シャム猫

大器晩成らしい

文字の大きさ
上 下
208 / 514

115

しおりを挟む
温泉みたいな広い所なら気にしないけど、狭い空間に二人で裸でいるって、ちょっと変な感じ、緊張する。


準備してくるといって出て行ったジョエルは、軽くシャワーを浴びてきたみたい。

ヘッドボードに寄りかかって、座っていたら、ジョエルが濡れたままの髪を、軽く掻き揚げ、腰にタオルを巻いただけの状態で、戻ってきた。

「じゃっ、ここで服、脱がしちゃうね」

ブレザーやズボンはとっくに脱がされて、ハンガーにかけられている。

ネクタイも外されていた。

熟睡してて、脱がされてるのに、全然気付かなかったみたい。

今、身に着けているのは、ワイシャツと、ボクサーパンツだけだ。

「自分で、できますよ」

ボタンを上から外していってくれてるけど、それくらいは自分でも出来る。

「うん、でももう終わるよ。ほらね」

あっという間に、ワイシャツが脱がされ、パンツに手がかけられる。

「脱衣所で、うわっ」

脱衣所で脱ぐと言おうとしている最中に、有無を言わさず脱がされ、

「ここで脱いじゃった方が安全だから。まだ、立ち眩みあるでしょ?」

抱き上げられた。

せめて、俺の腰にもタオルプリーズ。


全身洗ってもらって、気持ちいいけど、いろいろと恥ずかしい。


姫抱きで、お風呂の中まで連れて行かれ、置いてあったイスに、そのまま腰を下ろした。

ジョエルの足の上に、横座りしている状態だ。

「ジョエル・・・このイス、濡れて大丈夫?」

なんか、食堂のイスに似ているような。

「使い終わったら洗って、きちんと拭いてから、浴室で乾燥させれば大丈夫」

本当か?


ジョエルに凭れ、髪の毛を洗って貰ってる。

絶妙な力加減で、頭皮をマッサージしながら洗われて、気持ちよすぎて、うつらうつら眠ってしまいそう。

・・・・・・カクンッ・・ハッ・・俺、眠ってた?

いつの間にか、ボディタオルで、身体を洗われていた。

背中を洗われている時に、意識が戻ったんだけど、既に、デリケートな部分には、泡が付けられていた。

・・・そこだけは、自分で洗いたかったんだけど。

熱か、羞恥でかは分からないけれど、身体が熱くなるのを感じた。





しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

獣人だらけの世界に若返り転移してしまった件

BL / 連載中 24h.ポイント:24,425pt お気に入り:1,142

二度目の人生ゆったりと⁇

BL / 連載中 24h.ポイント:548pt お気に入り:3,610

白猫は宰相閣下の膝の上

BL / 連載中 24h.ポイント:11,462pt お気に入り:964

子悪党令息の息子として生まれました

BL / 連載中 24h.ポイント:9,240pt お気に入り:322

王道わんこの奮闘記(仮)

BL / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:52

僕の家族の執着がすごい件について【休みの日更新⠀】

BL / 連載中 24h.ポイント:2,556pt お気に入り:3,019

みなしご白虎が獣人異世界でしあわせになるまで

BL / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:431

処理中です...