ネオ・クリーチャー

Aiリアン

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ハルマ

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 俺はハルマ。簡単な自己紹介をしよう。この世界にいる”クリーチャー”と呼ばれる怪物を対峙する仕事に携わっている。そのクリーチャーってどんな奴かって?なら、お教えしよう。クリーチャーっていうのは、人間が裏で操っている操り人形のような奴。見た目は何かの生物に似た姿をしていれば、機械生命体の姿をしている奴もいる。いろんな奴がいてな、外部からの指示に従い人間を襲うことに使われることが多い。その人間が誰かって?それはな、君たちのような一般人さ。なんでそんなの持ってるかわからないけど、人間が自分の手を穢さず怪物に力を借りて裏で操り人間を襲う。つまり、操っている誰かの仕業で動いてるんだ。
 人間は、自然に便利なおもちゃを手に入れると悪用してしまう。そのおもちゃをぶっ壊して操っている誰かを懲らしめるのが俺の仕事だ。
 給料がどれくらい貰っているかって?聞きたい?実は、お給料なんてもらってません。一円もね。まぁ、この仕事はいわば「ヒーロー」っていう職だからな。どっかの組織に属してるわけでもない。人間では倒せない怪物をたった一人で戦ってんだ。
 
 突然俺の腰につけてあった正方形の小型パッドがブルブルと震えだした。ブザー音が鳴りながらもものすごい振動で動き続けているそれは、クリーチャーを対峙するために持ち歩いているガジェットなんだが、その用途というのがいろいろあってだな。今鳴っているのは、この付近にクリーチャーがいるという通知だ。早速バッドの画面を見て位置を確認する。ここから南お方角に反応が。
 おっと申し訳ない。これはクリーチャー探索機能が付いているガジェットだ。縦横4センチほどの黒いパッドで画面いっぱいいっぱいに今いる位置からクリーチャーの位置を示してくれている。ちなみに見てわかる通り、あっ、小説だから伝わらないか。この画面には上から居場所を見下ろしたように映し出されているんだが、その理由は今頭上に探索型ドローンを飛ばしている。ドローンが自動でクリーチャーを見つけ付近にいることを知らせてくれたから今情報を得られたって訳だ。

 ドローンを自分の居場所まで戻っていくようにプログラムする。今、頭上にドローンが戻ってきたみたいだ。このドローンには映像に捕らえたクリーチャーの生体情報を確認できるため、そのデータが入ったメモリーを抜き取った。
 じゃあ、早速お仕事に行くわけだが、もしお仕事見学に行きたいのでばくれぐれもクリーチャーに襲われないように気を付けたまえ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 登山用の森の奥深くに反応が見られた。非常に距離が近くなってきている。一旦反応が出ているところで立ち止まった。

 「よし、この辺りだなぁ。いくらでも待ってやるからよう。さっさと出て来いよ」

 独り言を言うと俺は口笛を吹きながら右手につけてる腕時計のようなアイテムのスイッチを押し起動させる。
口笛を淡々と吹き続けた。なんかこういうところに来ると自然と一体化した気分になって口笛を吹きたくなったんだ。


 「かくれんぼなんてする気はないぞ。さっさと出てこい!」

 俺がそんな台詞を吐いて手に持ったクナイ型の武器を後ろの太い木のほうに投げた。その時に、木の上から何かがこっちに襲い掛かってくる瞬間を捉えた。
 俺は、その襲い掛かってくる”怪物”にクナイを投げたのだ。

 「みーつけた」

クナイに右手が刺さった状態で暴れていた。今俺の目の前で暴れているそいつがクリーチャーだ。先程ただの操り人形とは言ったが、ちゃんと血は出るみたいだ。生々しい赤い血がクナイの形をした武器が刺さった手から出ている。
 

 「やったぜ!じゃ、早速お仕事始めんぞ」

 今回のクリーチャーは、見た目が猿に似ていて長く鋭い爪を生やしたクリーチャーのようだ。誰かが裏で操っているのだが、今は目の前のこいつを何とかしないといけない。
 俺は、先程起動させた右手に付けたアイテムに縦2.5センチ程の細長い黒いチップを差し込む。 
 
 「HARUMA 装着準備完了」

 音声が流れだすと、「システムを起動させますか?」という表示がアイテムに映し出される。そして俺はそれに「YES」と答えた。
 クリーチャーが右手に刺さった武器を引っこ抜きこっちに投げてきた。
 だが、俺のほうに投げられた武器は次の瞬間に無意味となった。俺の身体に素早いスピードで黒い装甲が両手両足から上半身、さらに顔のほうに装着される。顔にはバイザーが付いており、視界が鮮明に見える。身体にフィットした装甲は自分の身体に何の支障もなく動きやすい。

 「ここからは遊びじゃなくお仕事だ」

 俺は両足の先に力を入れクリーチャーのほうへ跳んでいく。そして、クリーチャーの顔面に蹴り一発決めた。
 さらにそこから連続パンチの打撃を加え、相手の爪がこっちへ向かっていくのをバイザーが捕らえたため、その反応に攻撃を避ける。そして、相手が爪で顔面を突き刺す動きに避け、その時の腕を両手で持ち背負い投げを決めた。相手は背負い投げの勢いで遠くへ飛ばされ木に衝突する。そして立ち上がり獣の唸る声をだし、こっちを睨んだ。操り人形なのにリアルな唸り声がするとは。なかなか本格的に作られている。まぁ、そんなのどうでもいいんだが。

 「変な声だせるのも今の内だ」

 右手に付けたアイテムからぱかっと蓋を上げる。チップの収納ケースが付いているのだ。プラズマ発光体のような形をした黒いチップを取り出しそれを左手の装填口に差し込んだ。すると「システムを起動させますか」という表示が左手の画面の部分に映し出された。「YES」と答えると、左手がキャノン砲の形に切り替わる。その光景はサイボーグが腕を武器の形に変える姿を意識するかのようだ。
 
 「動くなよ」

 暗いトーンで相手に言うと、左手のキャノン砲の銃口からオレンジ色のエネルギーが溜まりだす。その時に左腕に振動が起きて思わず右手でブレないために腕を抑えた。
 クリーチャーがこっちに勢いよくジャンプし襲い掛かってきた。
 ポイントを定めてエネルギー弾を一発発射する。大きさ10センチ程のエネルギー弾がクリーチャーに向かって放たれ、顔面にヒットした。そして次の瞬間、クリーチャーの顔から胸辺りまでがエネルギー弾の熱で溶かされていった。見る見るうちに身体が焦げていき溶かされていく。これがエネルギー弾の威力である。

 「ま、今日はこれくらいだな。さて、こいつを操っている人物を見つけ出すとするかな」

 装甲を外し元に戻ると、自然の空気を鼻で思い切り吸い込む。そしてさっきの口笛を吹きながら下山していった。

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