シャム猫

大器晩成らしい

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眠ろうと横になったのに、結局は、ぐるぐるといろんな事を考え、頭が冴えてしまっていて、寝付けそうにない。

・・・時間がもったいないし、英単語帳でも見るか。

その内、眠くなるだろう。

・・・

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

・・・

ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ

ん~、うるさい・・

ハッ

手を伸ばしてボタンを押す

いつもより、20分も遅い時間。

結局、空が白み始めるまで、眠る事ができず、無理矢理目を閉じたはいいが、今度は寝過ごしたようだ。

慌てて、顔を洗い、身支度してると、扉をノックされる音が、響いた。

「湖箔、行くぞ」

「ごめん、まだ支度終わってないから、先、行ってて」

「(めずらしい)分かった。先行って、場所取っとく」

「ありがと」

自分至上最速で支度を整え、部屋を出た。


食堂で、トレーを手に、さて、皆を捜すかと席を見回すと、分かり易いように、席を立って手を振ってくれていた。


「ごめん、ありがとね」

「湖箔が遅れるなんて、珍しいね。二度寝?」

「ん~ん、なかなか寝付けなくて、寝たの朝方だったから、時間に起きられなかった」

「まだ、眠そうだな」

「うん。眠くて、目がしょぼしょぼする」

「大丈夫か?寝付けないって、何かあったのか?」

「あ~うん・・・兄から電話があって、それで、いろいろ考えてたら、目が冴えちゃって・・・」

「部活の後、部屋行くから、その時教えて」

濁したからか、ここでは話したくないと察してくれたようだ。

「分かった」

「先生も呼ぶか?」

この場合、先生って大輝の事か?

達って付いてないし、皆とジョエルの間に、何となく壁のようなものを感じるもんなぁ。

紫艶はともかく、疾風や森羅とは、全然関わりが無いからかな。

どうするか・・・

恋人に相談しないで、他の人にだけってのも、おかしな話だよな・・・

「そうだね・・・連絡しとく」

両方にメールしとくか。

皆に相談したい事があるから、来れたら部屋に来てって。

ジョエルも、皆にって読んだ時点で、2人っきりじゃないって解ってくれるだろう。

皆は、ジョエルも呼んだって分かったら、驚くかもしれないけどね。



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