何で僕を?

大器晩成らしい

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ラピスさんが馬達を宿に預け、戻ってきて直ぐ、そのまま隣のギルドへ。

中に入って右側が飲食スペースらしい。

丸テーブルがいくつも設置されていて、その中の空いてるテーブルに着いた。

「いらっしゃい。何にします?」

「果物を使った冷たい飲み物って、ありますか?」

「ありますよ」

「甘いのがいいのですが、とりあえず2杯で」

月夜は、僕達の飲み物を注文してくれた後、飲み物が来るまで傍に居てくれ、しっかりと結界を張ってから、書類を提出する為、受付の列に並びに行った。

やっぱり、結界を張った瞬間、周りの冒険者達が、えって顔で、こっちの方を見てきた。

こんな所で、結界を張るなんて、普通じゃないもんね。

すみません、月夜が過保護なんです。


どんどん処理が進み、月夜の番に。

?あれっ?

何か、他の部屋に連れて行かれるみたい。

手を合わせて、上を指差してる。

“ごめん、上、行って来る”

って所か?

外から中は見れないのに、僕が見てるって確信でもあったのかな?

「月夜、時間かかりそうだね」

「そうですね。書類の内容から、詳しい報告を求められたのかもしれないですね」

ふ~ん、仕方ないから、冒険者の衣装でも見て、待ってるかな。

コスプレ集団を見ているみたいで、面白いからね。



ガンガン

えっ、何?

果実のジュース(残念ながら、スムージーはなかったもよう)をちびちびと飲みながら、並んでる冒険者を眺めていたら、頭の後ろの方で、ガンガンと音が。

吃驚して振り向いたら、酔っ払った冒険者が、結界の強度を試そうとしているのか、剣の柄の部分で、ガンガン叩いていた。

「葵様、こちらへ」

ラピスさんに促がされ、テーブルを挟んだ反対側の席に移動。

月夜が張った結界だから、破られるとは思わないけど、結構な大男が、必死に叩いてくる姿を真正面から見るのは、ちょっと怖い。

「葵様、安心して下さい。あんな力じゃ、この結界はびくともしませんから」

クキュ

モカもそうだって感じに頷いてる。

「うん。結界を信用していない訳じゃないんだけど、あの形相がちょっとね」

「では、葵様は、モカだけを見ていて下さい。あの男は、私が見張っておきますので」

そう言って、モカを持ち上げて、僕の目の前に。

ラピスさんから受け取り、指で頭を撫で撫で。

「うん、そうだね。あんなむさ苦しいのより、モカを見ていた方がいいね」

クキュ

コクコク頷いて、もっと撫でて欲しいのか、指に頭を擦り擦り。

うん、間違いなく可愛い。

あ~、癒される~。







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