何で僕を?

大器晩成らしい

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パーティで出される飲食物にも、気を付けないといけないのか・・・

「ちゃんと、鑑定をかける癖を、つけないとね・・・ところで、あのピアス、どうしよう」

「ほっとけばいい、と俺は思うけど、葵ちゃんは、ほっとけないんでしょ?」

「だって、知らないで触っちゃったら、病気を移されちゃうんでしょ?」

「そうだね。移るね」

あのピアスって、あえて置いていったんだよね?

他の人に、自分の病気を移す為に。

宿の掃除をする人、もしくは、宿泊客が、知らないで拾って、身代わりになるんだよね?

酷くない?

「どうにかできない?」

「う~ん。初めてだからねぇ、こういうのは。あまり、自信はないけど、とりあえず、結界で囲って、光魔法で浄化、かな?あのピアスが砕け散れば、成功だと思うよ?たぶん。まぁ、最後に、結界内に鑑定をかけて、成功したかどうか、判定すればいいんじゃないかな?もし駄目だったら、ほうきで掃いて、宿の外に出してから、土に穴掘って埋めるしかないかも」

曖昧。

でも、やってみるしかないよね?

「月夜、お願い。やってみるだけ、やってみて」

「う~ん。まぁ、やってみるか」

<結界><浄化>・・・<鑑定>

呪いのピアスの欠片

効果:砕け散った為、効果は消失している。ただのゴミ。

「よしっ、成功」

「<鑑定>・・・本当だ」

早速、僕も鑑定してみた。

「ただのゴミって・・・フフッ、良かった。ありがとう、月夜」

ただのゴミになったけど、部屋の中にばら撒く訳にはいかないから、月夜が、結界で囲ったままのそれを、宿の外まで、蹴って転がし、土の上で結界を解除。

うん、これで、一安心。



「ラピスさん、ごめんなさい。お待たせしました」

「大して待っていませんから、大丈夫ですよ。足元にお気を付けて、お乗り下さい」

僕達が宿から出ると、既に、準備万端で待っててくれたから、〝ありがとう〟って言って、馬車に乗り込んだ。

月夜に抱えられて、だけどね。

「モカも、待っててくれて、ありがとうね」

クキュ

反対側の座席に座っていたモカに声をかけると、ピョンってジャンプして、僕の膝の上に飛び乗り、手に身体を擦り寄せてきた。

「撫でて欲しいのかな?」

クキュ

「そっか」

ゆっくり、モカの頭や身体を撫でている内に、いつの間にか、眠りに落ちていた。

睡眠不足な上、膝の上のモカが、いい感じにポカポカと温かかったからね。

気持ちよくて。

月夜に凭れて、2度寝。

ス~・ス~・ス~

「寝ちゃった?・・・なんでこんなに可愛いかなぁ?ん~、チュッチュッ。・・・ハァ~、尊い。おやすみ、葵ちゃん。チュッ」





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