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お風呂から上がり、髪をドライヤーで素早く乾かし、ベッドに入る前に、目覚ましをセットしようと、スマホの画面を開いた。
お風呂に入っている間に、電話があったようだ。
不在着信の欄にジョエルの名前が表示されていた。
約20分前。
お風呂に入って直ぐくらいか?
トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥルルル トゥルルル
カチャ
「湖箔?」
「うん、そう。電話くれたでしょ?丁度、お風呂に入ってて、聞こえなかった。ごめん」
「いや、こっちこそ、9時に電話した時に、言えば良かった・・・湖箔は、後は、寝るだけ?」
「うん」
「・・・」
「ジョエル?」
「・・・逢いたい。もう寝るだけなら、泊まりに来ないか?何もしないから」
「・・・何もしない、って・・KISSも?」
「KISSは、、、する」
「ハグは?」
「する」
「フフッ、するんだ?じゃあ、行く」
「良かった。階段の所で、待ってる」
「うん、直ぐ行く」
胸がドキドキする。
電話を切り、急いでウィッグを被り、コンタクトの入ったケースと、スマホと、鍵だけを持って、静かに部屋を出た。
極力足音を立てないよう、そっと階段を上った。
深夜だから、廊下に出てる人はいないとは思うけど、念の為。
5階の扉の前で合流し、誰にも見られないよう、注意しながら、ジョエルの部屋へと移動。
部屋の中に入り、扉が閉まった途端、ジョエルの腕の中へと、抱きしめられていた。
「ずっと、こうしたかった」
「うん。・・・俺も」
目を閉じ、ジョエルの胸の鼓動を聴きながら、温もりを堪能。
この数日の間に降り積もった寂しさが、徐々に、癒されていくのを感じた。
お風呂に入っている間に、電話があったようだ。
不在着信の欄にジョエルの名前が表示されていた。
約20分前。
お風呂に入って直ぐくらいか?
トゥトゥトゥ トゥトゥトゥ トゥルルル トゥルルル
カチャ
「湖箔?」
「うん、そう。電話くれたでしょ?丁度、お風呂に入ってて、聞こえなかった。ごめん」
「いや、こっちこそ、9時に電話した時に、言えば良かった・・・湖箔は、後は、寝るだけ?」
「うん」
「・・・」
「ジョエル?」
「・・・逢いたい。もう寝るだけなら、泊まりに来ないか?何もしないから」
「・・・何もしない、って・・KISSも?」
「KISSは、、、する」
「ハグは?」
「する」
「フフッ、するんだ?じゃあ、行く」
「良かった。階段の所で、待ってる」
「うん、直ぐ行く」
胸がドキドキする。
電話を切り、急いでウィッグを被り、コンタクトの入ったケースと、スマホと、鍵だけを持って、静かに部屋を出た。
極力足音を立てないよう、そっと階段を上った。
深夜だから、廊下に出てる人はいないとは思うけど、念の為。
5階の扉の前で合流し、誰にも見られないよう、注意しながら、ジョエルの部屋へと移動。
部屋の中に入り、扉が閉まった途端、ジョエルの腕の中へと、抱きしめられていた。
「ずっと、こうしたかった」
「うん。・・・俺も」
目を閉じ、ジョエルの胸の鼓動を聴きながら、温もりを堪能。
この数日の間に降り積もった寂しさが、徐々に、癒されていくのを感じた。
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