シャム猫

大器晩成らしい

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「ありがと」

ジョエルが手伝ってくれたおかげで、片付けが早く済んだ。

「どういたしまして」

まぁ、その後直ぐ、抱き上げられ、ベッドに運ばれたけど。

片付け終わるのを、待ちきれなかったっぽい。

「ジョエル?」

「ん?時間までこうしてていい?」

何をするわけでもなく、ただ横になって、時々、KISSを交わしながら、抱き合うだけ。

でも、そんな時間も、嫌じゃない。

「・・・うん、いいよ」

と思っていたら、手が、不埒な動きを見せてきたから、ペチリと軽く叩いて、止めた。

今始めても、中途半端になるからね。

エッチな気分を盛り立てられても、困る。

17時までに、いったん部屋に戻らないといけないのに、兆していたら、部屋を出られなくなるよね?

まぁ、ジョエルも、本気でおっ始めるつもりじゃあないのか、笑いながら、俺との攻防戦を、楽しんでいるって感じではあるけど。

「クスクスッ、ちょっ、それは反則」

両手首を掴まれ、シーツに押さえつけられ、反撃のしようがない。

「んっ、はぁ」

しかも、首筋をハムハムされ、つい声が・・・

何気に、そこ、弱点なんだけど。

知ってて、執拗に攻めてきた。

「降参っ、降参だから」

それ以上されたら、ヤバイ。

耳元まで、唇を移動し、「フッ、続きは夜ね」って言いながらも、チュッチュッチュッとリップ音を響かせてきた。


どうしてくれる、半勃ちなんだけど・・・

1.41421356・・・

1.7320508・・・

2.2360679・・・

フ~、どうにか治まった。

「あっ、時間っ」

ジョエルに、次の悪戯を仕掛けられる前に、ベッドから抜け出し、ウィッグとコンタクトを付ける為に、洗面所へと向かった。








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