262 / 358
261
しおりを挟む
ラピスさんが馬達を宿に預け、戻ってきて直ぐ、そのまま隣のギルドへ。
中に入って右側が飲食スペースらしい。
丸テーブルがいくつも設置されていて、その中の空いてるテーブルに着いた。
「いらっしゃい。何にします?」
「果物を使った冷たい飲み物って、ありますか?」
「ありますよ」
「甘いのがいいのですが、とりあえず2杯で」
月夜は、僕達の飲み物を注文してくれた後、飲み物が来るまで傍に居てくれ、しっかりと結界を張ってから、書類を提出する為、受付の列に並びに行った。
やっぱり、結界を張った瞬間、周りの冒険者達が、えって顔で、こっちの方を見てきた。
こんな所で、結界を張るなんて、普通じゃないもんね。
すみません、月夜が過保護なんです。
どんどん処理が進み、月夜の番に。
?あれっ?
何か、他の部屋に連れて行かれるみたい。
手を合わせて、上を指差してる。
“ごめん、上、行って来る”
って所か?
外から中は見れないのに、僕が見てるって確信でもあったのかな?
「月夜、時間かかりそうだね」
「そうですね。書類の内容から、詳しい報告を求められたのかもしれないですね」
ふ~ん、仕方ないから、冒険者の衣装でも見て、待ってるかな。
コスプレ集団を見ているみたいで、面白いからね。
ガンガン
えっ、何?
果実のジュース(残念ながら、スムージーはなかったもよう)をちびちびと飲みながら、並んでる冒険者を眺めていたら、頭の後ろの方で、ガンガンと音が。
吃驚して振り向いたら、酔っ払った冒険者が、結界の強度を試そうとしているのか、剣の柄の部分で、ガンガン叩いていた。
「葵様、こちらへ」
ラピスさんに促がされ、テーブルを挟んだ反対側の席に移動。
月夜が張った結界だから、破られるとは思わないけど、結構な大男が、必死に叩いてくる姿を真正面から見るのは、ちょっと怖い。
「葵様、安心して下さい。あんな力じゃ、この結界はびくともしませんから」
クキュ
モカもそうだって感じに頷いてる。
「うん。結界を信用していない訳じゃないんだけど、あの形相がちょっとね」
「では、葵様は、モカだけを見ていて下さい。あの男は、私が見張っておきますので」
そう言って、モカを持ち上げて、僕の目の前に。
ラピスさんから受け取り、指で頭を撫で撫で。
「うん、そうだね。あんなむさ苦しいのより、モカを見ていた方がいいね」
クキュ
コクコク頷いて、もっと撫でて欲しいのか、指に頭を擦り擦り。
うん、間違いなく可愛い。
あ~、癒される~。
中に入って右側が飲食スペースらしい。
丸テーブルがいくつも設置されていて、その中の空いてるテーブルに着いた。
「いらっしゃい。何にします?」
「果物を使った冷たい飲み物って、ありますか?」
「ありますよ」
「甘いのがいいのですが、とりあえず2杯で」
月夜は、僕達の飲み物を注文してくれた後、飲み物が来るまで傍に居てくれ、しっかりと結界を張ってから、書類を提出する為、受付の列に並びに行った。
やっぱり、結界を張った瞬間、周りの冒険者達が、えって顔で、こっちの方を見てきた。
こんな所で、結界を張るなんて、普通じゃないもんね。
すみません、月夜が過保護なんです。
どんどん処理が進み、月夜の番に。
?あれっ?
何か、他の部屋に連れて行かれるみたい。
手を合わせて、上を指差してる。
“ごめん、上、行って来る”
って所か?
外から中は見れないのに、僕が見てるって確信でもあったのかな?
「月夜、時間かかりそうだね」
「そうですね。書類の内容から、詳しい報告を求められたのかもしれないですね」
ふ~ん、仕方ないから、冒険者の衣装でも見て、待ってるかな。
コスプレ集団を見ているみたいで、面白いからね。
ガンガン
えっ、何?
果実のジュース(残念ながら、スムージーはなかったもよう)をちびちびと飲みながら、並んでる冒険者を眺めていたら、頭の後ろの方で、ガンガンと音が。
吃驚して振り向いたら、酔っ払った冒険者が、結界の強度を試そうとしているのか、剣の柄の部分で、ガンガン叩いていた。
「葵様、こちらへ」
ラピスさんに促がされ、テーブルを挟んだ反対側の席に移動。
月夜が張った結界だから、破られるとは思わないけど、結構な大男が、必死に叩いてくる姿を真正面から見るのは、ちょっと怖い。
「葵様、安心して下さい。あんな力じゃ、この結界はびくともしませんから」
クキュ
モカもそうだって感じに頷いてる。
「うん。結界を信用していない訳じゃないんだけど、あの形相がちょっとね」
「では、葵様は、モカだけを見ていて下さい。あの男は、私が見張っておきますので」
そう言って、モカを持ち上げて、僕の目の前に。
ラピスさんから受け取り、指で頭を撫で撫で。
「うん、そうだね。あんなむさ苦しいのより、モカを見ていた方がいいね」
クキュ
コクコク頷いて、もっと撫でて欲しいのか、指に頭を擦り擦り。
うん、間違いなく可愛い。
あ~、癒される~。
0
あなたにおすすめの小説
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】その少年は硝子の魔術士
鏑木 うりこ
BL
神の家でステンドグラスを作っていた俺は地上に落とされた。俺の出来る事は硝子細工だけなのに。
硝子じゃお腹も膨れない!硝子じゃ魔物は倒せない!どうする、俺?!
設定はふんわりしております。
少し痛々しい。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
愛人少年は王に寵愛される
時枝蓮夜
BL
女性なら、三年夫婦の生活がなければ白い結婚として離縁ができる。
僕には三年待っても、白い結婚は訪れない。この国では、王の愛人は男と定められており、白い結婚であっても離婚は認められていないためだ。
初めから要らぬ子供を増やさないために、男を愛人にと定められているのだ。子ができなくて当然なのだから、離婚を論じるられる事もなかった。
そして若い間に抱き潰されたあと、修道院に幽閉されて一生を終える。
僕はもうすぐ王の愛人に召し出され、2年になる。夜のお召もあるが、ただ抱きしめられて眠るだけのお召だ。
そんな生活に変化があったのは、僕に遅い精通があってからだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる