異世界への迷い人?

大器晩成らしい

文字の大きさ
上 下
238 / 242

238

しおりを挟む
・・・うん、夢じゃない。

翼君の夢の中に渡れて、良かった。

反応が薄くて、魔力の道を繋げるの、大変だったもんね。

会って、確認が出来ないのは、辛い所だけど、ちゃんと成功した筈。

中で会話した内容、全部憶えているもんね。


ワキワキ。

よし、指先の動きも問題ないね。

明日も、ある事だし、眠ろう。


・・・・・・あ~、ダメだっ!

思った以上に嬉しくて、興奮しているのかも。

直ぐには寝付けなそう。

ん~、トイレに行っておくか。

《最上結界解除》

「リョウちゃん?」

結界を解除した途端、アムールから声をかけられた。

寝室の扉を開けると、すぐ目の前に、ルバーブさんと一緒にいて、吃驚。

「結界が解除されたから、どうしたのかなって」

「よく、解除されたのが、判ったね?匂い?それとも音?」

「両方だよ」

扉を閉めていても、判るんだ・・・凄っ。

「それより、どうしたの?眠れない?」

コクンッ。

「とりあえず、トイレに行こうかなって」

「そっか」

扉の前からどいてもらって、とりあえず、トイレに。

「リョウちゃん、こっち」

トイレから出ると、アムールに手招きされ、ソファーに座った。

テーブルの上には、ホットレモネード?

「リラックスできるかなって思って」

「ありがとう」

あまずっぱくて、美味しい。

「いい事あった?友達の夢の中にでも、渡れたとか?」

えっ、分かる?

コクンッ。

「ダークウルフに捕まってはいるけど、無事が確認できたので」

「確認できたんだぁ、良かったね」

「はい。ただ、何故か、向こうに捕らわれている者全員、こっちの世界の言葉が、解からないらしくて、もし、そこを逃げ出す事に成功したとしても、ここ、もしくは、安全に保護してくれるような場所に、辿り着けるのか、心配です」

「言葉が通じないの?!!」

「ええ、熊の獣人さんと、猫の獣人さんがいたらしいのですが、話す言葉が、グルルルルとか、ガルルルとか、ニャオ~ンとか、ミャオって、動物の鳴き声にしか聞こえなくて、理解できる気がしないって、言ってました」

「おおう、それはまた・・・俺達にとっての、虫の鳴き声と一緒か?」

「・・・怒っているとか、喜んでいるとか、表情や声音で、感情を読む事はできると思うので、流石に、虫と一緒ではないと思います」

「そうか、でも、言葉が一切通じないって点では、同じだろ?」

・・・コクンッ。

まぁ、確かに、その点だけなら、そうかも。





しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

精霊王の契約者

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:7pt お気に入り:4,460

異世界転移なんてしたくないのにくしゃみが止まらないっ!

BL / 連載中 24h.ポイント:327pt お気に入り:7

第1王子に一目惚れされて困ってます!!!

BL / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:207

草刈りおじさん最速で魔王を倒して過去に戻される(仮) 連載版

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:6

新 異世界無料サービスから始まった?異世界冒険だと思う?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:14pt お気に入り:173

三男のVRMMO記

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:28pt お気に入り:2,658

義弟の引き立て役の僕が、冷酷皇帝に溺愛される

BL / 連載中 24h.ポイント:191pt お気に入り:167

処理中です...