何で僕を?

大器晩成らしい

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「葵ちゃん、ガンバレー」

「葵様ー、残り10頭をきりましたよー。あともう少しです。頑張って下さーい」

月夜も、ラピスさんも、すっかり観戦モード。

僕一人、レベルアップの為に、魔物を退治してます。

でも、こう、何ていうんだろ、退治といっても、安全な籠の外から、籠の中の、逃げ場の無い獲物に、止めを刺す作業って感じで、魔物とはいえ、ちょっと可哀相というか、何というか。

「魔物に情けは、無用だよ~」

月夜に、胸の迷いを見抜かれた。

「そうですよ。魔物は、殺すか殺されるかの二択です。見逃すは、無いのですよ。お互い」

うん、まぁ、言いたい事は解かる。

今、ここに残ってる魔物に、情けをかけて逃がしてあげても、人を襲う事を止める事はないという事だもんね。

結局は、方法はどうあれ、倒さなきゃいけない事に変わりは無い、という事なんだよね。

ふ~、よしっ、やるか。

<アイスランス>





「葵ちゃん、お疲れ。ラージフォレストファング、邪魔だから、全部収納してきちゃうね。葵ちゃんは、ゆっくりと身体を休めてて」

「うん、ありがと」

「葵様、何か飲まれますか?」

「う~ん、今はいいかな。それより、ラピスさんは、もう、休んで。明日は竜種を倒しに、森の中に入らなきゃいけないし、休める時に休んでおかないと、ね。僕なら、飲みたくなったら、適当に出して飲むから、大丈夫。気にしないで寝て」

「では、申し訳ないのですが、お先に休ませて頂きます」

「うん、お休みなさい」

「お休みなさい」

「モカ」

とてとてとてとて、ピョ~ン、よじよじ

クキュ

中からこっちを窺ってるから、声をかけたら、僕に飛びついてきて、肩までよじ登り、頬擦りをしてきた。

怖かったのかな?

「月夜が張った結界は頑丈だから、パニックになって、飛び出していかないでね」

クキュ

コクンッ

よしよし。

頭を指で撫で撫で。

「モカも、おやすみね」

クキュ






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