シャム猫

ジョエルの場合２８

規則正しい呼吸音か聞こえる。

「寝たか・・・」

こんな事はしてはいけないと解かっているが、やはり、自然と手が伸びてしまうな。

どんどん、自制ができなくなっている気がする。

バスローブの合わせから手を差し込み、滑らかな肌の感触を確かめながら手を滑らせ、そっと広げる。

染み一つない、透き通るような真っ白な身体。

綺麗だ・・・

チュッチュッ・チュッチュッ

首筋から軽くKISSを落としていく。

もう少し強く吸えば、痕を残せるのに・・・

ここは、駄目だな。

目立ちすぎる。

小さなピンクの突起を、押し潰すように捏ね繰り回し、立ち上がってきたところを、舌で優しく愛撫する。

「んっ・・っハァ・」

眠っていても、愛撫に反応し、鼻にかかったくぐもった声と、甘い吐息をもらした。

「気持ちいい？」

返事が無いのは解かっているが、つい、感じてくれているのが嬉しくて、訊いてしまう。

もう片方の乳首に吸い付きながら、下半身にも手を伸ばす。

緩く芯を持ち始めたそれを、軽く扱いていく。

クチュッ・クチュッ・クチュッ

先走りを絡めながら、上下させ、時々、掠るようにたまを小指で撫で上げる。

フッ

腰が揺れてきた。

KISSをしながら頭を下げていき、片足をそっと持ち上げる。

扱くのを止めずに、舌で円を描くようにたまを転がしながら、口の中に含んでは、出すを繰り返す。

「んっ・んっ・んっ・んんぅ・」

・・・

俺のものだ。

俺だけの・・・

誰にも渡したくない。

ジュッ

「んっ・っつぅ・・」

湖箔からは、確認できないであろう、足の付け根の後ろ、たまで隠れる場所に、赤い痕を残した。

本当は、首筋や胸元に残して、誰も手出しをしないよう、俺のものだと主張をしたいが、今はまだ我慢。

湖箔の心を手に入れるまでは。