何で僕を?

大器晩成らしい

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始めからベッドにこだわりを持っていた月夜の意見を、全面的に取り入れた形で、物は決まった。


・・・もう何でもいいや。


選ぶのに疲れて、途中から月夜に、丸投げしちゃった。

月夜に凭れて、まどろんでいる内に、月夜と店員さんの間で、話し合いながら決めていき、こんな感じになりますって、起こされて見せられたのが、天蓋付きのベッド。

薄いピンクの支柱に、薔薇が絡みついてる感じの彫り物がされている。

白い薄手のレース生地が4枚重ねがけされていて、中が見えにくいようにしているそうだ。

一番外側と内側2枚はシンプルなものだったけど、外から2枚目だけ、薄いピンク色の、カスミソウみたいな小花のモチーフが、全体的にちりばめられていた。

マットはちょっと硬め、布団はふわふわで、かなり軽い、枕は、ベッドと同じ幅くらいの物が一つ。

布団と枕のカバーには、赤い大きな薔薇の花が何個か刺繍されていた。


わー、あの部屋にピッタリー。


「葵ちゃんが、この中で横になってる姿を想像しただけでヤバイ。いい」

本当にいいか?

痛いの間違いでは?

「このマットを見つけるのに、すごく、時間がかかったんだよね。もう、反発力が最高(エッチに最適な硬さなんだよ、これが)」

・・・そうですか。


「店員さん。お会計いいですか?」

月夜の話を聞いてたら、日が暮れそう。

さっさっとお会計して、倉庫に行き、買った品物をどんどん、月夜が持ってきた収納バッグにしまっていった。

ちなみに、ラピスさんの布団と枕はおまけしてくれた。

結構な金額になったからね。

「またのご利用、お待ちしております」

でしょうね。



「ラピスさん、ごめんね。随分と待たせちゃって」

「いいえ、大丈夫ですよ。いい買い物は、できましたか?」

「まぁ、月夜が満足する物は、買えたかな。うん。ラピスさんのベッドは、ちゃんと僕が選んだからね。楽しみにしてて」

「はい、ありがとうございます」


「さて、どうしよう。別荘地に向けて出発しても、直ぐに暗くなりそうだよね。出店で適当に食べる物でも買って、セカンドハウスに持ち帰って食べる?で、明日の朝、出発しない?ベッドも手に入ったし、寝心地を確かめられて、丁度いいかもよ。どうかな?」

「うん、いいよ。それで」

別に、急ぐ旅でもないし、10日以内に帰ってくれば、問題ないよね。

まぁ、過ぎたら、宰相さんとかは、騒ぎそうだけどね。

「あっ、でも、エッチは無しで!」

結局、今日一日、抱えられて過ごしたからね。

自分で歩かないと、退化しちゃいそう。



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