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ガッレシニア王国 神官長 クレメンテ
お祈り
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朝 いつもより 早い時間に マリーナにおこされた
もう 随分と慣らされた いつもの 洗礼を受け ベッドルームを出ると クレメンテが 仕度を済ませて 待っていた
「お早うございます お待たせしましたか?」
「いいえ 大丈夫ですよ いつも通りの時間です ただ 百合愛が 会いたい時に すぐ会える距離にいる事が 想像以上に嬉しくて いつもより 早い時間に 起きてしまっただけなんです」
・・・Oh
・・・何て 答えたらいいのか 判らない
「そんなこと 言われたら 恥ずかしいです」
どんどん 声が小さくなってしまう
微笑むクレメンテに エスコートされながら 祈りの間へ入っていった
神官達が続々と集まってきている中 クレメンテが来た事を知ると 自然と道が分かれ 一番先頭の神像の真前まで すんなりと通って行けた まるで モーゼの奇跡のようだ
「私と同じ様に跪いた後 祈りの言葉を 区切りながら言うので 続けて 同じ言葉を言ってください」
と言われていたので その通りに続け 最後の句を告げた途端 目映い光に包まれていた
目の前に 神々しい大きな存在を感じるが あまりにも眩しくて 眼を開けて 直接確認する事が出来ない
しかし 耳元に いやっ 頭の中に直接?
何ともいえない美声で 話しかけてこられた
「やっと 会う事ができたな 俺の世界の民に シヴェラザードへ召喚させられ 百合愛や家族 近しい者達に 辛い 悲しい思いをさせてしまった 本当に申し訳ない」
「今 私の家族や親友が どうしているか 分かりますか?」
「地球神が言うには 皆で支え合いながら 百合愛に誇れるような生き方をしよう 前向きに進もう と頑張っているそうだ」
麻友結達と 百合愛の家族が 頻繁に行き来している事や 近況をいろいろと話してくれた
「そうですか・・・ 教えてくださり ありがとうございました 加護も授けてくださり 嬉しかったです 有効に使わせて頂きます」
泣きそうになり 堪えようと 両手で 口元を押さえた
「俺は常に百合愛を見守っている だから 聞きたい事 話したい事 なんでもいい 祈りの際 心の中で伝えてくれ いつでも 百合愛の許に来て 応えよう」
優しい言葉に 泣き声はかろうじて堪えたが 涙は 目尻から溢れて 流れ 落ちていった
「・・・ありがとう ございます でも なるべく依存しないように 私も家族に誇れるよう 前向きに進んで行きます」
いつの間にか 光が消えていたようだが 気付いたのは 随分時間が経ってからだったようだ
しばらくの間 顔を手で覆って 必死に 涙を止めようとしていたから
クレメンテに そっと抱きしめられ 恥ずかしい
顔から手を離すと そっと目尻にKISSを 落とし 抱き上げられた
他の人に 泣き顔を見せたくなくて クレメンテの胸元に押し付けて 隠していたら クレメンテは そのまま部屋へ 連れていってくれた
部屋の中の ソファーにおろされた後 背凭れに寄り掛かって ぼおっとしていたら マリーナから渡されたらしい 濡れたタオルで 優しく涙の痕を拭いてくれたり ご飯を口に運んで 食べさせてくれたり 甲斐甲斐しく世話をしてくれた
・・・その間 何も聞かないで
「クレメンテ ありがとう」
小さな声になってしまったけれど伝えたら そっと 微笑みながら頷いてくれた
「・・・今日のお祈りの時 目映い光に包まれたけど いつもの事なの?」
「・・・いいえ」
「クレメンテは・・・何か聞こえた?」
「・・・いいえ 何も」
「そう・・・」
私は シヴェラザード神が現れて 地球に残してきた 家族や親友達が どうしているのか 教えてくれた事を伝えた
思い返していたからか また泣きそうになってしまった
クレメンテは 片手で私を抱き寄せると 人差し指の甲で 優しく目尻を撫でながら
「すみません 家族や親友 貴女を愛している人達から 貴女を引き離して 皆に 辛く 悲しい思いをさせてしまっている なのに私は 百合愛と出会えた事に 触れ合える事に 幸せを感じてしまっています そんな私が こんな事を言うのは 間違っているのかもしれませんが 貴女を幸せにしたい 幸せにするのが私でありたい」
といった後 そっと触れるだけのKISSをして 包み込むように優しく抱き締めた
私は心地よさからか いつしかうとうとと 身体をあずけて 寝てしまっていた
起きた時 思いっきり 寄り掛かっていたので 申し訳なくて
「ごめんなさい ずっと寄り掛かっていて 疲れさせてしまったでしょ?」
「いいえ 全然疲れていません 役得ですよ」
「ふふ・・・ 役得なんて・・・ ありがとうございます もう大丈夫です ちょっと ホームシックにかかっていた みたいです」
「我慢しないで下さいね 辛くなったら いつでも 胸を貸しますから」
「嬉しいですが ドキドキしてしまいます」
「意識して貰えてるなら 私は嬉しいかぎりです」
・・・なんだろう
・・・押し付けがましさがない 優しくて 癒される感じ
心も寄り掛かってしまいたくなる
神には なるべく依存しないって言ったのに・・・
もう 随分と慣らされた いつもの 洗礼を受け ベッドルームを出ると クレメンテが 仕度を済ませて 待っていた
「お早うございます お待たせしましたか?」
「いいえ 大丈夫ですよ いつも通りの時間です ただ 百合愛が 会いたい時に すぐ会える距離にいる事が 想像以上に嬉しくて いつもより 早い時間に 起きてしまっただけなんです」
・・・Oh
・・・何て 答えたらいいのか 判らない
「そんなこと 言われたら 恥ずかしいです」
どんどん 声が小さくなってしまう
微笑むクレメンテに エスコートされながら 祈りの間へ入っていった
神官達が続々と集まってきている中 クレメンテが来た事を知ると 自然と道が分かれ 一番先頭の神像の真前まで すんなりと通って行けた まるで モーゼの奇跡のようだ
「私と同じ様に跪いた後 祈りの言葉を 区切りながら言うので 続けて 同じ言葉を言ってください」
と言われていたので その通りに続け 最後の句を告げた途端 目映い光に包まれていた
目の前に 神々しい大きな存在を感じるが あまりにも眩しくて 眼を開けて 直接確認する事が出来ない
しかし 耳元に いやっ 頭の中に直接?
