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ドラゴンの姿が掻き消えた森の広場には、不気味な静寂と、焦げ臭い匂いだけが残されていた。俺たちは、しばし呆然と立ち尽くしていた。伝説の怪物を打ち破ったというには程遠い、後味の悪い結末。そして、ドラゴンが発した最後の言葉と、不可解な転移。それらが、重く心にのしかかる。
「……ひとまず、撤退だ」
最初に口を開いたのは、ガランだった。彼の声には、疲労と焦燥感が滲んでいる。
「ドラゴンがいつ戻ってくるか分からん。それに、ウルフルムとザナックのレプリカはもう限界だろう。俺の宝石も、さすがに消耗が激しい」
ガランの言う通りだった。俺とザナックのレプリカは、もはやただの黒い石ころ同然で、何の力も感じられない。ガランの本物の邪神の宝石も、その輝きを失い、まるで疲れ果てたように静まり返っている。
俺たちは、互いに肩を貸し合いながら、来た道を引き返し始めた。先ほどまでの緊張感とは違う、重苦しい空気が漂う。
「ガランさん……あのドラゴン、本当にただの獣じゃないんですね……」
ザナックが、絞り出すように言った。彼の顔は青ざめ、まだ恐怖から抜け出せていないようだ。
「ああ……知性があり、言葉を話し、そして転移のような術まで使うとはな……。サラシエルと遭遇した時は、ただ凶暴なだけの怪物だと思っていたが……」
ガランは、苦々しげに吐き捨てた。彼の脳裏には、再びサラシエルの最期が蘇っているのかもしれない。
俺は、黙って二人の会話を聞いていた。ドラゴンが言葉を発した時の、あの地獄の底から響くような声が、耳の奥で反響している。
「許さぬ……人間ども……」
その言葉は、明確な敵意と憎悪に満ちていた。あれは、単なる獣の威嚇ではない。知性ある存在の、宣戦布告のようなものだ。
「隊に戻ったら、すぐに次の手を考えねばならん」
ガランが、前を見据えて言った。
「今回の情報で、ドラゴンの鱗が邪神の宝石のビームで貫けることは分かった。だが、眉間への直撃でも仕留めきれなかったとなると……もっと強力な一撃か、あるいは弱点を見つけ出す必要がある」
「しかし、隊長。あの転移はどうしますか? あれを使われたら、追い詰めても逃げられてしまうのでは……」
ザナックが、不安そうに尋ねる。
「それも課題だな……。転移を封じる方法を探すか、あるいは転移する暇を与えないほどの速攻で仕留めるか……。いずれにせよ、簡単な戦いにはならん」
俺たちの足取りは重かった。ドラゴンという存在の規格外の強さと、その未知の能力。それらが、重圧となって肩にのしかかる。
数時間後、俺たちはようやく隊の詰所に辿り着いた。待機していた隊員たちが、俺たちの姿を認め、安堵と心配が入り混じった表情で駆け寄ってくる。
「隊長! ご無事で!」
「ウルフルムさん! ザナックさん! 大丈夫ですか!?」
俺たちの疲弊しきった様子と、レプリカが力を失っているのを見て、彼らは先行調査の過酷さを察したようだった。
ガランは、隊員たちに状況を簡潔に説明した。ドラゴンの強さ、知性、そして転移能力のこと。そして、邪神の宝石のビームが有効であったこと、しかし仕留めきれなかったこと。
詰所内は、水を打ったように静まり返った。希望と不安が、隊員たちの顔を行き交う。
「……だが、諦めるわけにはいかん」
ガランは、力強く言い放った。
「あのドラゴンを野放しにしておけば、いつまた被害が出るか分からん。サラシエルのような犠牲者を、これ以上出すわけにはいかないんだ」
その言葉に、隊員たちの目に再び闘志の火が灯る。
「ウルフルム、ザナック、よくぞ生きて帰ってきてくれた。そして、貴重な情報をありがとう」
ガランは、俺たち二人に労いの言葉をかけた。
「まずはゆっくり休め。だが、頭は常に動かしておけ。あのドラゴンを倒すための策を、全員で考えるんだ」
その夜、俺は自室の寝台に横たわりながら、今日の戦いを反芻していた。ドラゴンの圧倒的な力、灼熱のブレス、そしてあの不気味な言葉。邪神の宝石のレプリカは確かに強力だったが、それだけでは足りない。もっと何かが必要だ。
ふと、ガランが言っていたことを思い出した。
「レプリカに時間をかけて邪神の宝石の力を与え続けるほど、レプリカが存在できる時間が長くなる。更にはレプリカは使用回数のようなものもある。レプリカから出す力が大きければ大きいほど、レプリカの存在できる時間は短くなる。この使用回数のようなものも邪神の宝石でレプリカを作る時にかけた生成期間に比例する。レプリカに時間をかけて邪神の宝石の力を与え続けるほど、レプリカの使用回数のようなものを増やす事ができる」
