母娘淫乱調教―レモンティーな朝焼け―

山田さとし

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第四部「不条理な記憶」

第二十一章3 届いた贈り物

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※※※※※※※※※※※※※※※

『奥さんは・・・・』
『な、何を・・・・』

言い争う竹内と自分が映っている。

どこにカメラを置いていたのだろうか。
二人の姿がキッチリ中央におさめられていた。

『あなたなんか嫌いっ・・だいっ嫌いよっ・・・』

香奈子が大声で叫でいる。
シーンは所々カットされているのか、まもなく問題の場面が現れた。

『い、いやぁ・・・・』
ソファーに押し倒した香奈子を男が押えつけ、唇を無理やりに奪う。

『んぐぅ・・・』

改めて見る自分のキスシーンに香奈子の顔は真っ赤にそまった。
予期していた事とはいえ、レイプされた事が紛れも無い事実だと証明されたのだ。

これ以上見続ける事は拷問に等しいが、何とか耐えてみようと思った。
もしかしたら、証拠として訴える事が出来るかもしれない。

夫や娘に事実が分かれば矢島家は崩壊しかねないが、少なくとも竹内との関係を絶つ材料にはなる筈だ。
既に自分の女になったような文章にプライドの高い香奈子は腹をたてていた。
優秀な弁護士はいくらでも知っているし、卑劣な男の企みに屈するような自分ではないと奮い立たせるのだった。

『あうっ・・・ああっ・・・』
頬を何度も打つ男に怒りが込上げてくる。

(こんなに暴力をふるって・・・
やっぱり無理やりレイプしたんじゃない・・・)

携帯電話を持つ手が震えている。

(何が・・・優しく愛したよ・・・
合成した映像でも編集してあるんでしょう?)

媚薬の副作用も手伝って香奈子の記憶はごく一部を除いてまだ霧の中にあった。
それよりも香奈子は潜在意識の中で全てを拒否していた。

竹内に犯された事実さえ消し去りたいと願っているから待ち受け画面で見た自分の画像等、信じられる筈もなかった。
あくまで無理やりレイプされたと思い込んでいる。

幼い頃から厳しく躾られてきた香奈子にとって、夫以外の男と関係を持つなどは有り得ない事であり、まして受け入れる等もってのほかである。

だが、媚薬を使って精神と肉体をコントロールされた事に気付かない限り、今後展開されるシーンに衝撃を受けるのは必然であった。

「こ、こんなバカな・・・?」

ヴァギナを愛撫される場面に来ると、さすがに異変に気づき始めた。

『あああぁ・・あああああぁっー・・・』
背中を大きく仰け反らせた香奈子が引きつった声を出している。

小さな画面ではよく分からないが、男の頭を抱えたまま全身をブルブルと震わせる姿は嫌がっているようには見えない。

『あぐぅっ・・・』
まして結合する瞬間を待つように男を受け入れる自分の姿は、イメージしていたものと全くちがうものだった。

「わ、わたし・・・?」
画面の中で見る限り、香奈子は男を拒否していない。

『い、いやぁ・・・』

むしろ腰を引きかけた男を呼び戻すように、切ない声で訴えているではないか。
まるで、自分から欲しがっているかの如く。

『ああっー・・・』
男が深く腰を入れ直すと一瞬、安堵の表情を見せた香奈子は自分を貫いていくコックを見つめながら声を震わせていた。

『あぁーっ・・・あっ・・あぁっ・・・』

膝がバストに届く程、押さえつけられた両足の付け根から赤黒いペニスが出し入れされている。

苦しそうに眉を寄せながらも、香奈子の唇からは時折満足そうな笑みがこぼれているようにも見えた。

『あっ・・あふぅっ・・はぁっ・・はぁっ・・・』

男の腰が波打つリズムに合わせ息を弾ませている。
目を覆いたくなるような場面が容赦無く続いていく。

「ち、違うっ・・これは・・私じゃないっ・・・」

香奈子は次第に焦りがつのっていった。
認めたくない気持ちが必死に別の理由を探している。

「べ、別の人が・・・・
似たような部屋で撮影しているんだわっ・・・」

確かに携帯電話の小さな画面では香奈子本人かどうか判別は難しい。
調度品にしても今いる応接室と同じソファーなど、用意するてだてはある。

香奈子は一縷の望みを託して食い入るように画面を見ていた。
男の手が離れ、自由になった筈の香奈子の両足は大きく開いたままコックを迎えている。

『感じるっ・・あぁっ・・凄いっ凄いっ・・・』
携帯電話のスピーカーから曇った声が聞こえる。

『セックスしてる・・してるのぉ・・・』
画面の女から衝撃的なセリフが次々と飛び出していく。

『ごめんなさいっ・・・あぁ・・あなたぁ・・・』

(あぁ・・そ、そんなぁ・・・?)

香奈子のプライドはズタズタに引き裂かれていた。
どんなに否定しようとも、この声と身体は自分以外の何物でもない。
既に記憶は戻り始めている。

『ご、ごめんなさいぃー・・・』
夫の名を呼び、泣き叫んだ事は覚えていた。

よく見ると両手がまさぐるように男の手を取り、指を絡ませあっている。
それは小さな画面で見ても、ハッキリとわかった。

『お、奥さんっ・・・』
『竹内さんっ・・・』

互いの名を呼び合う姿は、まるで恋人同士のようにも見える。

「こんな・・こんな淫乱な・・いやらしい・・・」

香奈子の顔は自分に対する怒りと羞恥心で、真っ赤になっていた。

「ひどいっ・・ひどいわっ・・・」

夫に泣いて詫びたくせに、仲良く交じり合う自分の姿がとてつもなく淫靡に思えたのだ。

『あうぅっー・・・』
画面の中の香奈子が、感極まったように大きく背中を仰け反らせた。

『い、いくぅっー・・・』
ペニスが突き刺さる股間はヒクヒクと痙攣し、男の手を握ったまま絶頂を迎えている。

『あぁっー・・・・』
絶叫が長く続いた後、画面が突然切り替わる。

「わ、わたし・・・?」

それはまさに香奈子本人の顔だった。
映像はズームアップされ、小さいといえども液晶画面一杯に映る表情は誤魔化しようの無いものだった。

『ああぁ・・・い・・いっ・・いぃ・・・』
ウットリと目を潤ませている表情は待ち受け画面で見た映像だった。
その瞬間、記憶が堰を切ったように次々とあふれ出した。

「あぁっ・・あああぁっ・・・」

熱い刺激が身体を貫き、駆け抜けていった。
唇やバストに快感が絡み付いている。
無意識に遠ざけていた感覚が、リアルに蘇っていく。

「あぁっー・・・・」

膨れ上がった官能が大波となって、香奈子を飲み込もうとしていた。

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