異世界への迷い人?

大器晩成らしい

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「いっ・・あぃたたたた」

「うっ・そこはああああ」

〝眠りそうになったら、眠らないように、足のつぼを押してでも、起こして下さい〟って、言っておいて良かった。

食後、お風呂でマッサージをしてもらったら、案の定、気持ちよ過ぎて、眠りそうになったけど、お風呂に入る前に、言っておいたお蔭で、眠らずに済んだ。

まぁ、いっぱい足のつぼを押してもらったから、より健康になったと思うよ・・・(涙)


ロングワイシャツを着せられ、寝る支度をしたけど、ベッドには入らないで、ソファーに向かった。

「リョウ様、湯冷めをするといけないので、これを」

腰を掛けようとしたら、そう言って、ガウンを着せられ、ソファーに腰を下ろしたら、ひざ掛けをかけられ、ホットミルクを手渡された。

・・・ヤバイ、侍女が優秀すぎる。

めっちゃぽかぽか。

このままだと、早々に、眠ってしまいそう。

早く、毛糸と編み棒プリーズ。

手を動かさないと。


何を作るか、凄く迷ったけど、マフラーを作って贈る事にしたんだよね。

形は、片方をわっかにして、差し込むタイプ。

で、わっかじゃない方は、カギ針でフリンジを付けようかなって。

編み目を数えながら編み、10段ごとに印を付けていく。

フッフッフッ、常に目を数え、指を動かしているから、これなら、大丈夫。

睡眠の誘惑に勝てそう。


「僕は、遅くまで起きていないといけないので、起きてますけど、皆さんは、もう、休んで下さいね」

いつも、僕がベッドに入ってから、侍女さん達は片づけをして、部屋に戻って休むんだけど、今日は僕、直ぐにはベッドに行かないからね。

休んでいいよって、声をかけないと、いつまでも、部屋に戻らないんだよね。

「では、すみませんが、お先に失礼します」

「「「お先に失礼します」」」

「お疲れ様です」

い~ち、に~い、さ~ん、し~い、ご~お、

スキルのお蔭で、すいすい編める。

よし、頑張ろう。

ろ~く、し~ち、は~ち、きゅ~う、じゅう・・・・







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