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職員室から出ると、廊下で待っていてくれた紫艶と共に、部室へと向かった。
俺達が部室に入ると、ざわついていた部屋の中が、一瞬、静かになった。
なっ、何だ?
何か、嫌な感じだ。
後ろのいつもの席に座っているジョエルの許に、さっさと移動し、軽く挨拶を交わしてから、隣の席に腰を下ろした。
何か、物言いたげな視線を感じる。
ジョエルも、昼休みの事を知ってるのかもな。
ハァ~
どこまで噂が拡がってるんだろ?
ジョエルの目を見て、あ・と・で、と声に出さず、口だけを動かした。
解かったかな?
と思ったけど、頷いてくれたから、通じたと思う。
映画の上映が始まり、中盤ぐらいになった時、膝にそっと触るような感触が、下を見ると、掌を上に、ジョエルの手が置かれていた。
恥ずかしかったけど、自分の手を掌の上に重ね、視線を前に戻した。
ぎゅっと、お互いの指を絡めるように握られ、俺も少し、指に力を込め、握り返す。
ただそれだけなのだけど、心まで繋がっているような気がして、安心する。
上映が終わり、副部長が灯りをつけるまで、そのまま、手を握っていた。
「帰るか」
「そうだね」
荷物を手に、席を立ち上がろうとしたら、目の前に影が・・・
副部長がニヤニヤしながらこっちを見てる。
「何か?」
嫌な予感しかない。
「いや、ちょっと訊きたい事があって」
「お断わりします」
「まだ内容を言ってないだろ?昼休「その件については、黙秘します。お先に失礼します」」
副部長の言葉を遮り、紫艶とジョエルの腕を引いて、足早に部屋を出た。
やっぱりって感じだ。
からかう気満々だよな?
あれ。
むぅ~と思いながら、ずんずん歩いてると、紫艶から困惑気味に名前を呼ばれた。
「湖箔?」
「ああ、ごめん」
二人の腕を掴んだままだった。
ぱっと手を離し、謝った。
昼の告白の件は、関係のない人に言う必要なんてないし、訊かれても答えようとも思わない。
勇気を出して、告白してきた人を晒し者にはしたくない。
そっとしておいて欲しいのに、そんなに人の告白が気になるかね?
誰が誰を好きでも、どうでもいいと思うけどな・・・
ジョエルは別だけど。///
俺達が部室に入ると、ざわついていた部屋の中が、一瞬、静かになった。
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何か、物言いたげな視線を感じる。
ジョエルも、昼休みの事を知ってるのかもな。
ハァ~
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解かったかな?
と思ったけど、頷いてくれたから、通じたと思う。
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恥ずかしかったけど、自分の手を掌の上に重ね、視線を前に戻した。
ぎゅっと、お互いの指を絡めるように握られ、俺も少し、指に力を込め、握り返す。
ただそれだけなのだけど、心まで繋がっているような気がして、安心する。
上映が終わり、副部長が灯りをつけるまで、そのまま、手を握っていた。
「帰るか」
「そうだね」
荷物を手に、席を立ち上がろうとしたら、目の前に影が・・・
副部長がニヤニヤしながらこっちを見てる。
「何か?」
嫌な予感しかない。
「いや、ちょっと訊きたい事があって」
「お断わりします」
「まだ内容を言ってないだろ?昼休「その件については、黙秘します。お先に失礼します」」
副部長の言葉を遮り、紫艶とジョエルの腕を引いて、足早に部屋を出た。
やっぱりって感じだ。
からかう気満々だよな?
あれ。
むぅ~と思いながら、ずんずん歩いてると、紫艶から困惑気味に名前を呼ばれた。
「湖箔?」
「ああ、ごめん」
二人の腕を掴んだままだった。
ぱっと手を離し、謝った。
昼の告白の件は、関係のない人に言う必要なんてないし、訊かれても答えようとも思わない。
勇気を出して、告白してきた人を晒し者にはしたくない。
そっとしておいて欲しいのに、そんなに人の告白が気になるかね?
誰が誰を好きでも、どうでもいいと思うけどな・・・
ジョエルは別だけど。///
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