何ともいえない美声で 話しかけてこられた
「やっと 会う事ができたな 俺の世界の民に シヴェラザードへ召喚させられ 百合愛や家族 近しい者達に 辛い 悲しい思いをさせてしまった 本当に申し訳ない」
「今 私の家族や親友が どうしているか 分かりますか?」
「地球神が言うには 皆で支え合いながら 百合愛に誇れるような生き方をしよう 前向きに進もう と頑張っているそうだ」
麻友結達と 百合愛の家族が 頻繁に行き来している事や 近況をいろいろと話してくれた
「そうですか・・・ 教えてくださり ありがとうございました 加護も授けてくださり 嬉しかったです 有効に使わせて頂きます」
泣きそうになり 堪えようと 両手で 口元を押さえた
「俺は常に百合愛を見守っている だから 聞きたい事 話したい事 なんでもいい 祈りの際 心の中で伝えてくれ いつでも 百合愛の許に来て 応えよう」
優しい言葉に 泣き声はかろうじて堪えたが 涙は 目尻から溢れて 流れ 落ちていった
「・・・ありがとう ございます でも なるべく依存しないように 私も家族に誇れるよう 前向きに進んで行きます」
いつの間にか 光が消えていたようだが 気付いたのは 随分時間が経ってからだったようだ
しばらくの間 顔を手で覆って 必死に 涙を止めようとしていたから
クレメンテに そっと抱きしめられ 恥ずかしい
顔から手を離すと そっと目尻にKISSを 落とし 抱き上げられた
他の人に 泣き顔を見せたくなくて クレメンテの胸元に押し付けて 隠していたら クレメンテは そのまま部屋へ 連れていってくれた
部屋の中の ソファーにおろされた後 背凭れに寄り掛かって ぼおっとしていたら マリーナから渡されたらしい 濡れたタオルで 優しく涙の痕を拭いてくれたり ご飯を口に運んで 食べさせてくれたり 甲斐甲斐しく世話をしてくれた
・・・その間 何も聞かないで
「クレメンテ ありがとう」
小さな声になってしまったけれど伝えたら そっと 微笑みながら頷いてくれた
「・・・今日のお祈りの時 目映い光に包まれたけど いつもの事なの?」
「・・・いいえ」
「クレメンテは・・・何か聞こえた?」
「・・・いいえ 何も」
「そう・・・」
私は シヴェラザード神が現れて 地球に残してきた 家族や親友達が どうしているのか 教えてくれた事を伝えた
思い返していたからか また泣きそうになってしまった
クレメンテは 片手で私を抱き寄せると 人差し指の甲で 優しく目尻を撫でながら
「すみません 家族や親友 貴女を愛している人達から 貴女を引き離して 皆に 辛く 悲しい思いをさせてしまっている なのに私は 百合愛と出会えた事に 触れ合える事に 幸せを感じてしまっています そんな私が こんな事を言うのは 間違っているのかもしれませんが 貴女を幸せにしたい 幸せにするのが私でありたい」
といった後 そっと触れるだけのKISSをして 包み込むように優しく抱き締めた
私は心地よさからか いつしかうとうとと 身体をあずけて 寝てしまっていた
起きた時 思いっきり 寄り掛かっていたので 申し訳なくて
「ごめんなさい ずっと寄り掛かっていて 疲れさせてしまったでしょ?」
「いいえ 全然疲れていません 役得ですよ」
「ふふ・・・ 役得なんて・・・ ありがとうございます もう大丈夫です ちょっと ホームシックにかかっていた みたいです」
「我慢しないで下さいね 辛くなったら いつでも 胸を貸しますから」
「嬉しいですが ドキドキしてしまいます」
「意識して貰えてるなら 私は嬉しいかぎりです」
・・・なんだろう
・・・押し付けがましさがない 優しくて 癒される感じ
心も寄り掛かってしまいたくなる
神には なるべく依存しないって言ったのに・・・
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