何で僕を?

大器晩成らしい

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身体が温まり、湯船からでて、そのまま脱衣所に向かおうとしたら、腕を引かれ、マッサージ台の前へ。

「葵ちゃん、今日は慣れない格好をしたから、そこら中凝ってるでしょ?真面目にマッサージしてあげるから、横になって?」

・・・今日は、お風呂でしないって言ってくれたし、大丈夫かな?

「ありがと、じゃあお願いしよっかな」

気持ちいい・・・

絶妙な力加減に、つい、うとうとと・・・

「・・・ちゃん、・おい・・・、・き・・・悪戯しちゃうよ」

ハッ!!

「ダメッ!!」

フ~危ない、眠っちゃってた。


・・・あれっ?

いつの間にベッドの上?

「起きてくれて良かったぁ。まぁ、ダメッて言われたけど、葵ちゃんが寝てる間に、ベッドに移ってるから、これから悪戯、というより、愛の営みを始めようね。初夜なんだから、起きててもらえないと、切ないんだけど?」

「マッサージが気持ちよすぎて、眠っちゃってた。ごめんね、月夜」

「いいよ。今日はいろいろあって、疲れていただろうし。でも、今からは、寝かせないからね、覚悟してね」

「・・・鋭意努力します」


努力しますって言った途端、〝まず、準備しようね〟って、月夜に、細いスポイトのような物を、お尻の中に挿し込まれ、液体を腸内にかけられた。

何でも、挿入時痛くないように、程よく力が抜けるようになる液体なんだって。

数分後、クリーンをかける為、指を入れられたんだけど、確かに、吃驚するほど、すんなりと入っていった。

これで準備終了かなって思ったら、クリーンをかけた後、そのまま、孔の縁に指を引っ掛け、別の容器を取り出し、えっ、なんで拡げるの?と思ったら、瓶の口をそのまま僕のお尻の孔に入れ、中身を全量、注ぎ入れた。

今度のは、さっきのとは効能が違うらしい。

滑らかに動くようにだって。

?そういえば、この瓶、見た事あ・る・よう・な~?

あっ、これ、あれだ。

「お腹の中が熱くなるやつ!」

「ピンポン、正解♪」

「正解♪じゃない。あんまり、いい記憶がない。あの時、いっぱい意地悪されて、悲しかったんだから。何回も後ろだけでイかされたし」

「ごめん。今日は、意地悪しないよ。一緒に気持ちよくなろう」

「・・・・・・うん」

悲しかったって言ったら、ぎゅっと抱き締めて、謝ってくれた。

「口付けしていい?」

「・・・うん」

ちゅっちゅっちゅっちゅっ、って軽く啄ばむようなキス。

「葵、愛してるよ」

「うん、僕も」

愛してるよ。



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