリージア・アイリス・ローズ・リリー・アマリリス・ダリア・ガーベラ・ブバルディア・カトレアと呼んでます」

・・・いや、1回じゃ、無理。

覚えられないよ。

「もう一度、お願いします」

チャイブ先生に、ゆっくりと話してもらいながら、羊皮紙に、書き止めていく。

「それぞれの月の名前は、その時期に咲く花の名前ですか?」

「ええ、その通りです。時計の傍の花瓶を見てください」

「・・ダリア、ですか?」

「はい、その月の花を挿すのが決まりとなっておりますので。先月はアマリリスが挿してありましたが、今月はダリアですので、その花が活けられています」

「花の名前を頑張って覚えて下さいね。そうすれば、今が何の月なのか、すぐ分かるようになりますので」

ヤバイ、半分しか判らない。

その時期になったら、見て覚えるしかないか?

「あっ、植物図鑑ってありますか?」
 
「図書館に行けばありますよ。ですが、本は貴重ですので、中で見る事はできますが、持ち出しはできません」

持ち出し不可か~

だとしたら、当分は読めないかな・・・

教えてもらう事がいっぱいで、図書館に行く時間はないもん。

残念。







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