つまり、時間をかければ、より強力で、より持続時間の長いレプリカを作れるということだ。しかし、ドラゴンがいつまた現れるか分からない状況で、悠長に時間をかけていられるだろうか。
そして、もう一つ気になることがあった。ドラゴンが最後に発した「許さぬ……人間ども……」という言葉。まるで、人間全体に対する憎悪を抱いているかのようだった。何か、過去に人間との間で因縁があったのだろうか。
考えれば考えるほど、謎は深まるばかりだった。
翌日から、蛮族討伐隊は新たな段階に入った。ドラゴン討伐という、途方もない目標に向けて、全員が動き始めたのだ。
ガランは、本物の邪神の宝石の力を回復させると同時に、より強力なレプリカの作成に取り掛かった。今回は、一体のレプリカに、より長い時間をかけて力を注ぎ込むという。
俺やザナック、そして他の先行調査に参加しなかった隊員たちは、改めてドラゴンに関する情報収集を徹底的に行うことになった。古文書だけでなく、各地の伝承や噂話、さらには錬金術師や魔術師といった、通常我々とは関わりのない者たちにも接触を試みた。ドラゴンの弱点、行動パターン、そしてあの転移の謎を解き明かすために。
訓練も、より実践的なものへと変わっていった。レプリカの効率的な使い方、連携攻撃、そして何よりも、ドラゴンという巨大な敵に対する恐怖心を克服するための精神的な鍛錬。
日々は目まぐるしく過ぎていく。疲労と焦燥感が募る一方で、隊員たちの間には、奇妙な一体感が生まれ始めていた。それは、絶望的な状況の中で、共に戦う仲間として、互いを支え合おうとする絆だったのかもしれない。
そして、数週間が経過した頃。
ガランが、ついに新しいレプリカを完成させた。それは、以前のレプリカとは比べ物にならないほど、禍々しくも力強い輝きを放っていた。
「これならば……あるいは……」
ガランは、そのレプリカを手に、静かに呟いた。
ほぼ時を同じくして、情報収集組からもたらされた一つの情報が、我々に新たな光明をもたらすことになる。それは、とある辺境の村に古くから伝わる、ドラゴンに関する奇妙な伝承だった。
「『白き竜は、月の満ち欠けと共に力を増し、古の盟約によって守られし森に姿を現す。その怒りを鎮めるは、清き乙女の祈りか、あるいは……』」
読み上げられた伝承の一部に、俺たちは息を飲んだ。
月の満ち欠け。古の盟約。そして、清き乙女の祈り。
これらが、ドラゴン攻略の糸口となるのだろうか。
俺たちの戦いは、まだ終わっていない。むしろ、これからが本当の始まりなのかもしれない。
邪神の宝石と、古の伝承。これらを武器に、我々は再び、あの白き悪夢に立ち向かうことになる。
「……ひとまず、撤退だ」
最初に口を開いたのは、ガランだった。彼の声には、疲労と焦燥感が滲んでいる。
「ドラゴンがいつ戻ってくるか分からん。それに、ウルフルムとザナックのレプリカはもう限界だろう。俺の宝石も、さすがに消耗が激しい」
ガランの言う通りだった。俺とザナックのレプリカは、もはやただの黒い石ころ同然で、何の力も感じられない。ガランの本物の邪神の宝石も、その輝きを失い、まるで疲れ果てたように静まり返っている。
俺たちは、互いに肩を貸し合いながら、来た道を引き返し始めた。先ほどまでの緊張感とは違う、重苦しい空気が漂う。
「ガランさん……あのドラゴン、本当にただの獣じゃないんですね……」
ザナックが、絞り出すように言った。彼の顔は青ざめ、まだ恐怖から抜け出せていないようだ。
「ああ……知性があり、言葉を話し、そして転移のような術まで使うとはな……。サラシエルと遭遇した時は、ただ凶暴なだけの怪物だと思っていたが……」
ガランは、苦々しげに吐き捨てた。彼の脳裏には、再びサラシエルの最期が蘇っているのかもしれない。
俺は、黙って二人の会話を聞いていた。ドラゴンが言葉を発した時の、あの地獄の底から響くような声が、耳の奥で反響している。
「許さぬ……人間ども……」
その言葉は、明確な敵意と憎悪に満ちていた。あれは、単なる獣の威嚇ではない。知性ある存在の、宣戦布告のようなものだ。
「隊に戻ったら、すぐに次の手を考えねばならん」
ガランが、前を見据えて言った。
「今回の情報で、ドラゴンの鱗が邪神の宝石のビームで貫けることは分かった。だが、眉間への直撃でも仕留めきれなかったとなると……もっと強力な一撃か、あるいは弱点を見つけ出す必要がある」
「しかし、隊長。あの転移はどうしますか? あれを使われたら、追い詰めても逃げられてしまうのでは……」
ザナックが、不安そうに尋ねる。
「それも課題だな……。転移を封じる方法を探すか、あるいは転移する暇を与えないほどの速攻で仕留めるか……。いずれにせよ、簡単な戦いにはならん」
俺たちの足取りは重かった。ドラゴンという存在の規格外の強さと、その未知の能力。それらが、重圧となって肩にのしかかる。
