何で僕を?

大器晩成らしい

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〝僕、一人で座りたい〟って言って、ソファーに下ろして貰ったけど、結局、月夜の膝の上に、お邪魔する事に。


だって、ソファーのサイズが合わないんだもん。

座面の奥行きがありすぎて、深く座ると、僕の足、ピーンと伸ばしっぱなしになる。

お行儀悪いよね?

でも、膝を曲げようとすると、前の方に出て、背凭れ無しで座らないといけないから、地味に辛い。

座面が沈み込む程、柔らかいから、姿勢を正しくしようとすると、腹筋とかに力を入れたりしないといけないから、かなり疲れる。

少しは頑張っていたんだけど、月夜に、

「葵ちゃん、意地張ってないで、こっちにおいで」

って言いながら、抱き上げられ、いつもの定位置に。


コンコン

やっと、担当者が決まったのかな?

「失礼します。お待たせして、大変、申し訳ございませんでした。私、今回、現場監督を務めさせて頂く事になりました、ボールサムと申します。どうぞ宜しくお願い致します」

「ご丁寧にありがとうございます。葵・海原です」

「葵の伴侶の、月夜・海原です」

「ラピス・シ・ディープブル、侍従をしております」

「この間、結婚なされた、勇者様ですよね?遠くから拝見させて頂きました。おめでとうございます。勇者様の別荘建築に携われるとは、光栄です。一流の職人を集め、何百年と残るような、しっかりとした別荘を建てさせて頂きますね」

何か、凄いやる気に満ちてるね。

出来上がりに期待できそう。

「はい、ありがとうございます。宜しくお願いします」

「では、先ずは、これだけは付けて欲しいというような、要望をお聴きしても宜しいでしょうか?」

「えっと、主寝室と、キッチンと、お風呂場は大きくして下さい。キッチンは、アイランドキッチンでお願いします。それと、客室は5部屋くらいあればいいかな?ラピスさんの部屋も、客室と同じ造りでいいよね?後、家の外に、海水でべたつく身体や、足に付いた砂とかを洗い流せるような、シャワー室が欲しいかな。ん~・・・それくらいかな?他、何かある?」

「そうだな・・・塀は、海に面していない3面だけでいいけど、頑丈なもので。門は、普通の馬車2台分の幅で作って欲しいかな」

「ラピスさんは?希望とかあったらどんどん言って?」

「では、宜しいですか?私の部屋ですが、客室と同じ造りだと、広過ぎると思います」

まさかの、ダメだし。

「広過ぎないですよ?別荘に行く時は、ラピスさんも、身体をリフレッシュさせるつもりで、ゆったりと過ごして欲しいので、今の希望は却下という事で、他のでお願いします」









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