シャム猫

大器晩成らしい

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入学式

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「湖箔ちゃん 遠いよ~ ここまで 遠すぎるよ~」

「煩い 離れろ」

「寂しいんだよ~ 毎日会えないと~」

「紅極 離してやれ 湖箔もそろそろ 教室に行かないといけないだろ?」

「父さんも 母さんも 遠い所まで わざわざ 来てくれて ありがとうね」

「俺は~」

「来るのは当たり前だろ 気にするな 新入生代表の挨拶 楽しみにしてるからな」

「貴方 プレッシャーかけないで 湖箔 力抜いて いつも通りでね 入学式が終わったら ここで待っているから 一緒に記念の写真を撮りましょうね」

「ああ 分かった 終わったら連絡する じゃっ 行って来る」



玄関でクラスを確認し靴を履き替える

1-A か

中に入ると ざわついていた筈の教室が静かになった

見られてる?

何故だ? 髪や眼の色は ウィッグとカラコンで変えてあるから 目立たないだろ?

編入生は 俺が思っていたより 少ないのか?

そういえば 教室に来るまでも じろじろ 見られていたような・・・

「おう 湖箔っ 同じクラスだな」

「疾風 おはよう 知ってる奴が居て よかったよ」

「こいつ 山城 湖箔 編入組 俺の友達だからなっ ちゃんと覚えとけよ!」

ビクッ

大声で急に言うから ビクッとしちゃったじゃん

「?編入生って 少ないの?」

「クラスに一人か二人じゃねぇかな」

「あぁ 珍しいのか 何か すげぇ 見られるから どこかおかしいのかと思った・・・初めて見る 知らない奴がきたからか」

「「「「「(いやっ 超絶美少女だからだろ)」」」」」

「「「「「(本当に男か?)」」」」」

「「「「「(女は紛れ込めねぇだろぉ)」」」」」

「「「「「(女であって欲しい)」」」」」

そこら中で 混乱が巻き起こっているようだ

ひそひそと話しているから 湖箔には聞こえなかったようだ
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