数時間後、俺たちはようやく隊の詰所に辿り着いた。待機していた隊員たちが、俺たちの姿を認め、安堵と心配が入り混じった表情で駆け寄ってくる。
「隊長! ご無事で!」
「ウルフルムさん! ザナックさん! 大丈夫ですか!?」
俺たちの疲弊しきった様子と、レプリカが力を失っているのを見て、彼らは先行調査の過酷さを察したようだった。
ガランは、隊員たちに状況を簡潔に説明した。ドラゴンの強さ、知性、そして転移能力のこと。そして、邪神の宝石のビームが有効であったこと、しかし仕留めきれなかったこと。
詰所内は、水を打ったように静まり返った。希望と不安が、隊員たちの顔を行き交う。
「……だが、諦めるわけにはいかん」
ガランは、力強く言い放った。
「あのドラゴンを野放しにしておけば、いつまた被害が出るか分からん。サラシエルのような犠牲者を、これ以上出すわけにはいかないんだ」
その言葉に、隊員たちの目に再び闘志の火が灯る。
「ウルフルム、ザナック、よくぞ生きて帰ってきてくれた。そして、貴重な情報をありがとう」
ガランは、俺たち二人に労いの言葉をかけた。
「まずはゆっくり休め。だが、頭は常に動かしておけ。あのドラゴンを倒すための策を、全員で考えるんだ」
その夜、俺は自室の寝台に横たわりながら、今日の戦いを反芻していた。ドラゴンの圧倒的な力、灼熱のブレス、そしてあの不気味な言葉。邪神の宝石のレプリカは確かに強力だったが、それだけでは足りない。もっと何かが必要だ。
ふと、ガランが言っていたことを思い出した。
「レプリカに時間をかけて邪神の宝石の力を与え続けるほど、レプリカが存在できる時間が長くなる。更にはレプリカは使用回数のようなものもある。レプリカから出す力が大きければ大きいほど、レプリカの存在できる時間は短くなる。この使用回数のようなものも邪神の宝石でレプリカを作る時にかけた生成期間に比例する。レプリカに時間をかけて邪神の宝石の力を与え続けるほど、レプリカの使用回数のようなものを増やす事ができる」
つまり、時間をかければ、より強力で、より持続時間の長いレプリカを作れるということだ。しかし、ドラゴンがいつまた現れるか分からない状況で、悠長に時間をかけていられるだろうか。
そして、もう一つ気になることがあった。ドラゴンが最後に発した「許さぬ……人間ども……」という言葉。まるで、人間全体に対する憎悪を抱いているかのようだった。何か、過去に人間との間で因縁があったのだろうか。
考えれば考えるほど、謎は深まるばかりだった。
翌日から、蛮族討伐隊は新たな段階に入った。ドラゴン討伐という、途方もない目標に向けて、全員が動き始めたのだ。
ガランは、本物の邪神の宝石の力を回復させると同時に、より強力なレプリカの作成に取り掛かった。今回は、一体のレプリカに、より長い時間をかけて力を注ぎ込むという。
俺やザナック、そして他の先行調査に参加しなかった隊員たちは、改めてドラゴンに関する情報収集を徹底的に行うことになった。古文書だけでなく、各地の伝承や噂話、さらには錬金術師や魔術師といった、通常我々とは関わりのない者たちにも接触を試みた。ドラゴンの弱点、行動パターン、そしてあの転移の謎を解き明かすために。
訓練も、より実践的なものへと変わっていった。レプリカの効率的な使い方、連携攻撃、そして何よりも、ドラゴンという巨大な敵に対する恐怖心を克服するための精神的な鍛錬。
日々は目まぐるしく過ぎていく。疲労と焦燥感が募る一方で、隊員たちの間には、奇妙な一体感が生まれ始めていた。それは、絶望的な状況の中で、共に戦う仲間として、互いを支え合おうとする絆だったのかもしれない。
そして、数週間が経過した頃。
ガランが、ついに新しいレプリカを完成させた。それは、以前のレプリカとは比べ物にならないほど、禍々しくも力強い輝きを放っていた。
「これならば……あるいは……」
ガランは、そのレプリカを手に、静かに呟いた。
ほぼ時を同じくして、情報収集組からもたらされた一つの情報が、我々に新たな光明をもたらすことになる。それは、とある辺境の村に古くから伝わる、ドラゴンに関する奇妙な伝承だった。
「『白き竜は、月の満ち欠けと共に力を増し、古の盟約によって守られし森に姿を現す。その怒りを鎮めるは、清き乙女の祈りか、あるいは……』」
読み上げられた伝承の一部に、俺たちは息を飲んだ。
月の満ち欠け。古の盟約。そして、清き乙女の祈り。
これらが、ドラゴン攻略の糸口となるのだろうか。
俺たちの戦いは、まだ終わっていない。むしろ、これからが本当の始まりなのかもしれない。
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