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見張りが、とんだ失態を犯したのを知ったのは、山城君達が、体育館裏に向かったとの情報を受けた時だ。
体育館裏、普通、人が通らない、行く必要のない場所だ。
そんな場所で行われる事と言えば、喧嘩やいじめ、暴行、そして、告白だ。
男子校なのだから、本来、告白に使われる事はないのだが、山城君がそこへ向かったとなれば、その可能性が高い。
誰が呼び出したのか。
そう考えていた矢先、空手部の中里が、体育館裏にいるという情報が入ってきた。
中里と山城君に接点はない。
親しくしているという情報も、接触したという情報も、挙がってきてはいない。
だが、状況から言って、呼び出したのは中里という事なのだろう。
いつ、どうやって呼び出したんだ?
「あの・・・すみません」
「何だ?」
「もしかしたら、何ですが・・・」
「下駄箱から目を離しただと?」
「はい、後ろから〝落としませんでした?〟と、話しかけられ、手に持っていた写真を渡されたので、確認していて・・・その時に、手紙を入れられたのかも。山城君達が昇降口に入ってきたのが見え、すぐにその場を離れたので、確かではないのですが、あり得るかと」
「なるほど、あるかもな。そこら辺は、放課後にでも中里を呼び出して、訊く事にしよう」
「委員長、とりあえず、監視と、もしもの時は助けに入れるよう、メンバーを5人、向かわせました」
「分かった。まぁ、山城君も、1人で体育館裏に行った訳じゃないようだし、何かあるとは思えないが、用心するに越したことはないからな。残る問題は、見張りだが、明日の朝から、2人に増やして様子をみよう。誰かに声をかけられても、必ず1人は、下駄箱から目を離さないでおく事。いいな?」
「「「「「はい」」」」」
「では、これより、風紀の定例会議を始める。まずは、持ち物検査を実施するにあたって・・・次に・・・他に意見のあるものは・・・この件は、今ここにいないものにも、知らせておくように。以上。解散」
体育館裏、普通、人が通らない、行く必要のない場所だ。
そんな場所で行われる事と言えば、喧嘩やいじめ、暴行、そして、告白だ。
男子校なのだから、本来、告白に使われる事はないのだが、山城君がそこへ向かったとなれば、その可能性が高い。
誰が呼び出したのか。
そう考えていた矢先、空手部の中里が、体育館裏にいるという情報が入ってきた。
中里と山城君に接点はない。
親しくしているという情報も、接触したという情報も、挙がってきてはいない。
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いつ、どうやって呼び出したんだ?
「あの・・・すみません」
「何だ?」
「もしかしたら、何ですが・・・」
「下駄箱から目を離しただと?」
「はい、後ろから〝落としませんでした?〟と、話しかけられ、手に持っていた写真を渡されたので、確認していて・・・その時に、手紙を入れられたのかも。山城君達が昇降口に入ってきたのが見え、すぐにその場を離れたので、確かではないのですが、あり得るかと」
「なるほど、あるかもな。そこら辺は、放課後にでも中里を呼び出して、訊く事にしよう」
「委員長、とりあえず、監視と、もしもの時は助けに入れるよう、メンバーを5人、向かわせました」
「分かった。まぁ、山城君も、1人で体育館裏に行った訳じゃないようだし、何かあるとは思えないが、用心するに越したことはないからな。残る問題は、見張りだが、明日の朝から、2人に増やして様子をみよう。誰かに声をかけられても、必ず1人は、下駄箱から目を離さないでおく事。いいな?」
「「「「「はい」」」」」
「では、これより、風紀の定例会議を始める。まずは、持ち物検査を実施するにあたって・・・次に・・・他に意見のあるものは・・・この件は、今ここにいないものにも、知らせておくように。以上。解散」
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