何で僕を?

大器晩成らしい

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「はい、次の方」

「はい、買取をお願いします」

ギルドカードを受付の人に渡しながら、そう告げた。

「買取ですね。ではこちらにお出し下さい」

指定された篭の中に、綺麗に解体済みの素材を、鞄から取り出す振りをしながら、計算し易いよう10個単位で収納から取り出し、入れていった。

「以上です」

「どれも、綺麗に解体されていますね。ありがとうございます。助かります。計算しますので少々お待ち下さい」

「はい」


「お待たせしました。詳細と金額はこちらの石板に記入されています。宜しければ一番下の丸い所に魔力を流して下さい。・・・・・・はい、ありがとうございます。お金はどうされます?ギルドカードに入金しますか?それとも、持って行きますか?」

「月夜、どうする?」

「旅に必要なお金は、引き出してあるから、それはカードに入れて貰うといい」

「うん、分かった。ギルドカードに入金をお願いします」

「はい、畏まりました」

専用の機械に、さっきの石版とギルドカードを差し込み、キーボードの様な物を操作。

差し込んだ所から、石版とカードが出てきた他に、上からも一枚の紙が出てきた。

「お待たせいたしました。今回でランクがBからAへと上がりました。おめでとうございます。受けられる依頼の範囲が変わりますので、お受けになられる場合は、お気を付け下さい。それでは、ギルドカードをお返しします。それと、こちらの紙には、今日を含め、過去10回分の現金出納状況が書き出されております。確認後、厳重に保管しておいて下さい」

やった!!

Aランクだ。

「ご利用ありがとうございました」

「ありがとうございます」

ペコってお辞儀をするけど、そのまま月夜に抱きついて待機。

「それでは、次の方」

「買取で」

月夜もギルドカードを渡し、受付の人に言われるままに、素材を次々出していく。

OH~

随分と、貯めてたんだね。

指定された篭の中に、僕と同じ様に、綺麗に解体された素材を、鞄から取り出す振りをしながら、これでもかってくらい、積み上げていった。

受付のお兄さんの顔が、どんどん引き攣っていくんだけど・・・

月夜のお腹をペシペシして、とりあえず、そこまでで勘弁してあげてってお願いした。

「葵ちゃんの頼みじゃ、仕方ない。お金は、ギルドカードに入金で」

「畏まりました。すみませんが、計算にお時間を頂きます。暫らくお待ち下さい」


後ろの方から、〝そんないっぺんに出すなよ~〟って叫びが聞こえた。

うん、その気持ちは解かる。

ゴメンなさい。





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