48 / 135
第四部「不条理な記憶」
第二十二章1 香奈子様へ その1(エクスタシー)(挿絵付き)
しおりを挟む『あぁっー・・いいっ・・あぁっいいっー・・・』
女が叫んでいる。
長い足を広げ、貫く動きに操られるように声を出している。
『あひぃっ・・・ひぃっ・・あぅっ・・・』
左手を口元に当て、泣き顔で官能に耐えている。
くびれたウエストの上で、豊かなバストをブルンブルンと震わせている。
『そんなにいいか、香奈子?』
男が聞く。
手には小型のビデオカメラを持っている。
女が絶頂感に浸っている隙に、脱ぎ捨てた上着のポケットから取り出したものだ。
勿論、ソファーのサイドテーブルに目立たぬようにセットしておいたカメラも二人の痴態を撮影している。
『い、いい・・・ああっ・・いいのぉ・・・』
アップになった香奈子は映されている事に気づかないのか、ウットリとした表情で声を絞り出している。
竹内がアングルをずらすと、液晶画面に大きく開いた股間が現れた。
パックリと割れたヴァギナから、太いコックが出し入れされている。
『あんっ・・・あはんっんんっ・・はぅっ・・・』
艶めかしい声が荒い息を伴って聞こえてくる。
そこだけを見ていると、けがわらしい別の生き物のように見える。
画面がズームダウンされ、香奈子の顔が再び現れた。
『ああぁっ・・・はぁっ・・はぁっ・・・』
切れ長の瞳を長い睫毛が覆い、けだるそうな視線を投げかけてくる。
その美しい顔が同時に映されている結合した性器と余りにも対照的で、エロチックな雰囲気をかもし出していた。
『おおぉっ・・どうだ、香奈子ぉ・・・?』
欲情をつのらせる男は腰の動きを強めながら問い詰めていく。
『凄いっ・・入ってる・・・あぁ・・凄いぃ・・・』
『今、俺達は何をしている?』
片足を抱え、角度を変えられたペニスが更に深く食い込むと、香奈子は歯を食いしばりながら懸命に答えようとしている。
『あぁ・・セックス・・セックスしてるのぉ・・・』
(あぁ・・いやらしい・・・)
自分が放つ言葉の意味に心を震わせている。
『わたし・・・竹内さんとぉ・・・』
夫以外の男とセックスしている。
相手の名を呼ぶ事により、不条理な事実が浮かび上がる。
『あぁっー・・・』
その度に背中を仰け反らせ、絶頂に向かって駆け上っていく。
『あぁ・・いいっあぁっ・・す、凄いぃ・・・』
カメラに向かって絶叫している。
既に頭の中は真っ白で、何も見えていなかった。
『竹内さんっ・・あぁ・・竹内さんっ・・・』
夢遊病者の如く男を求めている。
媚薬の効果は絶大で香奈子の心さえも支配し、操っていた。
貞淑な妻の素顔は淫乱な仮面をかぶせられ、無残な形で洗脳されていく。
1
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
