泉の聖

大器晩成らしい

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猿に関しては後で紹介してくれるようだ

「繁殖期で伴侶を捜しに出ているのですが 呼び戻しますので しばらくお待ち下さい」

長居をする予定ではないのですが・・・

呼び戻したら可愛そうなのでは?

「いえいえ 大丈夫です 問題ないです お気になさらず 次のご質問どうぞっ」

・・・じゃあ 住む場所は?

「貴方ならご自分で ハンモックが作れますよ」

無理です さようなら

「まっ 待って下さい 話は最後まで お願いします」

伏せをして頭を下げている あれは 土下座のつもりなのだろうか

「貴方なら 魔法を使って ちょちょちょいのちょいと 作れる筈です」

魔法等 使った事は無いし そもそも 使える人は居ない

「いいえ 門を潜れた時点で 魔法が使えるようになっている筈 想像してみて下さい そこの木の蔓が 自然に編み込まれて ハンモックになる様を・・・」

シュルルルル・・・

おぉ~ 出来たね

「お見事です この泉の周辺は結界が張ってあって その中の温度は常に一定 雨や雪は勿論の事 その他の天候の影響を一切受けません そして中に入れる生物は 貴方に害を及ばさない者だけ」

だから ハンモックだけで OKと?

「落ちつかないと言うのであれば 周りの木を魔法で加工して そこのハンモックを取り込むように小屋を建ててみてはどうでしょう」

素人が建てる小屋の強度・・・安心できない

安心できるはずがない

崩れた木材の下敷きになる未来しか見えない
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