何で僕を?

大器晩成らしい

文字の大きさ
154 / 358

153

しおりを挟む
泥棒とか、暗殺者とか、不届き者?を省く為、貴族街と、平民の住む地区を分けるように、高い壁が築かれていて、さらに、壁と民家との間には、20m幅の堀を設け、水底とかに、罠まで仕掛けられているんだって。

これ、月夜情報ね。

城から、馬車で進んでその門をくぐり、今、橋を渡ってるんだけど、この橋も、時間になると跳ね上げてしまって、行き来をできなくするんだよ。

森に、実地訓練に行った時、締め出されない様、帰る時間とか考慮して、行動してたからね。

「この壁を越えて、忍び込めた人って、いるのかな?」

「・・・聞いた事ないな。この壁、1mくらいの幅があるだろ?下からじゃ分からないように、上部に60cm幅の溝を作らせていて、そこに、軍用犬を何頭も放ってるんだよ。だから、万が一壁を登りきっても、向こう側に渡る前に、その犬達を相手にしないといけないからね。宰相に、昔、言われたんだよね。軍用犬を倒されたら困るから、間違っても、チャレンジはしないようにって」

「月夜ならできそうだもんね」

「そうだね。できると思うよ」



馬車が、高い塀に囲まれた、お屋敷の前に停車し、少しして。

コンコン

「到着しました。月夜様、門を通れるようにしてもらっても、宜しいでしょうか?」

「いいよ」

「僕も降りる」

月夜だけ、馬車から降りて行こうとしたから、僕もって言ったら、抱き上げてくれた。

そうだった、僕まだ、足腰立たないんだった。

つい、自分一人で降りる気でいたけど、最悪、馬車から転げ落ちてたかも。

門を開けるくらい、待ってれば良かったかな。

「・・・あれ?門が開いてる」

「鍵を使えば、門を開けるまではできるんだよ。でも、この屋敷を購入した時、葵ちゃんが来てから、一緒に入ろうと思って、それまで、誰にも荒らされないように、結界を張っておいたんだよね。だから、葵ちゃんと、ラピスと、馬車に繋がれている馬2頭は、結界に登録しないと、門を通り抜ける事ができないんだよ」

「どうやって登録するの?」

「葵ちゃん、結界に触れてくれる?ラピスは馬2頭の鼻面を結界に触れさせて。ラピス自身も、頭でも、足でも、どこでもいいから、結界に触れてて。急いで登録するから、いいよって言うまでは、離れないようにね」

「うん、わかった」

「畏まりました」

ラピスさんは、お馬さん達の間に入り、上手く誘導して、鼻を付けさせ、自身は馬の方を向いているから、後頭部を、結界に触れさせていた。

僕は手ね。

「・・・・・・・・・・いいよ」

早っ、もうできたの?

「じゃあ、行こうか」

「うん」

庭の草は、生え放題みたい。

ずっと、ほったらかしだったもんね。

整えるの大変そう。

でも、自分達で手をかけて、綺麗になって行く過程を見るのも、楽しいかもね。



しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

悪役令息の兄って需要ありますか?

焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。 その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。 これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。

逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます

ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。 休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。 転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。 そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・ 知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?

異世界で孵化したので全力で推しを守ります

のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL

【完結】自称ヒロイン役を完遂した王家の影ですが、断罪パーティーをクリアした後に王太子がぐいぐい来ます。

竜鳴躍
BL
優秀過ぎる王太子×王家の影(失業)。 白い肌に黒髪黒瞳。小柄な体格で――そして両性具有。不出来な体ゆえ実の親に捨てられ、現在はその容姿を含め能力を買われて王家の影をしていたスノウ=ホワイト。男爵令嬢として王太子にハニトラを仕掛け、婚約者を悪役令嬢に仕向けて王太子への最終試験をしていたのだが、王太子は見事その試練を乗り越えた。これでお役御免。学園を退学して通常勤務に戻ろう――――――。 そう思っていたのに、婚約者と婚約解消した王太子がぐいぐい来ます! 王太子が身バレさせたせいで王家の影としてやっていけなくなり、『男子生徒』として学園に通うスノウとそんなスノウを妃にしたくてつきまとう王太子ジョエルの物語。 ☆本編終了後にいちゃいちゃと別カップル話続きます。 ☆エンディングはお兄ちゃんのおまけ+2ルートです。

僕のユニークスキルはお菓子を出すことです

野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。 あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは?? お菓子無双を夢見る主人公です。 ******** 小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。 基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。 ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ 本編完結しました〜

処理中です...